![調整1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/16584905/rectangle_large_type_2_60aa68f44be1a5cd05415323f94e0571.jpeg?width=1200)
2020年は 「●▲■」
2020年にむけて
早いもので、もうあと1ヶ月で2019年が終わりますね。気持ちはすっかり来年2020年に向いている、hanaです。めちゃくちゃ気が早いと思われるかもですが、じっと待てない性分なので、来年のビジュアルコンセプトの話を今日は書きたいと思います。
創作の原点
私が創作活動し続ける、もっとも根本的な理由として「人の本質とは何か、なぜ生きているのか」という問いかけがあります。これは今から10年前にアーティストとして制作活動を始めた時から、ずっと大きく一貫して持ち続けていた問いかけでした。そしてそれをアート作品というカタチにし、世にだすために、様々な方法でビジュアルに落とし込む挑戦をしてきました。それはときに、絵画や版画のような平面表現や、紙で作る折り紙多面体、粘土で作るような立体表現のときもありました。さらに2019年に、Art×Designというオフィスイオ・コンセプトが生まれ、過去これまでアナログ的な技法にとどまっていた表現に、グラフィックデザインの要素を加えました。
そこで2019年の造形モチーフとして選んだのが「自然物」です。なぜ自然物かと言いますと、自然の中にある自由な形・曲がった線は、生きた感触、呼吸や匂いをまとっている有機的な存在であり、お互いが相互に密接に関係し合っていることから「人の人生を構成する事象と似ている」と、制作当初考えたからです。またIllustratorというソフトを使用し描いていた、デジタルフリーハンドで歪んだ線や、抽象的で歪な形も自然の一瞬を切り取った表現でした。
![インスタ7](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/16629149/picture_pc_96126d50f830319a021d99d172ccbb1c.jpg?width=1200)
![インスタ5](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/16629156/picture_pc_e6a8730c6d32cca951055ec46a0c3157.jpg?width=1200)
SNSで度々紹介していた、自然モチーフでのビジュアルは、「モノが溢れる時代に物理的な彩りではなく、色彩や自然そのものへ人の価値の本質が移行していく未来」への問いかけを込めています。これも言い換えるならば「人の本質とは何か、なぜ生きているのか」に通じるメッセージでした。
さらなる本質への追求を求めて
私の中で「人間の本質」への問いかけは、生涯変わることはありません。しかし自然モチーフを使用し表現を探っていた2019年から、本質への追求をさらに深めるためには、いま一度これまで積み上げてきたものを壊すエネルギーが必要だと考えました。デジタルテクノロジーが加速し続けるこの令和時代の様々な断面を作品に反映するために、有機的な存在とは真逆の立ち位置にある「無機質」なオブジェクト、さらにもっとも原初的な形である●▲■をモチーフとすることにしました。
![調整1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/16589135/picture_pc_cc3d51273aba7ec670fdd0e3765269a5.jpg?width=1200)
実はこちらの●▲■モチーフを使用したアートビジュアルは、試験的にクリスマス企画でも先出ししていました。
![Christmas企画1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/16589197/picture_pc_6eac328fd88fee00be95705ccc7ec520.jpg?width=1200)
最後に
●▲■のモチーフは、単なる合理性を気取ったフラットデザインではありません。限りなくシンプルなカタチですが、組み合わせれば無限の可能性を秘めたオブジェクトです。余談ですが、実は●▲■があとになって、禅のモチーフだということを知り驚きました(ガチで。)ZENでは森羅万象を表す意味合いや、宇宙の真理を表現したという説もあるそうです。
1ヶ月もフライングして新年のビジュアルに対する考えを先出ししてしまいましたが、新たな2020年のoffice ioの挑戦を暖かく見守ってくださると幸いです。お仕事をご一緒させて頂いているクライアント様、Twitterで交流させて頂いてる皆様、オフラインでもお世話になっている皆様、共に前に進もうと日々切磋琢磨し合うクリエイター仲間の皆様、今年1年、大変お世話になり、ありがとうございました。
文:hana
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