見出し画像

市川沙央さん「ハンチバック」読みました

みなさんこんにちは。
行政書士のはたのです。

芥川賞受賞の「ハンチバック」読みました。

いろんな方の感想に目を通してみたのですが
「読書バリアフリー環境」や「性」について
衝撃を受けている方が多いようでした。

でも、僕は
「そう考えるのは当たり前だよな」
という感想で
あまり刺さりませんでした(汗)

普段から高齢者や障害者と接する機会が多いので
その人にとっての「普通」が
自分の「普通」とは違う
という経験をたくさんしてきました。

なので
自分にとっての「普通」と異なる「普通」を
受け入れる土壌が出来ていたのかもしれません。

小説の内容には
それほど刺さらなかったのですが
(面白くないという訳じゃないですよ。
 ちゃんと面白かったです)
「ハンチバック」が芥川賞の候補になったときの
市川沙央さんのインタビュー記事が
めちゃくちゃ刺さりました。

『近年、介護者や、きょうだい児や、ヤングケアラーといった、障害者を支える側に光が当てられる傾向が拡大していて、もちろんそれはとても良いことで大切なことなのですが、その一方で相対的に支援を受ける側の障害者がやっかいなものとして大衆の意識の中で悪魔化、怪物化されていくのではないか、という懸念があります。』

これ、すごく分かります。
人って、前と悪に分けたがるし
どちらか片方に感情移入しやすいものです。
バランス感覚、大切ですよね。

『福祉関係のものって、もともとそれに関心のある福祉関係者の目にしか触れないんです。』

一番刺さったのは、実は、この言葉でした。

福祉関係のボランティア活動をする度に
いつも感じる違和感。
内輪で盛り上がっているだけで
外に広がっていかない感覚。

多くの人が興味を持っているもの
ポピュラーなものに
福祉を混ぜ込んで行く
そういうやり方じゃないと
外に広がって行かないと思うんです。

具体的にこうしたら良い、という方法は
見つかっていませんが
どうにかして福祉的な感覚を
もっと外に広げて行きたいですね。


今回は以上です。
どうもありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?