経営課題と社会課題~キャンセル対策とフードロスについて~
10月16日(火)、billage OSAKAにて株式会社りそな銀行さん、株式会社近畿大阪銀行(ビジネスプラザおおさか)さん、株式会社ぐるなびさん、株式会社コークッキングさん、株式会社MJE(billage OSAKA)の5社共同開催の『貴店の課題解決をサポート!テーマは「キャンセル対策とフードロス!」』が開催されました。
今回は株式会社ぐるなびさんと、「TABETE」を展開する株式会社コークキングさんの二社による、飲食店向けセミナーでした。たくさんの飲食店経営者の方々が集まり、大盛況の中始まりました。
予約時のキャンセル対策について
株式会社ぐるなびの福本晃一さんからは、これからの忘年会などに向けてお客様のキャンセル対策をどのようにして行っていくのか、とても軽快な話術で展開されていきました。
飲食店を経営する方には切実な問題である「予約のキャンセル」。
今回はデータや事例を交えながら、そのキャンセル対策と予約対策を教えていただきました。
・連絡先は「フルネーム」と「会社名」を聞く。
・料理を注文してもらう。
→お客様の予約意識が高まるようです!
・当日の特典や心遣いを伝える。
→お客様へのサービスがキャンセル防止に!
・キャンセル規定を必ず伝える。
→どのように説明したかメモを取っておくとさらに良いです。
・確認の連絡をする。
→一週間前と前日など、複数回すると良いみたいですよ。
また、予約時に気を付けることとして、
・お客様に合わせた時間調整の提案をする。
・満席でも別日、別時間、系列店の案内をする。
といった、工夫の仕方によっては席効率を上げることもできます。
さらにネット予約でのポイント付与が、お店選びの一つの基準にもなっているので、ネット予約も活用していきましょう。
まだ食べられる!フードロスを減らす
次に登壇していただいたのは、株式会社コークッキング代表 川越一磨さん。
東京を中心に「TABETE」というサービスを展開したり、神戸でスローフードに関する活動をしたり、料理や食に関して問題意識をもって取り組みをされています。
今回はその中でも、今世界的に問題視されている「フードロス」についてお話を伺いました。
フードロスとは、食料廃棄物の中でもまだ食べられる可食部分の廃棄物のことを指します。
なんと、日本では食料廃棄物が2,842万トンも発生しており、中でもフードロスは646万トンも占めているそうです。
生産から食卓に並ぶまで、フードロスはあらゆる場面で、経済効率性や消費者の不信感、固定概念を理由に発生しています。
そんな中世界では「フードシェアリング」という動きが出てきています。
欧米を中心に、家庭で作りすぎた料理をシェアしたり、チャリティに回したりできるようなサービスが急増しています。
中でも川越さんが今回お話してくださったのは飲食店で発生するフードロスを、食べてくれる人たちとマッチングさせるサービス、「TABETE」。
その日に発生した売れ残りなどのフードロスをお店側が価格と時間を設定するだけで、TABETEのユーザーがその時間に引き取りに来てくれる社会派サービスです。
すでにこのサービスは多くのメディアに取り上げられており、お店側にもお客様にも、そして何より環境にもいいという三方よしなサービスとして話題となっています。(私も朝の報道番組で拝見しました!)
ビジネスの手助けではあるのですが、あくまで社会課題の解決として活用しほしいという川越さんの想いに心打たれました。
経営課題と社会課題。今回はその両方を解決できるようなヒントを得られたのではないでしょうか。
「TABETE」を運営する株式会社コークッキングさんのホームページ
billage OSAKAはこれからもこのようなイベントを随時開催していきます!