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人のためは自分のため

与える時間を持ちなさい
それは永遠の若さの秘密
それは神から授かった恵み
自分のことばかり考えていると、一日は瞬く間に終わってしまう

『マザーテレサ 愛のことば、祈りのことば』ルシンダ・ヴァーディ編/清水紀子訳

インド、コルカタにある施設「孤児の家」の壁に書かれた祈りの中の一部分。本当だなあと思う。人のためにあれこれと考えて、それを行動に移す。人々が喜ぶであろうと想像しながら準備する楽しみ。そして、実際に喜んでもらえた時や、感動を分かち合えて笑顔が見れた時の喜び。その世界観の中で日々を生きて、その現実感覚の中で頑張っていられると、自然と自分も元気だし、いつも笑顔だし、次のインスピレーションも浮かんでくるから自分自身も充実する。

もちろん、やり過ぎは禁物で、上記のような状態を続けるうちにいつしか過度に「人のため」になると、自分がすり減って来るから、バランスが大切。それを学びながら。

人は皆、才能を持って生まれてくる。必ず、何らかの。
それを自分のために活かそうとして、つまりそれで生計を立てようとか、生活を安定させようとか、身を立てて社会的に成功しようとか・・(家族を養おう、でも結局それは「自分のため」の範囲内)もがいていると、決して才能は喜ばず、役に立ったとしても、自分が抜け殻のように空虚になるかも。

天から与えられた才能(特別なものではなく、誰もが何かしら持っている「美点」)は、人のために、社会のために、彼らが喜んだり安心したりして笑顔になる、健康になる、元気になることを楽しみに想像しながら、利他の心で集中できた時に、自分自身をもまるっと包み込んで幸せにしてくれる。

最後の一文、「一日は瞬く間に終わってしまう」これは本当。
なぜって、自分の中に何も残らず、ただ時間というフィルターが吹き抜けていくだけだから。

人々の輝く笑顔、不安が解けて安心する時の幸せ周波数、その「場」に現れ美しく弾ける光の粒たち。それを楽しみにしながら、創造の力を発揮する時、その人らしさが舞い降りて、喜びとともに何かが、出力される。

Love and Grace
Amari