Column オフィスデザインのXファクターである”Experience”について
アフターコロナのトレンドの⼀つとして、海外ではオフィスデザインにおける“Experience”が重要視されています。
⼈々は働く環境だけではなく、全ての⽣活環境において良い”Experience”を求めています。その背景としては、コロナ渦で⼈々はこれまでに体験したことのない状況に直⾯したことです。
⾃分や家族、⽣活、仕事に対する意識が変化し、これまでの常識を⾒直す中で、⽇常での様々な”Experience”に対して敏感になっています。
1. 5つの”Modes of Experience”
ここで挙げる良い”Experience”の要素として、Gensler のレポートでは、Task、Social、Discovery、Entertainment、Aspirationという5つの”Modes of Experience”が定義されています。
これは、⼈々がある空間を訪れる⽬的の根幹となる“Experience”の定義となります。
それぞれのカテゴリーには⽬的があり、下記のように定義されています。
2. デザイン⾯で考慮すべき内容
上記の5つの”Modes of Experience”が⽬的とする”Experience”を満たすために⽋かせないのは、空間デザインにおける、ルック&フィール(外観と体感、操作感)となり、各カテゴリーの、デザイン⾯で考慮すべき内容は下記となります。
以下の最近の海外のオフィス事例では、上記の要素を意識したデザインが多くみられます。
机で埋めつくされたオフィスデザインではなく、家やカフェ、ホテル、オフィスの境界線をぼかしたデザインとなっています。
⾒た⽬も使い⽅もオフィスは単に“働く場所”ではなく、個々が⽬的を持って⽇常⽣活の⼀部として利⽤する”集まる場所”へと変貌しています。 これは、従業員が期待する様々な”Experience”を実現するためでもあり、ビジネスパフォーマンス・成⻑や従業員の“Wellbeing”に対してポジティブな効果が実証されています。
3. 良い”Experience”を与えることによって得られる効果
Gallupのリサーチでは、良い”Experience”を与えることによって下記の効果が得られています。
4. まとめ
今後のオフィスはABW を中⼼とした働く機能が収納された箱ではなく、⽇常⽣活の⼀部として様々な”Experience”を体現できる場所として再定義する必要があるのではないでしょうか。また将来的には、5 つの”Modes of Experience”がフィジカルの世界とバーチャルの世界でシームレスに掻き合わされ、新たな”Experience”が創出されるでしょう。
近年、⽇本におけるのオフィスデザインも海外に追いついてきている部分もありますが、機能・タスク・什器をベースとしたデザインが未だ多いのは否めません。改めて”Experience”をXファクターとして、オフィスデザインを⾒直すべきではないでしょうか。
・本記事の内容は、公開日時点の情報をもとに作成しています。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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