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こども食堂のお手伝いに行ってきました!

私は卒業制作のテーマとして地域課題解決型の研究活動がしたいと考えていることから、同じテーマを掲げる友人達と大学付近のこども食堂にボランティアとして活動し実態調査をしてきました。(いつもは写真を撮るのですがあまりに夢中になってしまい、記録を撮り忘れた為、友人である緒方の写真を借りました笑 緒方ありがとう☺️)

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現場に入ってみて何よりも驚いたのが、このこども食堂は現在大学4年生の女の子(以下Tちゃん)が四年前に立ち上げたものだということ。Tちゃんがこども食堂を立ち上げたきっかけは、彼女自身が中学時代に不登校になり、居場所を失い寂しい思いをした経験から、そういったこども達に同じような思いをさせたくない、居場所を作ってあげたい、子育てを頑張っている親御さんに少しでも楽をさせてあげたいと言う思いが動機になったそうだ。現在はTちゃんと彼女の親族(以下かあちゃん)が中心となり、ボランティアの学生と一緒に活動している。

しかし、Tちゃんの凄さはそれだけではない。なんと、食堂施設の家賃や光熱費は彼女のバイト代で賄われている。それを聞いて私は軽いショックを受けた。彼女が自分のバイト代を削りながらも実践的に地域課題を解決していた裏側で、私は大学4年間机に向かい、社会に対して一体どれだけのことを生み出してこれたのだろう。一応それなりに課題解決の方法を勉強して、生活者の抱える問題を解決するような空想のアプリを作ったり、考えたりしていたけれど、実際に何か直接的な解決をすることはできなかった。まさに机上の空論だ。自分と彼女を見比べ、己の小ささを実感したと共に実践がいかに大事なことであるかを思い知った。


午前11時にこども食堂に到着。1日70人〜120人ほどの子供達がやって来ると聞き、私たちは到着するなり大量の野菜たちを調理したり、食器を洗いまくった。量が多いだけあって、なかなか体力がいる仕事で、毎月これをこなしている彼女達は凄いなあと感じた。お昼頃になると続々と子供達がやってきて、食べ終わると「ごちそうさまでした!ありがとう!」と元気に声をかけてくれた。その一言を貰った瞬間に、これが彼女達の原動力の1つでもあるのだなと感じた。

⬇︎次から次へと溜まる洗い物画像2

14時をまわり、少し余裕ができた頃、かあちゃんが食堂に来ているこども達について話をしてくれた。食堂には様々な問題を抱えた子供達が出入りしており、中には親から虐待を受け、保護施設と家を10回以上も行き来している少年がいるそうだ。かあちゃんは彼らとは個人的に連絡をとっており、家庭でご飯を出してもらえなかった時は、代わりにかあちゃんがご飯を作って与えているのだとか。そんな子供達を優しく受け入れ、居場所を作り、本気で心配し、本当のお母さんのように接するかあちゃんの姿に涙が出そうだった。

そして、かあちゃんは子供達が頼れる場所を増やす為の手立てとして、子ども食堂を通して警察官との交流イベントも開催しているそうだ。そんな話をしているとかあちゃんは「子育てってね、地域のみんなで支えるべきだと思うのよね」と呟いた。私はその言葉を聞いて、地域で子育てを支える為のコミュニティや、地域に限らずとも支援してくれる人をネットを通じて募る仕組みが作れたらいいのではないかと、安直ながら思った。

どうやら私の卒業制作はこの路線で進んで行きそう。卒業制作が進み次第、またブログも更新しますね!



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