認知症介護疲れ 預金の引き出し 口座が凍結
90歳になる父親の言動に 違和感がありました。 タクシーに乗って病院へ連れて行ったところ、認知症と診断されました。 当初、母親とともに自宅での介護を試みましたが、 母親の介護疲れが目に見えて酷くなっていったことから 「お金もあるし、介護施設に入れてやろう」と考えを変え、諸々の費用を準備するため、
父親の通帳と印鑑をもって銀行の窓口へ行きました。地元の名士である父親のことは、当然銀行も把握しています。
その父親の通帳を持って現れた息子に
「本日はどうされましたか?」と
窓口担当の行員が対応しました。
素直に「父が認知症と診断されたから介護施設へ入れるためにお金が必要なんだ。ついでに生活費もいるから、200万円くらいおろすよ」 と窓口の行員へ伝えたのです。 すると窓口の行員はカウンターの後ろにさがり、 しばらくして上司らしき銀行員と一緒に戻ってきました。
上司「残念ですが、預金の引き出し対応はできかねます」 まさかの返答に、混乱するAさん。 口座名義人である父親本人が認知症の場合、口座が凍結されるということを知らなかったAさん。 そのため、父親が銀行に預けている数千万円の普通預金・定期預金を、1円も引き出すことができなくなったのです
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