正解のレールから外れてみた

こんにちは。まきこです。

大学病院をやめて海外留学をエンジョイするはるかと、薬局後継をやめてクリエイター活動中のまきこ。道を外れたアラサー薬剤師2人が週替わりでお届けする、はるまき交換日記。

今週はわたしがお届けします。



今回はいよいよ、過去の振り返り編ラスト!

薬剤師としての「正解の人生」から、現在のへんてこ人生に移行していく過程のお話です。

どうして薬剤師になったの?

薬剤師のお仕事、夢と現実

正解は1つしかないと思っていた

心の中にある「当たり前」を壊してみた

正解のレールから外れてみた(今回)



先に書いてくれた、先週のはるか日記↓

出世街道を断ち、今や海外留学の道をガシガシ突き進み楽しんでいるはるかちゃんだけど、その決断をするまでには半年以上もかかったみたい…!

人の体って、ガマンしつづけた環境から回復するのに、けっこう時間がかかるみたい。

日記に書いてくれていたこの感覚は、わたしも覚えがあって。


ときどき、

「自分のやりたいことが分からないの」

て相談を受けるのだけど、それって、色んなことにガマンを重ねているうちに、自分を包むガマンの層が厚くなって、心の芯にある、本当の声が分からなくなった状態だと思うんだよね。

やりたいことは内側にちゃんとあるのに、そのガマンの層に「でも」「だけど」と打ち消されて、見えなくなってしまうの。


はるかちゃんが動き出すためにかかった半年間って、その厚くなった層を少しずつ剥いでいくための時間だったんじゃないかなぁ。


ストレスから解放されたことで、自分を守ってくれていたガマンの層がだんだんと薄くなって芯と向き合いやすくなったから、好き・嫌いの気持ちもはっきりして

いらないもの・使わないものを、どんどん断捨離できるようになった

んだと思うよ、きっと!


この、「やりたいことが分からない」感覚とガマンの層の話については、交換日記1回分全部使ってしまいそうなテーマだから、また機会があったらゆっくり語りたいな。



正解のレールから外れてみた まきこ編


・恵まれた「正解の人生」を受け入れないといけない

・薬局の跡を継がないと両親やみんなが悲しむ

・アラサーになって道を外れるのは遅い

自分の中にあったたくさんの「当たり前」を壊して、わたしは都道府県をまたいだ二拠点生活を始めることを決めました。


都会と田舎、実家とシェアハウス、薬剤師と他の何か(まさかクリエイターになるとは思わなかった…!)、会社員とフリーランス…

週の半々、海を渡って真逆な生活をする。


それを思いついた時、なんでかすごくワクワクしたんだよね。

自分の周りにそんな変な暮らし方をしている人はいなかったし、めちゃくちゃ不安なんだけど、こんな風にワクワクする感覚はものすごく久しぶりだった。


家族や身近な友人に話すのは勇気がいったけど、

「せっかく恵まれた環境があるのに、どうして?理由は?」

「交通費だってかかるのにそんなお金の使い方もったいない!」

「もう結婚を考える年齢なのに、ありえない!」

とかって言われた時、確かにそうだよね…と心の奥をザワザワさせながらも、もう1つ、別の気持ちに気付いたの。


わたし、こんなに言われてもやりたいと思ってる!

ということに。


ずっと、周りが求めている(だろう)正解の人生を探して、理屈付けてその道を辿ってきた自分が、こんなに真っ当な理由で反対されているのに、それでもやりたいと思うなんてよっぽどやりたいんだなって。笑

それが、すごくすごく嬉しかったんだよね。


理由なんて分からないけど、叶えてあげたいって思った。



あれから、3年と少しが経ったかな?

まきこが何年もかけて築きあげてきた今の環境。 交友関係はガラリと変わり、その周りにいる人は、“正解のレール”って何? “私は私の好きを追求してるんだけど”という人ばかり。

はるかちゃんも書いてくれたように、わたしの周りは環境だけでなく、近くに居てくれる人もガラリと変わった。


まだ、わたし自身は  “正解のレール” て何? なんてレベルには達せていないけど笑、以前より自分の心地よい人生に近付けたことで、周りにはそんな人たちが圧倒的に増えた!

(その人たちにもそれぞれ悩みはあるけど、総じて幸せそう)


環境や暮らし方が変わったことで離れてしまった人もいるけど、変わらず繋がり続けてくれている、応援してくれている友人もいる。

(ありがたや)


家族にとっての優等生ではなくなっちゃったけど、今となってはわたしの自由さを一緒に楽しんでくれている。

(本当は心配してるのかな)



今が完璧かって言われたら全然そんなことはないし、自由になれば自由だからこその新しい悩みが見つかったりもする。

でも、「正解のレール」と今の人生、どっちがいいかを比べたら…

比較にもならない。



***

過去の振り返りは一旦これで終了です◎


正解のレールを必死に辿った時間があったからこそ今の幸せが見えるし、同じように「正解の人生」に苦しむ誰かにも寄り添える。

あの時代があってよかったし、今の自分に出会えてよかったなって思う。


レールを外れて、まだまだ草むらを掻き分けてる途中なわたし達だけど、こんなわたし達の経験が、また別の誰かの役に立てたら嬉しいね。


はるかちゃんも、ここまで読んでくれたあなたも、これからあらためて、よろしくお願いします!

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