どうして薬剤師になったの?

こんにちは。まきこです。

今週のはるまき交換日記をお届けします。



わたし達のことはまだ知らないよって方がほとんどだと思うので、はるかちゃんと相談して、 "現在の私たち"として交換日記を始める前に

どうして薬剤師になったの? (今回の内容)

・薬剤師のお仕事、夢と現実

・正解は1つしかないと思っていた

・心の中にある「当たり前」を壊してみた

・正解のレールから外れてみた

と、5段階に分けて、まずは過去を振り返ってみることにしました。


先週のはるか日記↓


今回から、はるかちゃんに直接日記を送るつもりで、いつもの話し方で書いてみました。
ちょっと偉そうで申し訳ないのですが、交換日記をこっそり覗き見するつもりで楽しんでもらえたら嬉しいです。

では、どうぞ〜!


どうして薬剤師になったの? まきこ編

うちは、父も祖父も薬剤師でそれぞれに薬局を営んでいたから、薬局という場所自体は子供の頃からずーっと身近にあって。


幼稚園のときから

「おおきくなったら、やくざいしさんになる!」

って訳も分からず言わされていたし、小学校の卒業アルバムにも、夢の欄には薬剤師って書いてある。


それでもその頃は、他にも何にだってなれると思っていたから、夢はいくらだってあったよ。
ケーキ屋さん、お花屋さん、雑貨屋さん、学校の先生、漫画家、歌手、建築士…、ありとあらゆる、たくさんの大きな夢を持ってた。


けど、親達からしたら、やっぱり娘には同じ道に進んで欲しかったみたい。

「まきちゃん、おはなやさんになる!」

「お花屋さんは朝が早いから、薬剤師がいいよ」

「わたし、建築士になって劇的ビフォーアフターみたいなお家作る!」

「建築業界は男社会だから、薬剤師がいいよ」

みたいに、よく分からない理由でいちいち軌道修正されてた。笑


はるかちゃんも書いていたけど、わたしも子供の頃は

親は完璧で、正しい。親の悲しむことは悪いことだし、親の喜ぶことがいいこと。

だと思っていたから、その軌道修正も言われるがままに受け入れてた。




とはいえ、最後に進路を決めたのは自分。

高校3年生になって、受験大学を選ぶ段になったとき、

夢に向かって頑張る人を支えられるようなお仕事に就きたい。体調が悪いと前向きに頑張れないから、彼らの健康を後押しできるお仕事がしたい。

て思って。


その時にパッと浮かんだのが、薬剤師だった。

(看護師さんも浮かんだけど、注射がこわくて見られないって理由で断念。実際、病院実習のときはオペ見学のたびに貧血を起こしていたから、この決断は正しかった。苦い思い出。)




ちなみに一応、高校は山口県で8本指(微妙。笑)の進学校だったから、大学に行かないって選択肢は、当時のわたしは持ち合わせていなかったな。

結果、今回のわたしの人生で、大学に行けたことは正解だったなって思ってる。薬剤師になれたこともそうだけど、はるかちゃんを含め、普通に生きていたら出会えなかっただろう、大切な友達に出逢えたから。

薬学部での6年間も大変だったけど楽しかったし、学生時代、薬剤師になるのを迷ったことは1度もなかったなぁ。


大学5年生のとき、病院・薬局と約半年の実習をして

・病院は、より専門的に病気をみられる場所

・薬局は、患者さんにより近い場所で、暮らしごと見守れる場所

だと勝手に解釈したわたしは、自分の夢には薬局が合っていると判断して、そちらを志望した。


今振り返ると、学生1人の人生に影響を与えてしまうから、実習先の影響って絶大だよね…

まぁ、わたしの場合は、実習先の薬局に恵まれたってこともあるけど、父や祖父の薬局も、処方箋の調剤以外に漢方薬や健康食品のような相談にも力を入れているところだったから、薬局という場所にはもともと

「より暮らしに近い場所で、人の健康を応援できる」

てイメージがずっとあったのかもしれない。



就職活動中はもう完全に薬局に絞っていて、興味があれば募集を出していないような薬局にも自分からアポイントを取りまくって、1人で社長さんに直接話を聞きに行ったりしてた。

普段めちゃくちゃチキンなくせに、たまに積極性を発揮するナゾな性格。笑



最終的に、複数の店舗があるけど薬局の全体像も見渡せる、薬剤師会にも精通していて漢方相談も受けられていた、中規模の薬局に就職を決めたよ。


親は、実家に帰って後継ぎになるものだとばかり思っていたみたいだから、勝手に別の薬局へ就職を決めたわたしには腹を立てたし、その薬局の粗探しをされてしまったりもした。

それまで “親の言うことは正しい” と思って生きてきたからこそ、自分が一生懸命選んだ職場にいろいろ言われるのは辛かったけど、もちろん親たちの言葉はわたしを心配しているからこそのものだった。ちゃんと相談しなかった自分も悪いよね。


ずっと、親が喜ぶ「正解の人生」のレールを辿ってきたわたしだけど、今思えばこの頃から、

“誰かに決められた正解の人生ではない、自分の人生を自分で選ぶ”

てことをやり始めていたのかもしれない。



***

さて、次回は念願叶って薬剤師になったわたしたちの、描いていた薬剤師ライフ、その理想と現実編です。

大学病院という、わたしとは違う最先端の医療現場に就職したはるかちゃんのお話、楽しみにしてるね!



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