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ジヴェルニーの食卓

マティス
ピカソ
ドガ
セザンヌ
モネ

アートの世界には精通していない方でも、きっとこの中の1人か2人は、その名前を聞いたことがあるのではないでしょうか。


近代芸術を作り上げた、画家の巨匠たち。


この本は、彼らの生きていた時代を、それぞれのすぐ近くを生きた人たちの目線で切り取られた短編集です。


あくまでフィクションではあるのですが、キュレーターとしてもご活躍してこられた原田マハさんによる描写はどこまでもリアルで、いったいどこまでがフィクションなのか、読んでいて見当がつきません。


世界の巨匠にもそれぞれの日常があったこと
彼らはみな、最初から成功者だったわけではないこと
もちろん、その作品も突然に誕生したわけではないこと

そして彼らの活躍の裏には、必ずと言っていいほど、別の誰かによる支えがあったのだということを教えてもらいました。


わたし自身、小さい規模ではあるけれど絵描きとして活動するなかで、ご活躍されている作家さんには共通して、それを支えている誰かが近くにいるなぁと常々感じていたので、どんなに名の知れた有名画家さんであっても、それは同じなのだと、なんだか腑に落ちました。


日常を生き、人とのつながりの中で迷ったり葛藤したりしながら、後の傑作を生み出していく巨匠たちの人生の一部を、ぜひ覗き見してみてください。


とくに、何かしらのもの作りに携わっている方におすすめしたい1冊。


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