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大條家 家系図 (上)

大條家には多くの家系図が残されております。
なかでも代表的な家系図は山元町歴史民俗資料館に保管されております。
こちらはNHKファミリーヒストリー「伊達みきお(サンドウィッチマン) 〜伊達の名に誓った覚悟とは〜」でも登場したものです。
坂元(山元町)に残されており、また第十三世 大條監物道任(篤恭)~ 第十七世 大條孫三郎道徳までの系図も追記されている為に、当然ながら大條本家(大條流伊達家)に伝わったものだと思われます。
なお、この家系図は東北アジア研究センター叢書第70号『仙台藩奉行大條家文書―家・知行地・職務―』(野本禎司氏 編著)にて解読され、誰でもWebから閲覧可能になりました。
https://uehiro-tohoku.net/works/2021/3343.html
関係各所の皆様、本当にありがとうございました。

ちなみに当家に伝わる家系図は元文二年(1737年)四月に「大條権左衛門頼泰 方々」のを書写したものであると記載されており(大條快順頼尚の重判有り)、前出の家系図と構成、記載内容がほぼ一致しております。
※下記画像は自宅に保管しているコピー版です。(原本は別途保管)

よって大條家に伝わる家系図は、基本は大條本家のものをベースに、あとは各分家のその時代の当主が書写し、そして現代まで伝わってきているものと思われます。

前出の家系図(山元町歴史民俗所蔵)は大條本家(大條流伊達家)は明治までの記載がございますが、分家は享保~元文あたり(1730年前後)までの記載しかない為に、私が複数の家系図をまとめてみました。
元となった主な家系図は以下の通りです。
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・「(伊達家)大條家 家系略図 」  昭和56年 考証 大條正克氏、大條駒雄氏
・「大條家家系図」  元文二年(1737年)四月に書写し ※当家保管
・「亘理伊達家文書「伊達族譜」」 伊達市教育委員会所蔵
・「仙台伊達氏家臣団事典」2003年 本田勇氏
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Excelで手入力しておりますので誤字脱字等があればご指摘ください。
また、家系図に記載するお名前は個人情報保護の観点により概ね明治〜大正時代前後までとしております。
(掲載スペースの都合上、分割しております)

家系図① 大條家第一世 大條宗行から第九世 大條宗頼

第五世 大條宗助には子がなく、跡目を留守景宗 三男の大條宗家が継いでおります。この宗家が大枝から大條へ字を改めた人物と推察されます。
そして第八世 大條宗綱も子がなく、跡目を叔父である大條実頼の四男 宗頼(従兄弟)が継ぐことになりました。従って大條宗直→宗綱の系譜はここで途絶え、現在の大條家末裔は本家、分家含め全てが大條実頼の子孫ということになっております。
なお、一部の家系図には大條宗綱の弟に「市蔵」という名前があるのですが詳しい情報は一切不明でございます。夭折されてしまったのか、もしくは大條宗直の側室の子でしょうか??情報お持ちの方はご連絡いただけますと幸いです。

そしてここからが大條実頼の出番となります。
大條実頼には四人の息子(+二人の娘)がおり、長男、三男が分家(仙台藩家格:着座、召出、平士)、四男が本家(仙台藩家格:一家)の祖となっております。

大條実頼
 - 長男:大條元頼 
 - 二男:大窪元成 (大窪家を継ぐが早世により断家)
 - 三男:大條頼廣
 - 四男:大條宗頼

※続きは次回に記載いたします。

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