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するするエッセイ【踊ってくらす】#15

さぶすくマガジン「くまのつべこべ」するするエッセイです。毎月15日と30日に更新されるこちらのエッセイ。
どんな事を書くのか…僕自身も楽しみにしておりますので、どうぞ宜しくお願いします。

二回目の緊急事態宣言が出され、今日もどことなく向かうべく所が曖昧になってしまったような気持ちの方がいるのではないでしょうか?

『宣言』...
私あなたの事好きです宣言。これは「告白」

私あなたとやっていけなくなりました宣言。これは「別れ話」

明日から真面目に仕事に取り組む事を宣言します。だったら今日から頑張れ。

まぁ、色々な宣言がありますが、全ては何かの終わりで、何かの始まりで、そう考えると緊急事態宣言は何が始まって、何が終わるのか?

昨日(2021/1/14)僕は静岡に向かう予定がありました。
3月に静岡で行われる七間町ハプニングという企画に呼んでいただいていまして、七間町で生活している方々に直接会ってインタビューを行い、色々な角度から『町』を眺める人たちを脚本におこし、本番では僕が一人何役も演じるダンス劇を創ろうと思っていた。

昨日の時点で取材が出来ないということは、それなりに時間が無くなる事になり、そもそも1月に東京から来た僕に直接会ってお話をすること自体、少し違和感を覚える方もきっといるだろうから、少なくとも来月の中旬以降になる。
そうなると流石に時間がないので、どうしましょうか?
というお話を、ZOOMを使い静岡に僕を呼んで下さっている柚木さんというダンディーなコーディネーターの方と、1時間ほどミーティングを行った。

この企画が決まってすぐの頃は、静岡に住んでいる多国籍な方々と共にダンス劇を創る。という企画であったが、直後に最初の緊急事態宣言が出た。

たとえ2021年の3月とはいえ、それまでに出演者の方々と集まって何度もリハーサルを行うのが、企画の性質上難しいとの判断になり。その時も柚木さんとオンラインでお話をした。
決まって柚木さんは「熊さんのアイディアを頂きたく」という文言で連絡を下さる。

アイディアなんて正直いつもない(笑)。
ただ心に決めるのは「シンプルに」「明るく」「大丈夫」
このことを常に念頭において柚木さんとのお話を楽しもうという事だ。

昨日の打ち合わせも実に楽しかった。
昨日は特に「シンプル」を意識した。

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