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僕のこと

noteには「お題」という、公式で募集されている記事のテーマがありますよね。そこから何か書いてみようかな、と思って見ていると「#自己紹介」の文字が。
すでに自分のバンドメンバーについては2つも記事を書いているというのに、僕自身の紹介はしていないことに気づきました。「odol」というフィルターを通して自分の話をするときはあれど、意外と純粋に自分の話をしたこともないな、ということで、今回は少し照れるけれども自分のことをお話してみようと思います。

原体験

人生で初めてのライブは忘れもしない、高校1年生の夏。福岡のgrafというライブハウスでした。当時よく行っていたスタジオの方(その方について書いた記事はこちら)に誘われ、まだ音楽を始めて数ヶ月だった僕は‥‥‥
という話もしたいのですが、よくよく考えたら、僕の一番の原体験といえば、初めてステージで歌った日のことにさかのぼります。
小学6年生の学習発表会(学芸会的なやつ)のときのこと。最終学年ということもあって、体育が得意な生徒は跳び箱や体操をしたり、ダンスが得意な生徒は踊ったりという、盛りだくさんな発表会の最後のクライマックスの合唱曲で、僕が1番を独唱することになったのです。
今思うと、クラスメイトや先生が歌を褒めてくれ、一人ステージでマイクを持って歌うというこの体験こそが原体験だったといえると思います。その後、中学校でサッカーを始めるも、高校ではバンドを結成することになるのです。

バンドを続けて

odolを始めて、色々な人と出会うことができました。おそらくこの記事を読んでくれている方も、ほとんどがodolを通してこの記事にたどり着いてくれているのかなと思います。
音楽を始めて10年以上。その中で「バンド」は「場」だと考えるようになりました。バンドメンバーひとりひとりがこの「場」を使って表現をし、オーディエンスもこの「場」に反響する。大学時代にodolを結成してからもう6年以上が経ち、少しずつではありますが、この「場」が年々大きくなっているのを感じています。大学を卒業し、就職ではなく自分の音楽表現を究める道を選んだときから、この「場」をさらに拡げたいという想いは変わっていません。

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(これはodolが去年の6月。odolの6人体制、最後のライブの前にとった写真。ギターを弾いていた、早ピーも居ます。)

好きなもの

ちょっと真面目な話をしすぎたので、最後に好きなものについて話したいと思います。他人に尋ねられて、まず最初に好きだと答えるのは、古着。古着にも色々なジャンルがあるんですが、僕が一番好きなのはいわゆるアメリカのヴィンテージです。
様々なブランドがデザインのソースにしているオリジナルを着たいから、とか、ただ古着業界をとりまくカルチャーが好きだから、など理由はいろいろありますが、一番は、「あえて選んでそれを身につけている」という部分です。古着ではない、いわゆる普通のブランドの服は、自分たちで物を作り、それに値段をつけて売っています。それに対して古着は、すでにある服を例えばアメリカから持ってきて、「俺は◯◯円だと思う」と値段をつけます。僕は、一着ごとに向き合って値段をつけるというプロセスを踏む古着屋を、各々のセンスや価値観を売っている場所だと考えています。そして、僕はそれを買いたいし、着たい。
そう考えた時になんとなく自分が「音楽を通してやってきたこと」と「これからやりたいこと」の共通点がようやく見えてきました。ミュージシャンも古着屋も、自分の感覚やいいと思うものを音楽や服に落とし込み、他人に「いいね」と共感してもらい、それが商売になるし、つまりは社会を循環させていくものになる。大げさに言えば、気持ちや感覚を売っているんですよね。

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(これは成人式で福岡に帰ったときに、福岡の古着屋「TideMark」でデッドストックに出会って買った501。僕はデニムから古着を好きになったので、語るときにデニムは外せません。)

いま何百万円もの価値が付いている古着も、初めは「これかっこいいっしょ」というくらいの感じで日本に持ってきて、例えば1万円で売り始めた人間がいて、そこに共感する人が増えていき、今の価値が見出されたわけですよね。ビルボードにチャートインするアーティストなんかも同じようなものだと言えると思います。だから僕も、僕がかっこいいと思うものを作り続けて、僕や僕らodolに共感してくれる人を増やしていきたいと思っております。

と、こんなかんじで #自己紹介 してみましたが、いかがだったでしょうか。来週は僕が東京に来て初めて住んだ街とそこで出会った友人について書こうと思っています。

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