抽象から具体へ

この年末年始は、幸いなことに外部から色々と仕事をいただき、とにかくバタバタしていた。

原稿と発表に追われて、まあでもそのおかげで、かなり自分の中では整理されたような気がする。

特に、今私に求められる依頼?は、実践者としてもそうだが、園組織の変化をどう感じているのか、という部分。ここは、2016年以来、現場から楔を打ち続け変化し、2019年あたりから職員の中から共通見解がうまれ、少しずつ融和していった。

で、2020年のコロナで、うちにとっては追い風になり、考える機会が加速していく。

最近読んだ本「具体ー抽象トレーニング」から引用すると、「変革期においては特に抽象度の高いことを考える必要があり」さらに「具体で肉付けすることが重要」としている。

そう、だから2016〜2018年は、今までのルールや決まり、文化という細分化された「具体」を壊すために、端的にいうと「子ども主体」という抽象度の高いテーマで枠組みをリセットして、作り直していた。

ただ、抽象度が高いということは、そのテーマの解釈が必要なわけで、今までルールや決まりなどの具体事項で動いていた人には、「分からない」となる。

ここで、歪みが生まれる。解釈できる人とそうでない人、あるいは色々に解釈してしまう人も出てくる。

まあ、ズレですわね。

でも、このズレが大切で、といってもそれに気づいたのは最近だが、このズレが新たな対話を引き起こす。そして、この対話が生まれていったのが、ちょうど去年あたり。

私実は、こう思ってたんです

これって結構難しいんです


そんな本音が漏れるようになってきた。

じゃあ、そのズレを互いに理解して、やり方を模索していく。

前にも書いたが、「とりあえず」という行動指針が生まれ、とりあえずステイではなく、とりあえず「やってみよう」という行動が生まれていく。

そして、抽象的だった「子ども主体」というテーマが、だんだんと肉付けされ

具体化されていく。

だから、多分、この肉付けという具体作業を、どのような過程で、誰がやるのか、というのが大事なんだなー。これを、上から言われてやったら、結局前と同じになってしまう。

時間をかけながら、納得解を増やして、試行錯誤しながら、肉付けしていく。

遠回りに見えて、実はその一つ一つに意味がある。

2016年から5年近く経つけど、少しずつ少しずつ進んできた。

来年は、肉付けをより具体化していくことがテーマになっていく。

それで、その次は、具体化した肉付けを、ある周期で見直していく、ことなのかな。

そんなことを思った今年最初のブログ。

さて、明日は子どもと保育の発表。まさか自分がやるとは思っても見なかった。

光栄だが、いったい何人来るのか。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?