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教室に「望ましい行動」を増やす

 さて、久々の投稿です。
 4月から職場復帰を果たしましたが、思ったよりもスムーズに入ることができ、今のところは順調に働けている(?)と思います。今年は久々の低学年。本当に久々すぎて「どうしたらいいんだっけ?」の連続ですが、焦りは禁物。前年度の二の舞にならないように、「あれもこれも」はしないようにしています。そんな中でただ一つだけ、重点的に気にかけていることがあります。それは、

集団の中での「望ましい行動」を、教室の中に増やしていく

ことです。
 「学校」という場での生活経験が少ない低学年。「小さな社会としての学校」の中での適切な振る舞いについては、こういった小さなうちから育てていきたいと思っています。
 ともすると「望ましくない行動を見つけては叱る」というサイクルになりがちですが、私は逆を行きたいなと。「叱る」が多い学級は、単純に楽しくないですからね。
 具体的には次のようなことを毎日繰り返している感じです。

1、「望ましい行動」を示し、教える

 私は何年生であろうと、「教えていないことができていなくても叱らない」ようにしています。大人が当たり前だと思っているようなことですら、もしかしたら「本当に知らない」なんてことはザラにありますからね。なので、初めにきちんと「教える」ようにします。
 これは自分なりの学級経営をしていく中でもかなり重要。「このクラスではこうすることがいいのだ」と子どもが分かることで、「少なくともできていれば安心して過ごせる」という安心感につながります。
 単純に初めから「教える」という姿勢でいかなくとも、

「さっき○○さんが〜という行動をしていましたが、どう思いますか?先生はとても素晴らしいと思います。こういった行動が増えると、みんながより気持ちよく過ごせるようになるね。」

と、誰かが何気なく取った行動にプラスの価値づけをすることで、結果的に「望ましい行動を教える」ことになります。
 また、「教えてもできていない」という場合に、次の手が打てるという良い面もあります。「理解していなかったのかな?」「調子が悪いのか?」「何かトラブルがあった?」「学級に貢献する気持ちが弱いのかな?」など、「じゃあ次にどのような手立てを取ればできるようになるか」を考えることができます。

2、できている子を「積極的」に見つけ、評価する

 「○○くんは、さっき言ったことが自然にできているね。」
 「○○さんは、〜をしていました。これって見ていて気持ちのよい行動だね。」
 「○○くんのような行動がもっと増えたら、いい学級になると思いませんか?」

 と、とにかく望ましい行動を見つけまくって評価しまくります。むしろ「無理やり作る」でもよいくらいです。
 そういった「積極的な肯定的評価」を教師が繰り返すことで、「この先生はよい行動は必ず認めてくれる。」と子どもが思うようになります。それが、次の「望ましい行動」につながり、その行動がいつかは習慣化していきます。

3、その行動が、集団や学校生活のどんなことに「貢献しているか」を語る

 それと同時に、「その行動がどういった影響をもたらすのか」「どんな意味がある行動なのか」ということを語っていくのもよいでしょう。
 誰もが皆「承認欲求」を持っています。また「所属感」に安心を覚えます。さらにその「所属しているコミュニティへ貢献できている」という実感があれば、さらに積極的に周囲のために行動するようになります。
 ということは、子どもがした行動に対して、「それはどのように貢献しているのか」「誰の、どんな役に立っているのか」をはっきりと伝えることで、子どもの満足感や自己肯定感など、精神的な安心につながる影響を与えることができます。

とりあえずは今はこれに絞って毎日を過ごしています。割と毎日ニコニコです。だって「どうすればよいかを教えて、できている子を見つけて認め、役に立っているよと伝える」ことに注力すれば良いわけですから、意識さえしていればできます。
 さて、今後子どもたちにどういった変化が表れるか。フィードバックとしていつか書きたいと思います。

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