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黒いさくらねこと1か月・後半

かぜをひいたよ

るーが我が家にやってきて一番大変だったのが風邪をひいたことである。
おなかゆるゆるは薬を飲ませた所2日間の便秘を経て改善されたが、その頃からやたらくしゃみをするようになった。くしゃみだけで鼻水は出ておらず、何かアレルギー症状的なものか……?と様子を見ていたら、あれよあれよという間に鼻水が出始め片目が腫れてしまった。猫風邪だ。
ゆるゆるの時に連れて行った病院に、今度は風邪でかかることになる。まだ子猫だし、程度としては軽いとのことでひとまず抗生物質を1週間分処方される。
この頃になれば我々ももう慣れたものである。薬など砕いてちゅーるに混ぜればイチコロだ。ほーら薬入りだろうとちゅーるを見せればるーちゃん大喜びでべろべ……べろべろ舐めない!?
我々人間には全く分からないが、抗生剤はなにやら猫が(ルドンが)嫌がる匂いを発しているらしく、ちゅーるの種類を変えようと、ちゅーるの量を増やそうと、絶対に食べようとしない。仕方なくまた喉の奥に薬を突っ込む日々が始まったが、やはり難しく、なんとか二人がかりで無理やり飲ませては喉に張り付かないように(あるいはご褒美として)ちゅーるを舐めさせ、なんとか2週間投薬を続けた。途中薬が切れたが改善の兆しが見えず、より家に近い動物病院へ連れていく。計らずもセカンドオピニオンを仰ぐ形になったが、やはり猫風邪で抗ウイルス剤よりは抗生剤を投与して様子見という診断となった。ただし薬は以前より小さくなり、断然投与しやすくなった。10日分の薬を処方され、最後の1錠の日もまだ目が腫れてくしゃみをしていたので不安になったが、それから3日ほどしたら元のきれいなお顔になり、くしゃみも気づいたらしなくなっていた。
猫風邪で困ったのはやはり可哀想な見た目と(目というか瞬膜というまぶたが真っ赤にはれていかにもしんどそう)投薬の難しさなのだが、地味に我々を悩ませたのがくしゃみである。るーはなぜか恋人の膝の上にわざわざ行ってからくしゃみをする悪癖があり、しかもくしゃみで飛んだよだれだか鼻水だか粘度の高い液体を振りまくので服もラグも汚れまくった。ラグは吐きやすい猫の性質を考慮して,、無印の洗濯機で洗える布地のものにしたのだが、これにしておいてよかったなあと強く感じた。→綿ななこ織抗菌洗えるキルティングラグ

噛み癖が出始めたよ

るーも家や我々に慣れてきたのか、2週間を過ぎた頃からおもちゃで遊ぶようになってきた。鈴の入ったボールをちょいちょいしている。その内私や恋人の指を噛むようになってきた。甘噛みなので決して怪我をしたり痕が付くこともないのだが、地味に痛い。
るーの月齢は当時ちょうど6か月ほど。歯の生え変わりの時期でもあり、歯がムズムズして飼い主やおもちゃを噛むことも多い……と聞いていたので、当面は指を噛んでも叱らないでなるべくそれ用のおもちゃを噛むよう誘導しよう、としていたのだが、どうやらこれが癖になってしまったようだ。
朝4時前後、ごはんや遊ぶのをねだろうとルドンが人間を起こし始める。初めはむああーと鳴いて腹や胸の辺りに乗ってくるだけだったのが、最近は肩や腕、足を噛んで起こす。無視したり「痛いよ」と顔を軽く掴んだりすると、しばらくはしおらしく一緒に寝ようと体をぶつけながら寝そべるが、すぐにもぞもぞしてまた私の周りをぐるぐる回りながら噛む。最近は寝ている人間の髪を噛んだり(これは本当に勘弁してほしい)、薄手のガーゼケットの下にある足をおもちゃか何かと勘違いしてガチ噛みしたり(薄手の布の下で動くものは全て遠慮なく殺しにかかる)そろそろ本当によろしくないので「痛いよ!」と叱るようにしている。
恐らくは、寂しいというストレス(日中ひとりぼっちだし)などもあるのかもしれないが、現状多頭飼いできる状況でもない上そもそもルドンは猫があまり好きじゃない。一緒にいる間なるべくたくさん遊んであげるのが一番なのだろう。ようやくおもちゃにもじゃれるようになってきたので先日エノコログサそっくりの猫じゃらしを猫砂を買うついでにamazonで買ったのだが(1本100円)、こっちが驚くほど食いつきがよく、人間が疲れて仕舞ってしまうとしばらくまうまう鳴いて猫じゃらしを探し回る。その姿が可哀想でもう一度出してやるとこれまた驚くほど食いついてくる。こうして思いっきり遊んであげた日は人間が起きる時間に一緒に起きてくれるので、猫も運動が大切なのだなあと思った。今は低めのキャットタワーしかないが、将来的には天井近くまであるものを用意してあげたい。

猫を飼うって、なかなか手がかかることも多いしお金や時間も取られてしまうけれど、それでもやはり猫のいる生活、楽しい!というのが現状の感想。いそいそと家に帰り、家の鍵を開けるその音でるどんがドアの前まで飛んでくる。ドアを開けると「おそいよ」と言いたげにまあーと怒っているけど、すぐにくっついてくる。るーが我が家に来てくれてよかった。 

#猫 #保護猫 #コラム

ちゅーる代になります