ピースフル平等院–京都旅2日目
京都旅2日目。
近鉄に飛び乗り、宇治は平等院鳳凰堂へ。
受付を済ませ、藤棚(残念ながらまだ見頃ではなく)を横目に通路を進むと、
おぉぉ〜〜!10円玉硬貨でお馴染みのこの風景。
鳳凰堂の上には金色の鳳凰が燦然と輝きます。
初代の鳳凰は園内のミュージアムにて展示されていますよ。
枝垂桜も咲き、雅な雰囲気。
が、今日語りたいのはこの鳳凰堂の内部見学についてです!
上の写真、鳳凰堂の中に人が集まって見学している様子がわかりますでしょうか?
このツアーに我々も参加してきました。
先着順で申し込みができるこちらのツアー。
出発前に、持ち物が建物に当たらないよう、
柱や壁に触れぬよう、
仏像や壁画の撮影は行わぬよう、
とにかくいくつかの注意事項を受けてから見学がスタートします。
内部は圧巻でした。ぜひ機会があればご自身で見ていただきたいほどです。
平安時代後期の建立時に描かれたという壁画は、お釈迦様が臨終時にお迎えに見える様子が9パターン描かれていました。
このパターン、信仰心によってお迎えレベルが変わるそうなのですが、平等院では皆誰しもが等しくお迎えを受けられるとの教えを説いていたそう。
うぅ〜ん慈悲深い。
堂内中央にはすっくと阿弥陀如来座像がいらっしゃいます。
鳳凰堂を外から見た時、ちょうど阿弥陀様のお顔が覗けるよう絶妙な位置に配置したのだそう。
↓ちょっと暗くて見えにくいかな?
阿弥陀様の周りには雲に乗って楽器を奏でたり、舞を舞う様子などをとらえた菩薩像が。
これがまた皆さん安らかなお顔で、太古から音楽は人々の大きな楽しみだったことがうかがえます。
この菩薩像も園内のミュージアムで復元されたもの+建立当初のものを見学できます。
今はすっかり褪色してしまいましたが、当初は中国文化を受けたであろう鮮やかな色に彩られていたようです。
ツアーに参加した人だけが見られる鳳凰堂から池を眺めた様子です。
目の前には見事な庭園が、
空にはトンビがヒョロヒョロと鳴き、
ここを平和と言わずしてなんとする?
鳳凰堂見学後に立ち寄ったミュージアムでは、数々の仏像や壁画について丁寧に解説された展示が並んでいました。
どれもが皆、
私達が抱く死への怖さから逃れたい
安らかにあの世へ行けますように
あの世ってとってもいいところ
と、死への恐れから少しでも解き放たれたい思いを強く感じました。
平等院鳳凰堂は正に地上に再現したピースフルあの世、のようでした。
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