見出し画像

散歩時間、秘密の遊び

こんなことは恥ずかしくて誰にも打ち明けたことがないのですが、私には秘密の遊びがあります。

それは散歩する時、耳にイヤホン手にスマホさえあればできてしまうお手軽なものです。

演者になる

秘密の遊び、それはお気に入りの音楽を聴きながら、まるでその曲のMVの演者だったらどう振る舞うかをひたすら妄想、というか気持ちの面でなり切るのです。(恥)

私の場合はやや不幸め楽曲が遊びやすい。

例えば原曲・竹内まりや、Fliday Night Plansカバーによる『Plastic Love』は、たまらなくモテるのだけれども、過去を引きずる陰のある女性になり切れます。

「グラスを落として急に涙ぐんでもわけは尋ねないでね」
なんて強烈じゃないですか!危うさ満点。グラスは落としちゃあかん。

また、やや不幸めという点では椎名林檎の『歌舞伎町の女王』もすごい。

毒々しいイントロが流れたなら、出勤前の女性(職業:水商売)がタバコをくゆらせながら西日が差し込む狭いワンルームで「今日も行くか…」なんて思う姿に変身できます。やさぐれさ満点。

この妄想、さすがに演者のような振る舞いを路上で繰り広げては職質ものなので、あくまでも脳内にとどめましょう。

ただし表情には若干出ちゃっているような気がします。


監督になる

さて、演者になり切るだけではなく、MVの監督も努められるのです。

私的に最も納得いく監督ができたのが、土岐麻子の『pink』。

登場シーンは結婚式の2次会帰りの若い女性がヒールを履いて繁華街を歩く様子を遠回しで。

そのうち女性は歩き疲れたのか靴屋に寄ってスニーカーを購入、履き替えてはどんどんと歩を進めます。

その内に繁華街を抜けて静かな住宅街へ、空はしらじんで(ラスト大サビ前)、やがて綺麗な夜明けをひらけた川辺で迎える…みたいな一人の女性の逞しさを表現したいです!

まだこの曲のMVは無いようなので、土岐さんいかがでしょう?笑

一方で本家MVには敵わん!と思うようなこともあります。

2021年、自分の中でものすごく刺さったVaundyの『踊り子』。

初めてこの曲を耳にした時、遊園地で永野芽郁のようなかわいい女の子とぐるぐるコーヒーカップに乗っている男の子目線でフィルムで撮ったような古びた映像にしようと監督しました。

曲が進むにつれて男の子が親から借りてきたかのようなコタコタなセダンでドライブして、夜の海で手持ち花火をブンブン振って笑う彼女の笑顔でエンド。

これだー!と私の中の監督は喜んでいました。

さて、そんな妄想からほどなくして本家MVが公開されたので、皆さま、こちらをご覧ください。

なんということでしょう!初見で度肝を抜かれました。

遊園地の空中ブランコではしゃぐ小松菜奈
回るレコード
ガイコツマイク
オープンカーの座席で眠る小松菜奈
グラスビール
首都高の夜景
最後にウインクしちゃう小松菜奈

もう小松菜奈の一挙手一投足がたまらん可愛いし、レトロだし、合間に差し込まれるアイテム含めて色味最高だし、何よりも全てが曲にぴったりすぎて、このMV以外ありえないと思いました。

やはり本家の監督というものはすごいですね。

こんな風に自分のセンスと本家センスを見比べて打ちのめされるのも楽しいものです。

次はあなたも演者に、監督に

さて、私のただただ妄想遊びの話にお付き合いいただき、ありがとうございました。

ここまで読んでくださった方、演者に・監督に、なってみたいでしょう?笑

ぜひ、あなたの演者っぷり監督っぷりも教えてくださいね!




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?