彼氏がうつ。それを支える彼女の話。5

彼の家に着くと彼の姉が家に着こうとしていた。実は、今日一日どんな状態なのかをお姉さんにメールで報告をしていた。

家に入り、彼と姉と私の3人で話し合いが始まった。話し合いというか、彼からの状況の説明だった。

”死にたい気持ちは変わらないこと“

”今まで、親が悲しむなぁ、家族が悲しむなぁという気持ちから留まって来たけど、そんなのはもう関係ないこと“

”この状態が続くなら、死んでしまいたい“

”病院に行っても変わるなんて保障はないから行く気はない、自由にさせてほしい“

このようなことを、姉に伝えていた。

突然、私から1日前に弟が死にたいと言っている、という状態であることを知らされたお姉さんは状況が読めないだろう。

でもお姉さんは、看護師の私よりもはるかに、寄り添っていて優しかった。家族の力ってすごいなぁと感じた。

”死にたい“と訴える弟を目の前にとても泣いていたが、そんな風にすぐに会いに来てくれて、自分が家族から愛されていることを実感できたのだろう。

話し合いの後、彼は少し安心した表情になっていた。

「死にたい気持ちは変わらないけど、頑張ってみる」というのであった。

それからも、彼の体調、心も身体も優れなかった。

薄暗い家の中でずっと横になっている、平気で3日とか眠れない日々・・・

病院に行くことを断固拒否している彼に対してなにができるのかわからなく、知り合いの精神科の医師に相談した。

するとこんな返事が帰ってきた。

対応は非常にシンプルで、自殺しないことだけを約束(言語内容は工夫が必要)して、受診してもらう気持ちになるのを待つ。受診が必須なわけではなく、友人や家族の支持的サポートの方が有用であることは、よくある。

であった。

自殺しないことを約束・・・

お姉さんが会いにきてくれて、少し軽減されたかなぁというところだった

しかし、私のことをどうしたいのか、”首吊りの方がいいかなぁ“”練炭は苦しいのかなぁ“と言ってくることがあった。

私は、思いつくままに自分の苦しみを表現してくる彼のことを受け止めきれず、ギリギリの状態で仕事、生活をしていたように感じる。

彼は、こんな状態になってから8キロ痩せた。1日、水すら口にしない日もあった。脱水になってしまって、腎機能が悪化してしまったらどうしようと思い、水を飲みたくないかもだけどOSー1を飲むように指導した(看護師あるあるかな)

ご飯が食べられない彼にメイバランスを1本でもいいから飲むように伝えた(老人かな)

もうこれ以上痩せさせられないと思ったのである。

私はというと、ご飯をいざ食べようと、お弁当を開けると・・食べれない、食欲わかない、手がつけられない、という日が何日かあった。

小さい頃から、健康美と言われていた私は、初めてストレスで食欲がなくなるのを経験したのである。

#恋人日記 #恋愛日記 #エッセイ #うつ #死にたい

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