生存戦略

誰しも意識的に、もしくは無意識的になんらかの生存戦略を練って生きている。
自分の身体的、内面的特徴を考慮しながら、より効率よく、楽しく、なるべくストレスを溜めずに生きていけるように。

こちらから見れば、あまりに無軌道でノーフューチャーな生き方をしてる人であっても、彼らからしてみれば、そう思われること自体が生存戦略である可能性が高い。
普通の人と同じ土俵で戦っていては消耗するだけで、いつか淘汰されることが目に見えているから、あえて突出した部分を演出して、相手側が避けてくれるように仕向ける。
そういう戦略を、意識的ではなく無意識的に選択して、日々ギリギリのラインを生きているのかもしれない。

そう考えると、楽に生きてる人なんてこの世に一人もいないんじゃないか、と思ったりもするが、そんな中でも比較的楽にというか穏やかに生きていける人がいるとすれば、それは、考えることを放棄した人、なんだろうなと思う。
多くの人が普通だと思うことを、なんの葛藤もなく受け入れることができて、他人の批判をする時でも普通であるか、常識的であるかを軸に主張を展開できる人。常に大多数の意見という後ろ盾を持っている人。

そんな人が生き残っていくんだろう。

そういう人になりたいか、と問われれば答えはNOだが、なんでそういう人になれなかったかなー、とは少し思う。

深夜に湯船に浸かってる時とかに特に。