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歌ってみたに必要な三種の神器(マイク編)

おはようございます!MaCoと申します!
普段はレコーディング、ミックスエンジニアだったり、PAエンジニアをさせて頂いております。

「歌ってみた」に挑戦する人にとって、クオリティの高いボーカル録音は夢の実現への第一歩です。
そのクオリティを決定づけるのが、コンデンサーマイクの選定と活用です!

今日は、あなたの「歌ってみた」をプロフェッショナルなレベルに引き上げるための「三種の神器」のひとつ、「マイク」について詳しく解説していきます!


コンデンサーマイクとは?その魅力に迫る

「歌ってみた」で使用するマイクといえば、多くの人がコンデンサーマイクを選択すると思います。
その理由は、クリアでディテール豊かな音質を実現できるからです。
スタジオでの録音にも広く使われるプロフェッショナルな機材であり、ボーカルの繊細なニュアンスを余すところなく捉える力を持っています。

例えば、あなたの声が持つ自然な響きや、歌詞の一言一言に込めた感情、そのすべてを忠実に再現してくれます。
この違いは、リスナーにどれだけ強くあなたの歌を届けられるかに直結しますよね?


初心者におすすめのコンデンサーマイク

では!ここで気になるのは「どのコンデンサーマイクを選べば良いのか?」という点です。
実際に市場には様々なモデルが存在し、それぞれが特徴的なサウンドを持っています。

初心者に特におすすめしたいのは、Aston SpiritAudio-Technica AT4040です。
これらのマイクは、価格は安いとは言えないかも知れないですが。初心者だからこそ、このクラスのマイクが上達への近道になります!

Aston Spirit / Audio-Technica AT4040

Aston Spiritは、温かい低音とハイトーンのエッジの繊細さが特徴で力強く深みがあります。
バラードやスローテンポの楽曲では、その真価を発揮します。
一方、Audio-Technica AT4040は、クリアでバランスの良いサウンドで、ジャンルを問わずオールマイティに使えるマイクです。

一万円前後のマイクも、もちろんあります。
僕が伝えたいのは マイクに使用(採用)されている各パーツの特性や、最低限欲しい耐圧などなど。
詳細からみる、コストパフォーマンスについては別の機会に書きたいと思いますが…
ここでは その内容から 一定のサウンドを得られやすいマイクは3万円以上である事がほとんどです。

微妙なニュアンスまで、キャプチャしてくれるマイクの方が悪い所も見えやすいので その分上達への近道にもなるし、マイクコントロールもしやすいのでパフォーマンス向上も見込めます。

なにより 冒頭でも書いたけど、リスナーにどれだけ強くあなたの歌を届けられるか。これに尽きます!


コンデンサーマイクを使いこなすためのコツ

良いマイクを手に入れただけでは、プロっぽい音質は得られません!
ここで重要なのは、コンデンサーマイクの特性を活かす使い方です。

まず、マイクの設置場所と角度が音質に大きな影響を与えます。
ボーカル録音の際は、マイクを口元から15cm程度(こぶし1個分)離し、ほんの少し斜めに設置するのが一般的です。
この配置により、音の直撃を避けながらも、クリアな録音が可能となります。

マイクの特性として「近接効果」というのがあります。
これは、発音元がマイクに近くなると低音が増える傾向にあるので、歌詞や場の雰囲気に合わせて声の強弱とともにマイクとの間合いで空気を作る事が出来るのです。

この辺のボーカル技術っていうのは、やればやるだけ分かるし、やらなければ分からない。という 練習に近いです。
初めから自転車に乗れないのと一緒で、コツが掴めればめちゃくちゃ前に進むし。極めれば空中で回ったり出来るという事です!


あなたの録音環境を整える

コンデンサーマイクは、その高い感度ゆえに、周囲の音も敏感に拾ってしまいます。
そのため、録音環境を整えることが重要です。

たとえば、自宅で録音する場合、エコーや反響音を最小限に抑える工夫が必要です。
簡単にできる対策として、吸音材を壁に設置するか、布や毛布で周囲を囲うことで、余計なノイズを減らすことができます。

録音環境といっても、内側だけでなく外に出る音も大事です。
思いっきり声を張り上げた時の人の音量は、80dB以上となります!これは車の走行音くらい。
音漏れに関しては、吸音材関係ではなく そもそもの壁の厚みや隙間の気密さとの関係になるのでご近所さんへの騒音には配慮が必要です。


コンデンサーマイクでプロ並みの仕上がりを

ここまで紹介したように、コンデンサーマイクを使いこなすことで、あなたの「歌ってみた」は確実にクオリティアップします。

最後に一つ、重要なポイントをお伝えさせて下さい!

それは、「録音は重要なスタート地点であり、最終的な仕上りは編集で決まる」ということです。

録音後の「コンプレッション」や「イコライゼーション」を適切に行うことで、さらに声の存在感を際立たせ、プロフェッショナルなサウンドに磨き上げます。
それには録音時の細かな調整と、編集段階での仕上げが合わさることで、初めて本物のクオリティが生まれるのです。合わせ技です!


まとめ

コンデンサーマイクは「歌ってみた」において、最高のパフォーマンスを発揮するための強力なツールです。

その選定と使い方次第で、あなたの作品がどこまでクオリティアップできるかが決まります。

ぜひ、ここで紹介したポイントが「歌ってみた」で最高の作品作りに役立てて貰えるとうれしいです!
そして、その感動をリスナーと分かち合いましょう!

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