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【古典】言志四録って面白い!

こんにちわ、組織の箱です。

今回は古典のおすすめ本についての記事です。

古典って聞くと結構ハードル高く感じる方もいらっしゃるかと思います。本屋さんなんかに行っても、古典の所だけ人がガラガラなんてこともあるくらいですw

古典の本は何十年、何百年前に書かれたにも関わらず未だに売られている、大ロングセラー書籍です。

何故こんなに売れるんですかっていうと、
昔から変わらない、人として大切なものを書いているからだと思います。

そして今回はその古典の中でも
言志四録のご紹介をしていきたいと思います。


言志四録の著者

言志四録の著者は佐藤一斎さんという江戸幕府の儒官が書いた本です。

儒官は儒学を以て公務についている方の総称で、
主に幕府の将軍とか幕府に関わっている人に儒学を教授している人のことを言います。
※儒学の大本は孔子さん。

また、佐藤一斎さんを初めて聞く人もほとんどかと思いますが、この人は実は結構な有名人で坂本龍馬・吉田松陰・勝海舟の師匠の師匠に当たる方です。
※坂本龍馬・吉田松陰・勝海舟の師匠は佐久間象山という人で、佐久間象山の師匠が佐藤一斎さんです。


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精神修練としての言志四録

最近は精神修練という言葉はあまり聞かなくなってきました。ただ現代においても、付いていきたくなるような強い社長や強いマネージャーには強い精神力を身に着けている人も少なくないのではないでしょうか。

言志四録では強い人に共通していることは胆力だとする記載が多いです。
胆力とは「肚が据わっている」状態であり、覚悟を持って取り組むという表現が近い。

また「肚が据わっている」状態を作り出すと、
問題に対して冷静に取り掛かることができ視野も広くなる。

かの有名な中村天風氏いわく、
問題が起きたときはまず自分の心の中を解決せよという言葉を残しているし
前アメリカ大統領のドナルド・トランプ氏は、
リスクがしっかりと取れるという見込みを立ててから仕事に取り組む。という仕事の姿勢を貫き大富豪となりました。

両者とも、物事に取り組む際には最初に前向きな姿勢を作ることを大切にしていたのです。

また「肚が据わっている」状態を作り出す為に、年商何千億の企業を一代で築いた経営者の方から実際にこんな話を聞いたことがあります。

手洗いへ頻繁に行くことで、実際に腹をスッキリさせた状態を保つ

確かに、手洗いを我慢している時に冷静な判断は難しいですよねw

言志四録には、このような何かを成し遂げる人物がどのようにして
胆力の鍛え発揮するかの事例が書かれています。

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器量

言志四録には、容人三則という人間の器量についての文があります。

容人三則
其の一
雅量があって人を容れるのは美徳なり、しかしその場合善と悪があり、善を入れるのは良し、悪を入れるのは良くない。
※雅量=人をよく受け入れるおおらかな心

其の二
人のいうことは、一旦聞き入れてから良し悪しを選択すべし、始めから断ってはいけない。その言に惑ってはいけない(自分の考えをしっかりと持つ)

其の三
良く人を容れる雅量があって、始めて人の欠点を責める資格がある。雅量がある人から責められれば、その人も責を受け入れる。
反対に、雅量がない人は人を責める資格はなく、こういう人に責められても人は受け付けない。

今は多様化の波が押し寄せています。
人は人、自分は自分、人と違っていい。
この考え自体素晴らしいことだと思いますが、
忘れてはならないのが皆違って皆良いという言葉だと思います。

最後、古典の面白さ。

古典には多くの原理原則が書かれています。
人間本来の原理原則
物事の流れの原理原則
この世の仕組みの原理原則
大切なことの原理原則

現代は多くの情報と多くの変化がある社会です。
色々なものがとても速いスピードの中で目まぐるしく動いている。そんな中どんな状況下でも大切なものは変わらず、古典に書かれている原理原則は野山の一本杉や真っ暗な中で光る灯台のような役割を果たしてくれると思います。

皆さんが迷いそうになったり、挫けそうになった時
今一度大切なことを思い出してほしいです。
それは自分の心の拠り所になり、きっと助けになるはずです。

何かに対して攻撃することや責めることで、心に安寧を求めるのではなく感謝と貢献を以て安寧を得ることが大切です。
日々生活をしていれば、大変なことや辛いこと思い通りに行かないことなんて何百、何千もあると思います。
そんなものに自分の心を支配されないで下さい。

古典を読むことで素晴らしい気付き得て、己を強くし
前向きに生を全うできることを願っています。


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