日本の名目GDP は５位？ ３位？ どうでもいい？

　日本の名目GDPはドイツとインドに抜かれて５位になると言われてきたが、円安が是正されれば2029年でもアメリカ、中国についで３位を維持できるという。（産経新聞　2024/07/21　要約）

IMF（国際通貨基金）の計算だと5位。1ドル140円で想定している。
一方でAPIR（アジア太平洋研究所）の計算だと3位。1ドル104円で想定している。

え、104円！
「構造的円安」じゃないの？
円安は今後ずっと続いて、1ドル200円になるかもなんて説までもあるのに💦

いえいえ。

あのJPモルガンだって、10年から15年後の為替レートを「1ドル108円」と予測していますよ。

そうなると名目GDP世界３位の座はしばらく守れそうですね。安心しましたか？

いやいや違うでしょう💢

もうこの手のニュースはうんざり😮‍💨
本当にどうでもいいです。

大切なのは「一人当たりGDP」です。
国が３位でも、国民一人ひとりは何位なのですか？

2024年の最新ランキングでは台湾（34位）と韓国（35位）にも抜かれ、日本は38位です。これをこそマスコミは伝えるべきではないですか。

この不都合な真実を隠すためにわざわざ無意味な「国別ランキング」で国民を励まそうそうとしているのか、それとも誤魔化そうとしているのか。

日本の一人当たりGDPの順位が低いのは人口が多いからと説明する人もいます。でも、アメリカは6位（1位）、ドイツは19位（3位）、イギリス23位（6位）、フランスは25位（7位）です。これをどう説明するのですか。日本がG7最下位であることは紛れもない事実なのです。※（　）内はIMF名目国別GDPランキング順位。

要するに日本は「富」の「再分配」が決定的にまずいのです。

市場介入で得た利益についても、日銀が保有するETFの配当金についてもどこへどう流れて、どう消えているのかを知っているのに報じない。さらに、円安・インフレで国民は苦しんでいるのに、逆にそれが原因で国の債務残高が大幅改善していることも報じない。

そう、マスコミはいつも「肝心なこと」を報じない😢

やはり、この国の「病巣」はそこにこそある。