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ハッピーライフプランニングの活動開始

 自分の立ち位置を考えた2020年と2021年、自分自身の仕事も中身も見つめ直す時期でした。もちろん感染で大変な思いをされた方もたくさんいらっしゃいますし多くの人が環境変化を余儀なくされたことと思います。これからどうしたらいいか、と考える方は少なくなかったことでしょう。
個人的には3.11で人生の振り返りをしたよりももっと大きく深く自分自身の活動や生き方を振り返ることができた期間でした。

 自分のこれまでの活動を振り返った時、どうしても素直に前に進めない根っこがあり、その根っこ、心の奥に引っかかっていたものが焙りだされました。それは「本当に困っている人に行きつかない」こと。今考えるとそれは「金融」という枠組みではなく「福祉」という枠組みの中にあり、それを見逃していたからだと思いました。短大を卒業してずっとなんらかの金融に携わってきただけという視野の狭さがそれを阻んでいたのだと思います。

 ファイナンシャルプランナー(以下FP)としての活動も辞め、資格も返上してしまおうか、悩むことも多々ありました。たくさんの人に相談もしました、ですが、独立系FPとしてやっていく為にはお金持ちと繋がるのが一番ということしかありませんでした。確かにそうなんですが、本当にやりたい事はそこではなかったということがだんだん明らかになってきました。

 皆さんのFPの印象はどのような感じでしょうか、きっと「資産運用」や「保険」などが思い浮かぶと思います。ですが、私のずっと目指していたFPというのは、その人の人生を視野にいれた長期的な計画を立てて将来に対する心配をできるだけ少なくして日々を楽しく過ごしていくもの。そしてそれを一緒に考えてくれる人。場合によっては相談者の人生相談まで受けてくれる人。

 アメリカでは富裕層が医者、弁護士、FPを周りに置き人生を丸ごと面倒見てもらうと言った感じで、その職業の人は相談料や顧問料を収入として成り立っているそうですが、日本の場合には、金融商品や保険販売の手数料をいただいているFPがほとんだと思います。日本の社会に相談料というのはあまり馴染みがなく、大変苦労しました。
 あるご相談者様、3億の資産運用の相談料、90分8,000円でさえ「高い」と思われたほどです。なので金融商品を販売しないとやっていけないとなっているのでしょう。日本の場合、金融機関の窓口に相談することが一般的なので仕方ないですね、それでも、たまに、この金融従事者の言っていることは間違いないかどうか確かめたい的なご相談もありました。(笑)。
 自分が相談者側に寄り添った相談に乗るためには金融販売者であるのをやめようと思ったのは2020年、コロナが蔓延する直前でした。

 自分を見つめ直す時間は大事ですが、収入を得ないといけないので2021年にはありとあらゆる仕事をしました。最先端の物流から工場、旅館業界、など社会見学をするように多種多様な仕事をしたおかげで多くの労働体系を見て、どのような人が働いているのかを観察することができました。金融しか知らない私にとっては全てが新鮮で興味深ったです。

 そんな中、2021年秋に行政機関の任用職員に採用されました。ここでは生活困窮者自立支援事業の中の家計改善相談員という立場です。

出典:厚生労働省・生活困窮者自立支援制度について

 この仕事との出会いが、私の心の中にあった願望の根っこに触れたのは言うまでもありません。冒頭にお伝えした「福祉」という枠組みの中で自分の経験をお伝えすることができるようになりました。

と同時に、この相談事態にもまだまだ届かない人は多く、それについても、どうしたらもっと利用してもらえるのかを考える毎日です。
 一方で、私は個人事業主でもあるので行政機関でできないことはこちらでやってみようと決心したのです、それが、ハッピーライフプランニングというもの。生活に困窮する人は、行政の窓口に来るのでさえ結構ギリギリです、もっと早く来たら良かったのに、と思うこともしょっちゅうあります。
 日本人は真面目なんです。だからギリギリまで頑張ってみようと思ってしまうんですね。もっともっと早い段階で伝えるこができたらと考えています。まだまだ安心なうちに、もっと若いうちに、まだ未来を諦めないうちに、この手法を学んでいただけたら将来どんなことが起きても、転んでしまっても、なんとか這い上がっていくという術をしって欲しい、そんな願いから生まれたものです。

 さて、手法とはどんなものでしょうか。それは、私が30年前FPの資格を学びだした頃に基礎として学んだことです。なので方法さえわかれば誰でも簡単にその技術を知ることができます。そう、だれでもです。

 どんな環境の変化があっても自分で考えられる確かな手法です。次回はそのことについてお話していきます。

※週1で更新予定です。

以下は小田原FP事務所のホームページです。ぜひご覧くださいね。   要は相談専門のFP事務所です。


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