実録から学ぶ新規就農の手順19/#農業を営む都道府県や市町村の絞り込み/BY小田々農園
実録から学ぶ新規就農の手順18/覚悟はあるのか/BY小田々農園
の続きです。
小田々農園の記事は作者が読み返すことが有り、
その都度誤字脱字の修正や加筆編集が行われます。
気に入った記事や気になる記事はまた後で読み返しに来てくださいね。
ある意味書いてあったことが真逆になることもあるかもしれません。
新規就農希望者は何から取り掛かるべきでしょう?
というテーマに取り組んでます。
やることは山ほどあります。
1 #農業技術の習得
2 #農業を営む都道府県や市町村の絞り込み
3 #どんな農作物をどう育てるのか
4 #経営が軌道に乗るまでの生活費はどうするのか
5 #作ったものの販売方法・マーケティング
6 #移住するなら家族の仕事や教育をどうするのか
7 #農地の確保
8 #開業資金と運転資金
などなどです。
さて今回は
2 #農業を営む都道府県や市町村の絞り込み
3 #どんな農作物をどう育てるのか
5 #作ったものの販売方法・マーケティング
7 #農地の確保
をテーマにします。
これらは密接に絡んできます。
もちろん他のテーマも本当は密接に絡んでます。
これらを分離して考え取り組むか
全部一緒くたに考え、全体像をいきなりイメージするのるかは
あなたの脳内の事です。
皆さん勘違いしないでくださいね。
これはハウツーものではありません。
読んだだけでは、マニュアルにもなりません。
考え方を理解し、あなたがシステムを構築するのです。
#農業のあるどんな生活を始めるか
どこに住むかから入りましょう。
#どこで農業をしながら暮らすか
これから始める人がいると思います。
自分の経験や過去の記憶などから
大ファンである都道府県や市町村がある人もいます。
漠然としたイメージで
この、あるいはこの辺りの都道府県や市町村が好きという人もいます。
理由はともかく、
住むところを決めると、
そこの地形・地質・気象条件などが決まり、
作れる農作物が決まります。
1 この記事はハウス栽培には触れません。
2 畜産や酪農にも触れません。
いずれも、初期投資の大きなものですから
初心者や未経験者、資産規模の小さい方がやるには
リスクが高いと思います。
露地栽培に限定して考えてください。
すると次の
を考えなければなりません。
#何をどんな農法で作るのか
#慣行栽培 (農薬・化学肥料・除草剤を使う)なら、
都道府県市町村の農政課(農林課等、色々の名前があります)が熱心です。
全国のほとんどの農協が農業後継者を欲しがってます。
そこに当たってください。
私に言わせると、
大企業の下請け孫請けの
町工場のようなものです。
苦労した割には作ったものを安く買いたたかれる感じです。
植民地時代のプランテーション農業とか、
奴隷制度を連想させます。
農協は日本最大規模の金融機関ですから、
金余りの今、
担保さえ出せばお金をいくらでも貸してくれます。
設備投資や運転資金だけでなく、
生活費も貸してくれます。
あなたが農業で儲かっているかどうかには関係ありません。
#差し出す担保がある内はお金は回る のです。
もちろんあなたのやり方次第です。
環境破壊とか地球温暖化とか、
ロシアのウクライナ侵略で起こったような
いつ高騰してもおかしくない、
手に入らなくなるかもしれない
輸入の肥料・飼料・化石燃料由来の資材に
頼っていることが気にならなければ、
運よくうまくいけば、
借金を減らしながら
儲けていける農家もいると思います。
#有機栽培 なら、
法律で認められた認証機関の審査に通らなければなりません.
認証には毎年費用が掛かり、
必要な書類を整えなければなりません。
費用よりはその事務処理が大変です。
(制度を作った本人が言ってます)
しかし、認証費用は作物が予定通り採れて
自分の売りたい値段で販売できれば
きちんと回収できます。
それからいうと大した金額ではありません。
その為にはある程度以上の売り上げ(例えば2千万円とか)が必要です。
しかし、慣行栽培より高い技術が求められます。
それがあったとして、多くの農産物で、
慣行栽培の安い農産物と輸入有機農産物と
価格を比較されます。
それほど高く売れるわけではありません。
ですから、スーパーの多くの有機野菜は輸入物です。
もちろんスーパーに並んでいるのは
#慣行栽培 の野菜もたくさんあります。
外国の安い土地と、労働力に対抗しなければなりません。
ですから、次の
5 #作ったものの販売方法・マーケティング
が密接に絡んできます。
#自然栽培 なら、
今のところ有機JAS法的にはグレーゾーンで、
ほとんどの #自然栽培農家 が経営規模や売り上げが小さく、
農水省も目くじらは立てていません。
常識的には肥料を入れない分 #有機栽培農産物 より
収穫量が減ります。
それに多くの #自然栽培農家 が
農業収入だけで暮らせているかというと
多分違うように思います。
これも、
5 #作ったものの販売方法・マーケティング
に密接に絡んできます。
これができると、非常に楽な農業経営になります。
多分他の農法より圧倒的優位です。
では、売り方を考えましょう。
5 #作ったものの販売方法・マーケティング
これは何処に農地を持ったかによっても違ってきます。
近くにある程度の規模の都市があれば、
そこまで持って行って販売することもできます。
あるいはそこからお客さんに来ていただく方法を考えてもいいです。
ただ農地が見つかりにくい。
宅地並みに高いので買うことはほぼ不可能です。
買えたとしても、
農産物販売だけで元を取るのは無理でしょう。
それ以外の、都市から離れたところは、
消費者を全国に薄く広く求めるしかありません。
ネット通販が大きく比重を占めます。
すると、最後の
農地をどこにするかを考えなければなりません。
7 #農地の確保
農地をすぐ買う人がいますが
お勧めしません。
日本中で農家人口が激減している中、
あなたがもしその農地を売ろうと思っても
その時には、
それがたとえあなたが買った翌日でも
農地を買う人は皆無です。
農地は農地法により、農地以外の目的に使えません。
例え宅地並みに高くても宅地にはできないのです。
あなたの大事な資産=農地は、
手放そうと思った瞬間
無価値になります。
一方、借地なら戻せばいいのです。
その地域で自分の作りたいものが作れないと解かれば
その経験を活かして、
最初の
をやり直し、
そこで仕切り直しができます。
なかなか社会の構造をほとんど知らない。
農業技術や、マーケティングをほとんど知らない。
そんなあなたには結構高いハードルでしょ?
私はこのシリーズを
農業を目指したばかりに
夜逃げする人を減らすために書いています。
小田々農園は新規就農者を自立させたコンサルの実績があります。
空の下合同会社
https://www.soranosita.shop/
ここの社長は私が会った時は
#まさに夜逃げタイプの新規就農者
に見えました。
ですから5年契約でコンサルを引き受けたのです。
コンサル料は成果報酬ですから、
空の下合同会社が利益を出し始めた去年から入り始めました。
もっとドンドン儲けてほしいものです。
私は空の下の社長に知り合って
初めて自然農法という概念を知りました。
もっと驚いたのは、
彼女が私が売っていた有機農産物の
3倍ぐらいの値段で販売している事でした。
彼女はもともと有機農産物の消費者でした。
彼女曰く
「私が売っている値段で買ってましたから、
買う人はいるんです。」
私は売り方も、作り方も、ど素人がほとんどの
自然農法は将来が明るいと感じました。
私がやった、有機農法より
さらにコストは低く、小面積でできるからです。
私はそこに農業技術を注入し、
ビジネスの域まで育て上げることに成功しました。
空の下は社員2名を雇う企業に成長したのです。
これを増殖したい。
農村の人口減少も、健康な食も、地球温暖化も
都市への人口集中による諸課題も
人類的多くの課題が、
農村に仕事を作る
それに携わる人が増えることを成しながら
解決につながるのです。
そして今回、
小田々農園は、農業EXPO/農業就職・転職LIVE出店
します。
次回日程
2022/8/27(土)#農業就職・転職LIVE: 日本橋プラザ展示ホール 10:00~16:30
その目的は
#農業法人経営志望者
つまり
小田々農園の経営を担う社長になれる人
場合によってはその先
自分の会社を作って
#農業法人経営者 として自立独立したい方を
募集することです。
移住者に比較的優しいのが高知県です。
どちらかというとラテン系の
人懐っこい人々が他の県より多いからです。
#農業を営む都道府県や市町村の絞り込み
のヒントは
移住者が多いところがいいとは限りませんが・・・
ここから先は
実録から学ぶ新規就農
40年前の新規就農から、 有機農業で週休2日8時間労働で 儲け続けている小田々農園が、 実践から得た 失敗しない新規就農のヒントをお送りし…
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