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着任(赴任)してからすること 9 忘れた時の対処法

こんにちは、小谷ちいです!
前回のノートでは、「朝の会と帰りの会の進行」について詳しく解説しました。
着任後の業務にフォーカスして、シリーズ化して詳しく説明していきます。
今回は、9回目のテーマとして「忘れたときの対処法」に焦点を当ててお伝えします。


まずは…

人間ですから、忘れることがあります。間違えることもあります。
どうしても繰り返してしまうことだってあるでしょう。
ポイントは、そういうことがあったときに、
「次回、どのようにすれば問題解決できるか」を考え、少しでも実行することが大切です。

次に…

児童生徒が持ち物を忘れてしまっても「授業に参加できる環境を必ずつくる」ことです。
昔は、忘れ物をすると「授業に参加できない」場面が多々ありました。
ドラえもんではありませんが、のび太君が忘れ物をしたとき先生が「廊下に立ってなさい!」と言って、授業を受けさせない場面がありましたね。
それは「児童生徒の学ぶ環境を奪っている」ことになります。
これでは、いつまで経ってものび太君はいい成績が取れません。
忘れ物があっても、「学ぶ環境を確保する」ことは絶対です。

その点を踏まえて、児童生徒が忘れ物をしたときに、どのようにしたらよいか考えていきましょう。

1.授業が始まる前に、必ず先生に「忘れ物をした」ことを伝える

これは、基本中の基本です。
そして、そのことに対して、決して叱ることはしません。
そして、「忘れた」という自分の行動のミスをきちんと伝えられるようにすることは、生活していく上でも重要な場面です。
授業が始まってから「忘れた」と言うと、授業時間の確保ができなくなります。
なので、「忘れ物をしたときには、授業の始まる前に『忘れたこと』を必ず先生に伝えてください」という約束を決めます。

2.忘れた原因を探り、どのようにしたらよいかお互いに考える

「どうして忘れたのか」、児童生徒の行動を整理します。
例えば、算数でコンパスを忘れた際、「まだ買っていない」「壊れてしまった」「宿題で使って鞄に入れることを忘れた」など、理由は多くあります。
先生は「理由を述べられた」ことをしっかりと認めましょう。

3.どのようにしたら、次回持ってくることができるようになるか考える

原因が明確であれば、「どうしたらよいか」はすぐに考えることができます。
「まだ買っていない」「壊れてしまった」のであれば、連絡帳に書き、保護者が帰ってきたら真っ先に買いに行く。近所に文房具屋さんがあれば、自分で買いに行く。
「鞄に入れることを忘れた」のならば、連絡帳に書き、寝る前にチェックをする。

この1~3の行動を繰り返すことで、実際徐々に忘れ物をしなくなります。

4.「先生」が、忘れた物を貸す

 これはMさんの考えですが、児童生徒の貸し借りは、「壊してしまう」リスク(生徒指導事案)を考えたときに、それはできるだけなくしたいため、いくつか購入して、先生の物を「貸す」方が良いと考えます。
先生の物を貸せば、「他の児童生徒の学ぶ環境を確保できる」上、「忘れた児童も学ぶ環境を確保でき」ます。
貸し借りをすることは、貸した児童生徒の「学ぶ環境がなくなる」ことに繋がります。
コンパスは一例ですが、給食でナフキンを使う場合も、忘れたら「先生」がナフキンを貸し、洗って返していました。(今のご時世では厳しいので、紙?で良いかとは思います)
筆箱を忘れても、先生が「筆箱」を1日貸すことで、その子の「学び」が止まることはありません。


最初は大変ですが、「先生は、授業を大切にしたい」という願いを持ち、徹して対処をすることが、児童生徒の「学び」を大切にすることになります。

忘れても「学ぶことができる」。これを大切にしてください。

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