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個別最適な学びと表現

小谷ちいです!

よく、

学校の授業のまとめ

で、「ノートに今日のまとめを書きましょう」とか「このプリントに、今まで調べたことをまとめましょう」と言うように、ノートやプリントに「かいて」まとめることが多いですよね。
しかし、よくよく考えてみると「表現する」ことは、本当に「かく」ことなのでしょうか?

例えば、

学習指導要領(社会)

を読むと、

小学校社会科で養う

 「表現力」とは,考えたことや選択・判断したことを説明する力や,考えたことや選択・判断したことを基に議論する力などである。その際,資料等を用いて作品などにまとめたり図表などに表したりする表現力や,調べたことや理解したことの言語による表現力を育成することも併せて考えることが大切である。

 「説明する」とは,物事の内容や意味をよく分かるように説き明かすことであり,「説明する力」については,根拠や理由を明確にして,社会的事象について調べて理解したことや,それに対する自分の考えなどを論理的に説明できるように養うことが大切である。

 「議論する」とは,互いに自分の主張を述べ合い論じ合うことで
あり,「議論する力」については,他者の主張につなげたり,互いの立場や根拠を明確にして討論したりして,社会的事象についての自分の考えを主張できるように養うことが大切である。(学習指導要領より)

あれ?「書く」はないですよね。「言語による表現力」は国語科などと連携しているとはいえ。

そうなると、今までノートやプリントに自分の考えを

「書く」こと「だけ」で「評価」することは指導要領に沿っていない

んですよ。

そう考えたとき、「Aさんは字を書くのは苦手だが、自分の考えを元に説明することができている」となれば、Aさんは「表現することができる」ことになりますね。

「Bさんは、教科書の写真を使って示しながら説明ができる」事だってあるでしょう。

「Cさんは、話すことは苦手だが自分の考えを書いてまとめることができる」「Dさんは、担任が少し話し方(書き方)のヒントを与えると、自分の考えをまとめることができる」などなど。

全員が「ノートに書く」のではなく、一人一人表現方法が違っても良いのです。(これが大変なのですよぉ)


 特に

1年生の生活科

 1学期(4~7月)に「プリントに文字で自分の気付きを表現する」事は本来はあってはならないことレベルだと思いますよ。

だって、小学校に入ってからひらがなの読み書きを本格的に習うんですから!
幼稚園や保育園、こども園では、「ひらがなに慣れ親しむ」までです。「なんで(文字が)書けないの?」って言われてる子を見てるとかわいそうで。

 例えば、Mさんは1年生担任のとき、「あさがおの観察でいろいろな気付きを表現する」場面で、一人一人どんなことに気付いたか「聞いて」いました。
もっと言えば「文字」からでも「絵」からでも何でもOK、とりあえずかいて持ってくる。
そして、一人一人説明を聞いていました。
書いた文字を読む子、絵を指さして説明する子。
みんな「気付きを表現」できていますよね!
困っている子には、ヒントを与え、表現できたら「そうだね。○○だね。」と評価していました。

全員「表現する」「気付く」は○ですね!


話がそれてしまいましたね。ああ、後は

授業時間内に表現しなければならないか

と言うことです。
学校で学んだことを「家で復習して表現」してもいいと思います。
学校の授業時間内にやりきらなくてもいいし、休み時間を奪ってまでやる必要もありません。
家で、ノートに自分なりにまとめて「ノートをカメラで撮影」し、送付する。
「プレゼンテーション」で作る。考えを録音して送る。

もっと言えば、保護者との話題になれば、さらに深まりませんか?
保護者と考えてレポートを作り、「説明を動画撮影」をしてタブレットから担任に送信したっていいじゃないですか。

ダメなんですかね?むしろこっちの方がドリルの宿題より、「主体的に学ぶ」観点を踏まえたら素敵だと思います。(これをダメという先生はまだ多いですよ)

いかがでしょうか?

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