人の立場を想像してすこしでもやさしくなれればいい
こんにちは。
先日、エヴァの劇場版をみていて、シンジくんがのたまったセリフに思うところがありました。
完全に闇落ちしたシンジくんが、ミサトさんに対していうセリフ。
「ミサトさん達はいいですよ。いつも安全な地下本部にいて、命令してるだけなんですから・・・。僕だけが恐い目に遭って、、」
くぅーーー!!!!かー!
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シンジくんの気持ちはめちゃくちゃわかる。
しかし、ミサトさんにはミサトさんのやるべきこと、成し遂げるべきこと、プレッシャーがあるのだ。
これって、仕事において本当によくあることだなと思いました。
そもそも、シンジくんとミサトさんは課されている仕事とその責任が違う。
(どっちか重いとか軽いとかそんな話ではない)
だから、それぞれが見てる場所、やらなければならいことが違う。
もちろんシンジくんは年端もいかない少年で突然エヴァに乗せられることになって、、そりゃそう言いたくなる気持ちはわかる。
ただ、ミサトさんのプレッシャー考えてみ。
自分の作戦に人類の未来はおろか、自分が生活を共にしてきた親しい少年少女の命もかかっている。
自分の決断で、大切な人の命を失いかねないって、そんなとんでもない決断をする勇気。
こんなプレッシャーあります????
私には絶対にそんな勇気はない。
今の私よりミサトさんの方が圧倒的に若いしな。
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昔から思ってるんですが、的確な判断を下す、決断するってものっっっっすごいエネルギーがいる。
なぜなら、失敗した時に全部自分の責任になるからです。
だから、様々な情報を駆使して、ものすごい決断と判断をしないといけないんです。それってものそい大変なんです。脳みそちぎれる。
責任って実態が見えない割に、本当に重い。マジで重たい。
だからこそ自分の人生に責任持てるのは自分しかいないわけですが。
9割関わってても、自分が最後の決断をしてないケースって意外と失敗しても心にダメージがないんです。
例えば、自分がアプリの開発をしてて、とあるボタンの色を青か赤か決めるとなったときに、責任者が赤と決めたとする。
その結果、めちゃくちゃ誤発注が起きたとする。
開発したのは自分、決めたのは責任者。
多分そうゆう時って、「でも決めたの私じゃないし」って心の中で逃げると思います。
責任者の人は逃げ場がない。
自分の判断ミスでこうなった、という事実とずっと付き合っていかないといけないんです。
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もちろん、世の中のロクでもない責任者の中には、自分が窮地に陥った時に、力無い部下のせいにしたり、自分は関係ないと言うスタンスを貫くクソみたいな人間もいます。
だからこそ、ちゃんと責任を取ってくれる人に上司になって欲しいですよね。
多分、ちゃんと観察すれば自分の上司が、"ただそのポジションに収まっているだけの人間"か、"きちんと自分の使命と向き合ってる人間か"は判断できると思います。
上司が後者のような人間なら、上司に不満を持ちそうになった時、立ち止まって考えて欲しい。
人間、フロントに立って手を動かし続けていると、「自分たちが一番大変だ」と思いがちです。
悲しいことに、フロントで労働力として手を動かす仕事ほど賃金もやすい傾向にありますし、後ろに引っ込んでる人間たちに不満を持つには十分な環境が整い過ぎています。
ただ、様々な情報を元に的確な判断を下す、責任を負う、と言うのは思っている以上にしんどい役回りです。
脳みそめっちゃ使うし疲れます。あと普通に責められれば傷つきます。
ちゃんとしてる人ほどしんどい部分はみせないから、楽そうな仕事をしていい給料をもらっているように見えるかもしれません。
だからこそ、ちょっとだけ想像してみましょう。
自分だったらどうかな、あの人結構大変なことしてるんじゃないかな。もしかしてあの人すごい人なんじゃないかなって思えると思います。
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想像力って、何をするにも大切なことだと思います。
コミュニケーションでも仕事でも、人の立場に立って考える。
その時に大切なのは、自分としてその人の立場に立つのではなくてシンプルにその人の立場を考えることです。
例えば私は本を読むのが好きですが、誰か友人が「1日1冊本を読まないといけない」という課題を課せられて泣いているとします。
その時に、私としてその友人の立場に立ったら、「1日1冊とか余裕じゃん!泣くとか意味わからん、、」となります。
そうじゃなくて、その人としてその人の立場を考えること。
それが想像力であり、ちょっとした思いやりではないのかなと私は思います。
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あいつ楽そうでいいよな!と思う人がいたらちょっと立ち止まって考えてみてください。
その人はその人なりに苦しんで悩んでいるかもしれません。
ただ、もし「本当に楽してその立場に収まってるだけの人間」だったら、さらに上の人間にチクって引き摺り下ろしてやりましょう。
それではまた!
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