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繊細女子の映画鑑賞記録「TENET」

 映画鑑賞記録15本目。

 私の会社で一番映画に詳しい人に「何を見るか迷ったときは、一番好きな監督の作品を全部見てみるといいよ」とアドバイスを貰ったので、クリストファー・ノーラン監督作品の制覇を目指してみようと、「TENET」視聴。

 見始めて15分後に、早速のスピード感と突然の世界観に一回止めてしまった。
 「あ~~~~~劇場で見たかった~~~~(泣)」

 公開当時はまだまだデルタちゃんがその辺をフヨフヨしていた時期で、呼吸器官が弱い自分は外に出ることが自殺行為だったので観に行けなかった。
 周りが絶賛してる中、なんで私は観に行けないんだとシクシクしてるうちに、「難解だ」「観るのに結構体力使う」と脅されてしまったので、VOD配信が始まってもウダウダ先延ばしにしていた。

 感想としては、思ったより難解じゃなかったし、めっちゃ面白かった……!理由としては元々SFのタイムパラドックスや逆行ものが大好きで、好きな題材だからこそ脳が理解しやすかったっていう点に限る。慣れてない人が見たら多分映画館出たときにもう1回チケットを買っているっていうのもわかる……。
 特に理解が追い付かなかったところは、キャットの傷が時間逆行して行くと致命傷から段々と遠ざかっていくシーン。ここだけ、見終わった後に「なんでだ!??!?」ってなって調べた。
 ・キャットは逆行弾に撃たれた
 ・逆行弾は傷口を広げる物理法則を持っていると考えられているらしい
 ・キャットの場合、逆行して傷口のエントロピーの減少を止めるために、回転ドアをすぐに使うことができて目的の時間軸まで行くことが出来た。

 超文系の私にこんなの初見でわかれっていうほうが鬼ww

 主演のジョン・デイビッド・ワシントンも「ブラック・クランズマン」で好きになったけどもっと好きになったし、ニール役のロバート・パティンソンにはめっちゃ泣かされた。あんなんズルいって……男と男の譲れない友情と信念にめちゃめちゃ弱いんだって……。まだ「THE BATMAN ザ・バットマン」見れてないから見たい……。
 キャット役のエリザベス・デビッキは強い女が本当に似合う。母親としての強さも女としての弱さもすごく繊細に演じてて良かった。
 何より、セイター役のケネス・ブラナーにビックリ。めちゃめちゃ優しくて「英国紳士」なのを知ってるから、あんなに暴力的で冷酷で孤独な悪役を見ると本当に怖かった。イギリス人の悪役が世界で一番怖いと思うのは私だけだろうか……(誉め言葉)「ベルファスト」もまだ見れてないから見たいなぁ。

 「観たことがない逆行が入り混じる映像」と「美しい広大な画格」と「緊迫感に溢れた音楽」。久々のノーラン監督作品堪能しました……!

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