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#0097 即レスはドッジボールのように!:信頼構築・自責思考にも繋がる即レスの効能

コミュニケーションは、私たちのビジネスや日常生活における基本であり、信頼関係構築のベースとなる重要な要素であることは言わずもがなかと思います。特に「即レス」、つまり迅速な反応は、信頼構築と自責思考を強化する上で不可欠です。

最も相手に伝わりやすいサービスは"スピード"

銀行員時代の先輩の言葉

11月の放送で木下斉さんが「仕事の第一宇宙速度」と題して、物理の法則に絡めて、物事をカタチにするには一定速度を超えて高速に物事を動かしていかないといけないということを解説されていました。このとき、銀行員時代に厳しく指導してくれた先輩の言葉を思い出したりしました。

「クイックレスポンス」

もともと鈍臭い性格なので、ずっと意識していることなのですが、11月あたりからスピードをより重視するようになったのです。

更に1月29日から2日に亘り「即レスをするだけで評価が上がる理由」と題して、信頼獲得の秘訣や即レスするのに必要な意思決定や言語能力を鍛える訓練の必要性について説かれていました。

今回の放送もリスナーの皆さんのコメントを拝見しながら、非常に多くの気付きや学びがありましたので、ここで確りと頭の中を整理したいと思います。(3004文字)


○ドッジボールだよ

ドッジボールの試合を想像してみてください。ボールが飛んできた瞬間、即座に反応することで、次の一手を考え、チームとの連携をキープします。ビジネスや日常生活における即レスも、このドッジボールの試合と同じく、信頼と自己成長の基盤を築く重要な要素ではないでしょうか。

私は会社の仕事ではEメールでのコミュニケーションが社内・社外とも主なのですが、メールを打ち返すときの感覚が、なんとなく小学生のときに遊んでいたドッジボールのような感覚なんですよね。

ときにハラハラしたり、ずっとボールを持っていたらいつしか爆発しそうになるかもという変な感覚、アイコンタクトだけのパス、この人に投げれば間違いない等、即レスがいかにして信頼構築と自責思考に繋がるかもドッジボールに集約されているように思うのです。

○即レスと信頼構築

即レスは、信頼構築の基礎です。

迅速な反応は、相手に対する敬意と関心を示し、信頼関係の構築を促します。ビジネスの世界では、クライアントや同僚からの問い合わせ等に対して即座に反応することで、信頼性と専門性をアピールできます。また、個人的な関係においても、友人や家族からのメッセージに迅速に応答することで、関係の強化と深化を図ることができます。即レスは、相手に「あなたのことを大切に思っています」という無言のメッセージを伝え、信頼感を醸成するのです。

まさに昨日も自分は高速でメールのキャッチボールしかしていないのですが、社内外の信頼を獲得しましたよ。率直に言って、気持ちが良いですよね。

イメージとしては、クライアントに対して正式な返事をするために必要な社内やプロジェクトチーム内でのコミュニケーションは、ドッジボールのチーム内のパス回し。身内でパス回しをして回答内容が決まってクライアントに見えるカタチで返答するのが、敵チームへの攻撃といった感じです。

銀行員時代に精神に変調を来してしまった先輩が何人かいましたが、担当業務の身辺整理をしていると、大量の抱えているタスクが出てきたことを覚えています。レスせずに抱えていると、精神衛生上も良くないのだなと改めて思います。「助けてください」「教えてください」というSOSも一つのレスと思いますので、とにかく「未完了」の状態を少なくすることも、自分を守るうえで大事になります。

「完了」をできるだけ多く作ることの重要性は、木下斉さんの「仕事の第一宇宙速度」の放送を聴いた後に執筆したnoteにも書きました。


○即レスと自責思考

即レスは自責思考を促進し、個人の成長に寄与します。

自分で迅速に決断し、アクションを起こすことで、自己責任と自己決定の能力が鍛えられます。即レスを実践することで、問題解決能力や決断力が向上し、自信が育まれます。また、即レスは自己反省の機会を提供し、継続的な成長と進化を促します。自分の行動とその結果に対して責任を持つことで、より強く、自立した個人へと成長することができるのです。

子供のころは、ファミレスに行ってもメニューを決めるのも中々決めることが出来ず、優柔不断でした。親が優柔不断なので、それを見てイライラして(自分も優柔不断なくせに)こうはなりたくないなと思ったは、大学生くらいの頃でしょうか。

そこから徐々に優柔不断が露呈しなくなり、それとともに他責から自責の度合が高まっていったように思います。即レスできるということは、自分の判断軸があるということ、判断軸があるということは、明確な価値観を持っているということ、価値観を持っているということは、そこに意思があるということ、意思があるということは責任が取れる覚悟もできる。ということですべてが連鎖しているように思います。

業務上、すべてが即レスできるものではありませんが、社内外の関係者に的確に高速でパスすることで、即レスというカタチを作りこむことが出来るのではないでしょうか。

このあたりは、「仕事の第一宇宙速度」の考え方にも繋がるように思います。

○即レスの実践方法

私はコンサルタントでも専門家でもありませんが、即レスを効果的に実践するために、心がけている方法があります。

まず、優先順位を明確にし、重要なタスクやメッセージに優先的に対応します。また、時間管理を徹底し、迅速なレスポンスが可能な時間帯を設定することも重要です(稟議書作成など集中しなければならない時間はしっかり確保して、それ以外の時間帯を確保する)。

さらに、PCの単語登録機能を使用して、「おつ」取れたら「お疲れ様です。○○」と定型文が出てくるようにしたり、Outlookの署名機能などを使用して、フォーマットを登録しておくことで、速攻でレスポンスできる体制を作っておくことも効果的です。

これらの方法を実践することで、即レスを日常生活やビジネスシーンにスムーズに取り入れることができます。

森新さんのYouTubeや書籍がおススメです。

○即レスの落とし穴と対策

即レスには多くの利点がありますが、過度なプレッシャーやバランスの欠如に注意する必要があります。常に即レスを意識する状態にしすぎると、ストレスを引き起こす可能性があります。このような状況を避けるためには、自分自身の限界や健康状態を理解し、休息を確保することが重要です。

また、即レスの時間帯を決めておく(会社の仕事関係は○時まで、プライベートは○時まで)など、適切なルールを設定することも効果的です。即レスの利点を享受しつつ、健康とバランスを維持するための戦略を立てることが重要です。

○まとめ

即レスは、信頼構築と自責思考で成り立っているとも言えます。

迅速な反応は、相手に対する敬意と関心を示し、信頼関係を強化します。また、自己責任と自己決定の能力を養い、個人の成長と自信を促します。

しかし、即レスの実践にはバランスが必要であり、過度なプレッシャーを避けるために自己管理と適切な休息も大切です。

即レスを効果的に活用し、人との信頼関係が構築された中で、健康も維持することで、私たちはより生産的で満足のいく人生を送ることができるのではないでしょうか。


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