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#0084 台湾総統選2024:デジタル時代の脅威と民主主義の未来

台湾の総統選挙は本日(2024年1月13日)投開票です。民進党の頼清徳氏、国民党の侯友宜氏、民衆党の柯文哲氏が主要候補として挙げられ、彼らは中国との関係、経済政策、防衛政策など、さまざまなテーマについて異なるビジョンを提示しました。

しかし、この選挙にはフェイクニュースや世論調査の操作などの問題が発生し、特に中国の介入が懸念されています。台湾政府は選挙後に中国の干渉に関する分析結果を公表する予定です。これらの行為は、有権者の意見形成に影響を及ぼす恐れがあり、民主主義に対する重大な脅威となり得ると思います。

特にAI技術の進展により、フェイクニュースはより簡単に、かつ説得力を持って大量に生成されるようになり、民主主義の根幹を揺るがしかねない状況が生まれています。「生成AI×選挙」による民主主義のハッキングは、Brexitや米大統領選でもみられました。今はさらに技術が進歩しています。このような状況に対処するためには、テクノロジーのリテラシーの向上や適切な規制の導入が求められています。

総じて、この選挙はデジタル技術と民主主義の関係、およびその将来の方向性を考える上で重要なケーススタディとなります。フェイクニュースの検証や世論調査の信頼性確保など、有権者の意思決定を保護するための具体的な対策が必要です。また、国際的な協力を通じて情報操作への対応策を強化することも、今後の課題として浮かび上がっています。

フェイクニュースが溢れると有権者の判断を歪める懸念が生じます。そうすると、前回の米大統領選のように選挙そのものを疑う、或いは否定するようになります。そうすると、民主主義そのものの基盤が揺らぎかねません。21世紀になり、民主主義国が減り、権威主義国が増えているニュースはよく耳にします。平和で自由な世の中を守る為には、我々有権者のリテラシーと良心にかかっているのではないかと感じます。そのような目で台湾総統選を見守りたいと思います。

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