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こい いろ いろ


こっちから切り出すなんて有り得ないそれって死ねと言ってるだけじゃん


頼むからそのまま前を向いていて暖かそうな背中が見たい


体温があるのは知ってる声だってあるのは知ってる全部知ってる


知られずに気づかれもせず終わるのを包んで置いてキレイなままで


横恋慕なんて言葉は死語ですか横がないなら縦もなしだね


寄せるのも想うも全部自由だよそこの線さえ超えてこなけりゃ

嫌だなと思う気持ちを捨てたくて確認ばかりを繰り返してる


オイラクと呼ばれてしまう頃合いに差し掛かるのだいずれ誰しも

乞うことに歳も容姿もありはせず人でもモノでも乞うものは乞う


物差しスケールで測れるものなら測りたいふたつの距離を毎夜毎朝



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随分前にこんな31文字を書いた。


恋って一人でするもの、一人称用の動詞だと思うから、"孤悲"が"乞ひ"を経て"恋"になったという話に妙に感心した覚えがある。あくまでも一方通行の気持ちで"恋=片思い"ってことか…と。

"孤悲"の"悲"の意味が気にはなる。これはただの当て字なのか、表意文字として選ばれたのか。もし意味までを含んだ文字だとしたら、当時"悲しい"以外のどんな意味があったんだろうとか考えるのも楽しい。(調べろ!)



"両片思い"なんていう言葉があるのを先日知った。たぶん"両思い"と"片思い"を足した造語で、意味もそのまま足しただけのようだから、分かりやすくはある。

この期間が一番幸せだとか、きゅんきゅんするとか…

相手の言動が自分だけに向けられた好意的な特別なものかどうか分からない…って、1番モヤモヤしている時期のような気もするけど、破綻することのない関係だから、一番楽しい期間と考えるらしい。

いや、でもこれ、両片思いの当事者は、今が一番なんてきっと思えない。相手も自分を好きでいることを確認できた方が絶対に嬉しいはず。宙ぶらりんは辛いよ。

…と、ここまで考えて

当事者は相手の気持ちを確かめられていないことが前提の"両片思い"なんだから、そもそも当事者がその状況を実感してきゅんきゅんするなんてことはない。小説やアニメなんかの創作物とか両片思い中の2人の友達の視点での話らしい。完全な第三者目線の言葉。なるほど、そりゃそうだよね。



ドラマ「恋せぬふたり」を見てる。見方によってはかなり濃い内容なんだろうけど、なんか好き。

このドラマは、タイトル通り恋をしない人の話なんだけど、何かを好きになるということを"こい"だと大きく捉えたら、主人公の2人にも恋してるモノはある気がする。それだけでもう充分なんじゃ無いだろうかと、ドラマを見て思った。

○○したい!って叫んでもいないのに、そうじゃないのはおかしいなんて言う方がおかしい。

アレルギーがあるのに、好き嫌いしちゃダメって食べさせようとするのと同じような気がする。

そんな奴は馬に蹴られて○んじまえ…なんてことを、学園ドラマやどろどろ恋愛ドラマが痛苦しくて見られなくなった人間は思ったりする。コメディ要素があると大丈夫なんだけど。大豆田とわこみたいな…

ドキュメントもシビアなものは見られなくなってるなぁ、最近。

いろいろと感じやすいお年頃。笑




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