親と子と

一児の親になった息子がボソボソと呟く
まだまだ小さい娘のオムツを変えながら


かーさんは、ほぼワンオペで俺ら育ててたやんな?
すごいなぁっ



ほぉほぉ
あんたからそんな言葉が出てくるとは夢にも現にも思わなかった


そういう時代だった

で、片付けるのもなんだか違う気がして
オムツを変えられてる幼な子の気を逸らしつつ

やりたくてやってるんやろ?

と、ふってみる

まぁな、今しかないし
可愛いのは事実やし

なら、いいやん


育児や家事に参加したいなら参加すればいい
無理なら無理で二人で話し合えばいい

それだけのこと

それでも無理なら、誰かを頼ればいい
親だからってだけで、二人だけで抱え込まなくてもいい


抱っこ紐で娘を抱え、大きなバックを手に、あんたが来るようになるとはね


外野はきっと煩いよね
何もかもが初めてのこと
毎日必死で

人間一人の生死を抱えてるなんて
思い詰めないまでも


笑っていて欲しいとは思うよね
それだけでいいんじゃね?と


時がうつれば常識もうつる
何が良くて何がダメなんて
真っ只中ではわからない
ダメな方をわざわざ選ぶなんてことは
あり得ないんだから
それを責めちゃあいけないし
赤の他人さんに責められる必要なんて
さらさらない


笑っていてくれれば
三人が楽しければ
それでいいんじゃね?


あぁー、結婚式には泣くやろなぁ

まだお座りもままならない娘を前に
悔しそうに嘆くやつ


しあわせだねぇ、マジ



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