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衣替

陽に風に晒してゆける娘子おとめらの弾むかいなは白桃のごと


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暑かろうが寒かろうが、今日から夏服!と無理矢理切り替えさせられた記憶しかない6月初日。

たいてい衣替え当日は、寒くて両腕をさすりながら登校していたように。
そのうちに、前後一週間ぐらいの準備期間が設けられて、それを越えて長袖を着ていようものなら、生指の教師に睨まれたりしたもの。
体感温度って人それぞれなのに…
今はもうそんなこともないのかな?真夏でもカーディガンを羽織った女子高生を見掛けるし、電車は寒かったりするもんね。


夏でも羽織物を欠かさなくなったのは、いつからだろう。
もちろん、二の腕が気になるお年頃ではあるけれど、それ以上に肘から上が気温に対して敏感になった気がする。

スーパーの冷房のせいだろうか。夏の陽射しのせいだろうか。
剥き出しの腕が心許無くて、不安で。
ちょっとそこまでの時も、何か一枚羽織るのが癖になった。
暑くなれば脱げる この安心感。

出来れば風通しの良い長袖のブラウス一枚というのが、これからの季節のアタシの理想ではあるけど。





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