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#1160 ”フッ軽さん”と”慎重さん”の共存方法

おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、チームワーキングで仕事をもっとおもしろく、キャリアもっと持続可能に、オンラインスクールスクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。

「虎に翼」にはまっています

今日は火曜日です。
放送前にちょっと余談なんですけど、わが家は毎日夕食の後に、その日のNHKの朝ドラを夫と次女ちゃんと3人で15分見るということを習慣にしています。
今シーズンの朝ドラは、「虎に翼」という、時代設定はちょうど戦前戦後なんですけど、新しい日本国憲法が交付される前後で、女性弁護士の先駆けとして時代に翻弄されながらも自分自身の道を切り開いていく、寅ちゃんという主人公が頑張るお話なんですけど、これがなかなかおもしろいんですよね。
毎日15分で月~金で見られるペースも好きで、わが家は断然最近は朝ドラ派です。
見ている方はたぶん同じだと思うんですけど、先週はなかなかつらい一週間だったんですよね。もし自分が同じ体験をして、また立ち上がれるかといったら、ちょっと分からないぐらいの一週間だったんですけど、それだけにここからまた前に進んでいくドラマを心から応援したいなと思っています。
もし今シーズンの「虎に翼」にはまっている方がいらっしゃいましたら、ぜひコメントをください。

今週8日(土)朝にXスペース配信で対談します

本題に入る前に、今日は皆さんにアナウンスがあります。

続きはぜひVoicyでお聴きください。

自分はどんどん試したいタイプで、上司や同僚は慎重なタイプ

今日は、チャンネルの質問ボックスにいただいたご質問を取り上げて放送をお届けしたいと思います。
チャンネルの質問ボックスは、チャンネルトップページのプロフィール欄にリンクの貼ってある質問フォームになっております。
こんなことを放送してほしいなというコメントや、ご要望、そして質問を送っていただきますと、こうやって放送で取り上げてお届けできます。
放送ネタやご質問は私が大歓迎ですので、ぜひこんなことを取り上げてほしいなと思うことがあれば、質問ボックスを使っていただきたいと思います。

今日の質問者さんは、ひなあおさんです。
ひなあおさん、ありがとうございます。
読ませていただきますね。

【小田木さん、いつも学びになる配信をありがとうございます。
5月から育休明けに復帰をした中間管理職、3児の母です。
復帰先は新しい部署で、時短勤務の中、部署全体をとらえることに必死になっています。
私はどちらかというと、よさそうなことがあれば、どんどんやっていきたいと感じてしまうほうで、上司や部署の在年数の長いスタッフが慎重に行動している姿を見ると、「そこまで考えているなら、やってみればいいのに」とモヤモヤしてしまいます。
きっと長い年数をへて、いろいろな課題とぶつかり、今があるんだろうということは分かるのですが、「やってみたらいいのに」と思わずにはおれません。
お互いに部署を良くしたいという気持ちは同じなのですが、テンポの違うスタッフとどのように関わっていくとよいでしょうか?
小田木さんの考えを聴かせてほしいです。】

というご質問です。
ひなあおさん、ありがとうございます。
5月から育休復帰をされたということで、最初の一カ月はいろいろあったんじゃないかなと思います。まず、ペースを作るのが大変ですよね。お疲れさまです。
そんな中でのご質問、うれしいです。一緒に考えてみたいと思います。

改めて今回の質問の概要は、育休復帰後、新しい部署に配属されて管理職をやっています。自分はよさそうなことはどんどん試したいタイプで、一方で上司や同僚は慎重なタイプ。なかなか行動しない様子にモヤモヤすることもあると。お互い部署を良くしたい思いは同じなので、こういったテンポの違うメンバーとの関わり方についてアドバイスがほしい。
こんな感じでいただいております。
いつもおなじみの小田木所感ですけれども、思うことを一緒にひもときながら共有したいなと思います。

チームの理想の形の一つは、違うタイプの面々がお互いのタイプが活用され合うこと

タイプの違い、ありますよね。
そもそも一つのチームの中に、同じタイプのメンバーがそろっているということ自体が、ほぼないですよね。
そういう意味では、まず理想から入ると、チームの理想の形の一つは、違うタイプの面々が、お互いのタイプが活用され合うことだなと思います。
ひなあおさん言うように、ゼロイチが得意な人もいれば、1→10が得意な人もいるとか、何か新しいことを打ち上げるのが得意な人もいれば、それをしまい込むのが得意な人もいる。
これはどっちが一方だけでも成り立たないので、改めてチームは組み合わせだなと思います。

大事なのは、同じ目的やゴールが見えていること

じゃあ、どうしたらうまくお互いのタイプが活用され合うかについては、私自身もいろんなタイプの楽しい仲間たちが集うチームに関わって思うんですけど、大事なのは、目的やゴールが握れていることですよね。
同じ目的やゴールが見えていること
もし新しいことが、本当にその目的やゴールに対して必要なのであれば、目的やゴールに対して新しいことが必要だとみんなが納得していること。
これがたぶん基本のベースの部分かなと思います。

慎重さにもいろいろある

そこをスタートラインに起きつつも、今度はどこに目を向けるかというと、慎重なタイプは慎重さにもいろいろありますよね。
周りに慎重な仲間がいるというケースもあれば、自分自身が慎重なタイプであるというケースも含めて、慎重さにもいろいろあるなと思います。
ということは、良し悪しじゃなくて、何が慎重さを形成しているか、自分、もしくはその人の慎重さを形成しているかというところに、ちょっと目を向けてみると、これもまたいろんな発見があると思うんですね。
例えばこんな感じですよね。
そもそも必要性を感じない。何かを変えるとか、新しいことをやる必要性を感じてないので、スタンダードが慎重にあるという人もいるだろうし、発想が思い浮かばない。例えば、それを変える必要があるとか、何か新しいことを試す必要があるといった着眼点そのものがあんまり浮かばないというタイプもいると思います。一方で、変えたほうがいいのは分かってるけれども、やり方が分からない。だから慎重に行かざるを得ないというケースもありますよね。どういうことかというと、「そうしたほうがいいよね」ということと、「こうしたらできる」が見えていることはイコールじゃないじゃないですか。なので「そうしたほうがいい」ということには、例えば同意があったとしても、「じゃあ、こうやったらできる」というイメージがないので動かない、もしくは動けないというケースもあると思います。
あとは、リスクを避けたいとか、もしくはそれをする時間が生み出せない。今のは一部かもしれないですけど、こんな感じで、何がその人の慎重さを形成するかは、やっぱりいろいろあるな。
これに加えて、チーム単位でフットワークを軽く何かを試す文化がないということも結構あると思います。
これもそれがだめだというんじゃないんですよね。まさにひなあおさんも書いてくれた通り、ここまで積み上げてきたことからそうなっているということもありますよね。
例えば、ミスが許されない仕事であるというと、当然大事な価値観は、フットワークを軽く試して失敗も含めて学習するよりも、丁寧に正確に進めることに置かれるというのは普通のことだと思いますし、もしくは何かを試すということが歓迎されてないといった土壌がベースにあるということだってあるし、そういった中で何かを試すことが、それをやっても別に得をしない。なので、フットワークを軽く試す文化がないというケースはあると思います。

自分にとっての当たり前がみんなの当たり前ではない

何が言いたいかというと、自分にとっての当たり前がみんなの当たり前ではない。こうこと、ありますよね。
「普通こうだよね」とか「こう考えるよね」「こうするよね」というのが、「いや、あなたにとってはそれが普通かもしれないけれども、私にとってはそれは普通じゃない」ということが、本当にあります。
なので、まず試すのが普通の人と、慎重であることが普通の人は、たぶんお互いに「なんでそうなんだろう?」と思っているだろうし、そういう構図を理解せずに普通を押しつけてもなかなかうまくいかないというのは、たぶんひなあおさんが感じられている通りなんだろうなと思います。

何が言いたいかというと、手段の話だけでは、普通が違う双方が重なることはないと思います。
手段の話だけというのはどういうことかというと、まず試すのか、それとも慎重に行くのか、これだけで「どっち?」みたいな話をしても、絶対に答えは出ないですよね。
なので、一番最初に戻って、大事なのは目的やゴールが握られていること。
そのために、新しいことが必要だとみんなが納得していること。
ここがスタートラインになるのかなと思います。

例えば、今ある目的やゴールが、チームの成果は着実で期日通りにミスのない業務を進めることだったとして、さらに現状が、オペレーションは一定の精度で進行している、こういう状況だったとしたら、新しいことが必要だと、今のその前提だけでは誰も納得できないですよね。
一方で、組織的にも新しいやり方が求められていて、かつ今の業務を継続するためには、チームとして達成不可能な目標がある。こんな感じであれば、「確かに新しいことは必要だよね、じゃあ、どうやってやる?」という話が、建設的にみんなで一緒にできるんじゃないかなと思います。
そこではじめて、「じゃあ、私はここをやるから、この点に関しては力を貸して」みたいな話が前に進んでいきますよね。

まずはちょっと小さくやってみる

このプロセスにおいて大事なのは、まずはちょっと小さくやってみる
変えてみるとか、試してみるって、そんなに悪いもんじゃないよね?みたいな。そういった小さな成功体験が、みんなで蓄積できることかなと思います。
「一緒にやってみようよ」とか、「これを変えてみたら、絶対に楽しいよ、ちょっと力を貸して」とか。実際に小さく試してみたら、「あ、いいかもしれないね、これ」みたいな。そんな体験がみんなの中に広がっていくと、「もう少し試してみたいな」そんな気持ちになれば、ぐっと前に進みますよね。
ベースが慎重なタイプの人にとって何かを変えてみるというのは、私たちが思う以上のハードルがそこにあると思うので、いきなりハードルを上げすぎず、「もっと試そうよ」の号令だけにならず、小さく試してみて、変えてみるとか、試すって、悪いもんじゃない体験を広げていけるといいんじゃないかなと思います。

ということで、慎重派と変えたい派、この二つのタイプの共存について考えてみました。
ひなあおさん、ご質問ありがとうございます。
でも、みんなが部署を良くしたいという気持ちは同じなんだよね。それが大事な握手できる部分になると思いますので、ぜひ小さな成功体験を広げていってもらえたらなと思いました。

最後までお聴きいただきありがとうございます。
今日の放送は以上です。

今日も一日良い日にしましょう。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクールスクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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