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#330 大人の学びにもなる、親子で激ハマりしたアニメ!

今日は金曜日ですので、特に学びもオチもないゆるい話をさせていただこうと思うのですけど、いつもネタに困る金曜日、何を話そうかなと思ったのですが、最近、私と次女ちゃんと夫が激はまりしたAmazonプライムで観られるアニメを一つ紹介させていただいていいでしょうか。

親子ではまったアニメ『映像研には手を出すな!』

巣ごもりにぴったり、親子で観るのにぴったり、かつ大人が見ても超面白いと、私ははまっているアニメになります。
もうこの時点でテーマは激ゆるですよね。
名前が『映像研には手を出すな!』というのですけれども、映像研というのは、映像研究同好会、略して映像研なんですよね。
映像研には手を出すな!』とググっていただくと、たぶんアニメのオフィシャルサイトもあります。
どんな話かというと、高校生の3人の女の子の話なのですけれども、アニメ作品を作りたい主人公の浅草氏、お金に強くて、そういったプロセスのマネジメントができて、かつ超現実主義の金森氏、人物のアニメーターを目指している水崎氏。
この3人の女子が、映像研究会をゼロから立ち上げて、いろんなアニメ作品を作っていくという話です。

アニメがどうやってできていくか、このプロセスがおもしろい

ここだけ聴くと、たぶん「ふーん」って思うと思うんですよね。
でも、本当に侮るなかれ、めちゃくちゃ面白いので、まず観てほしいなと思うのですけれども、私が面白いなって思うのは、女子高生の話なのですけれども、全然"女子女子"してないんですね。
完全にジェンダーレスな世界だなって、これを見て思いました。
女子高生といえばの必須テーマの、恋愛は一切出てきません。
もちろん暴力もない。
だから子どもに安心して見せられるというのもあるのですけれども、アニメがどうやってできていくか、このプロセスもめちゃくちゃ面白いんですよね。
主人公の浅草氏、ちなみにみんな「氏」と呼び合っているのですけれども、浅草氏は、アニメを作りたいけど、キャラクターは書けないんですよ。
何が強みで得意かというと、世界観というか、「設定、設定」と呼んでるのですけれども、世界観を書いていったり、細かく設計していくというのが、好きだし大得意なんですよね。
この浅草氏が描く世界観、スケッチブックに描く世界観、手書きのめっちゃきれいなイラストがあるのですけれども、このスケッチブックの世界観の中に没入しらしながら、そこが動き出してストーリーを作ったり、キャラクターを設計したりしていく。
でも、話の舞台は現実の高校生で、部費もないし、どうやってアニメを作ろう?そんなめちゃくちゃリアルな展開から進んでいく話になっております。

小田木的見どころおすすめポイント

絵もいいし、キャラクターもめちゃくちゃ面白いし、キャラが立っているのですけれども、私はなんでこの作品にこんなにはまったのかな?って思った、小田木的見どころおすすめポイントをちょっと考えてみました。
「深い!なんて学びのあるアニメなんだ」って思いながら、観ていたのですけれども、何が?というところはですね、まず一つは、この作品の舞台や登場人物を見ていると、「友達100人幻想から脱却できるな」心からそう思いました。
好きなものが人と違っていいじゃない?
友達がたくさんいることがよし、という勧奨が一切ないんですよね。
好きなこと好きでいいじゃん。
一人が好き、それもいいじゃん。
誰とでも合う、そんなの難しいよね
こんなことを「いいじゃん、それで」って思わせてくれるアニメだなって思いました。
「でも、主人公は友達と3人でやってるんでしょ?じゃあ、そこが友達じゃん」って思うのですけれども、この3人は、「私達は友達じゃなくて、仕事仲間です」こんな感じで、お互いの関係性を表現してるんですよね。
なんかそれもすがすがしいなって思いました。

そして二つ目の面白ポイントは、社会で役立つ知識を学校でどう学ぶのか?これについてすごい問いかけてくれているアニメだなと思います。
社会で役立つ知識って何かというと、お金ですよね。
映像件は、ほぼ部費がないところからスタートしているので、アニメをどう作っていこうかという中で、作品に対してきちんと対価を得る。
これが必要で、それを原資にしながら、また新しい作品を作っていきたいって考えるんですね。
でも、学校側は「だめだめ、高校生の部活なんだから、お金儲けなんてしちゃだめ」って言うんですよ。
このやり取りがめちゃくちゃ秀逸だなって思うのですが、3人の中の金森氏、映像研の全体の工程管理やマネジメント役が金森氏なのですけれども、金森氏はめちゃくちゃ現実主義で、仲間に問うんですよね。
金をもらって責任を持つのと、金をもらわず責任も取らないのと、どっちが健全か言ってみろ
かっこよくないですか?そんなの大人でも言えません。
「最後に仕事に責任を持つために金を受け取るんだ。それの何が悪い?」
こんな感じの主張をしてくれます。

あと、作品を発信していくという中では、店や商品の充実だけを考えても意味がない。要は、「作品だけにこだわっちゃだめよ、宣伝なくして商売は成り立たない、良い店なら自然と客が来るという考えは甘い」って言ったり、その宣伝のためにTwitterを使うのですけれども、「Twitterは遊びじゃねえんだよ」って言ったりして、この台詞の一つ一つが刺さりまくりですよね。
そんな金森氏の発言だとか、考え方を聴いていると、「ああ、社会で役立つ知識を学校でどう学ぶかって、私自身は全然考えてなかったな」って思いながら、それを次女ちゃんと一緒に観られて、面白いなって思ってます。

最後に三つ目の見どころおすすめポイントですけれども、この作品を見ると、「アイデアって、ちゃんと実装可能な構想にしないと使えないんだな」と、めちゃくちゃ痛感しました。
例えば、面白いアニメ作品って、誰かの一人のアイデア「おっと、ひらめいたぜ」で出来上がるわけではないんですよね。
ひらめいたアイデアそのものは、まんまでは使えなくて、それを実装可能な構想にしていくプロセスによって、動き出したり、ストーリーと整合したりしていくんだなと改めて思いました。
例えば、ヘリコプターの絵を一機描くにしても、「着陸のための足がないとヘリコプターは動けないよね」とか、「どこから乗るのか?」、「本体に対してプロペラはどのぐらいの長さがないと実際に飛び上がれないのか?」こういったものを、ヘリコプターを一つ描くにしても、徹底的に考えていく。
これを設計、構想という感じで呼んでいたりだとか、例えば、争いのあるストーリーを描くにしても、「なぜその世界があるのか」とか、「なぜそうした争いが生まれるのか」これをずっと考えていって、きちんと構想しないと話が展開していかない、こういうことなんですね。

私たちも仕事で「企画」みたいなことをしますけれども、思いつきというのは、思いつきのままでは使えなくて、それに関わる人がどう動くかだとか、入り口から出口まで、もっと言うと、出口のその先まで考えたときに、どういう形だとか、細部の詰めが必要なのか、こんなことをバンバンと問いかけてくれる作品だなって思いました。

こういうところを楽しむのは、大人の楽しみ方だと思うのですが、一方で、映像だけでも、すごく面白いというかきれいなので、鑑賞をするにしても十分楽しめると思います。
恋愛なし、暴力なし、子どもに見せて安心。
何十話もあるアニメって手が出しにくいと思うのですけど、Amazonプライムで公開されているのは、1話から12話までなんですよね。
1本30分、毎日ちょこちょこ観ても、一週間とか二週間で観終わっちゃうボリュームなのも、私は嬉しいなと思っています。
私自身が今はまっているので、一人で熱く語ってしまいましたけれども、今週末、子どもとどうしようかなって思う方がいたら、ぜひ「映像研には手を出すな!」を観てみてください。
お聴きいただきありがとうございます。

それでは、今日も一日良い日にしましょう。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクール育休スクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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