#896 家族や自分の体調不良を「起こってはならないこと」と考えない(フツーのこと)
おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
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わが家のセミさんたちが絶好調です。
今日は木曜日ということで、毎週木曜日恒例の一緒にチャンネルを運営するなつさんの質問コーナーをお届けしたいと思います。
今週のなつさんの質問はこちらでございます。
先がなかなか見通せない状況での気持ちの整え方
【先が読めない状況に自分自身がモヤモヤした経験からの質問です。
少し前、子どもがウイルス性の嘔吐にかかり、2日ほど仕事をお休みさせていただきました。
今回は家族への感染もなく、短期間でおさまりましたが、昔、上の子が保育園に入りたての頃、育休から復職して間もなく、つい私が頑張りすぎてしまって、入院してしまった経験を思い出しました。
NOKIOOというチームにいることでお互いにフォローし合う環境の中でも、自分ではコントロールできないことで先の見通しができなくなることは、やはり気持ちがざわざわするなと感じました。
家族の体調不良に限らず、自分ではコントロールできない要因により、先の見通しが立たない時の気持ちの向き合い方や整え方について、小田木さんの視点でヒントをいただけますでしょうか。】
というものです。
なつさん、ありがとうございます。
自分や家族の体調不良、この辺が最たるものかなと思うんですけど、先がなかなか見通せない状況での気持ちの整え方はどうしていますか?という質問をいただきました。
気持ちの整え方シリーズは、いろいろ多いなと思うんですけれども、皆さんはどうしていますか。
必ずどんな人でも経験のあることですよね。
不可抗力なのに起こっちゃったとか、どうしよう、なかなか先の見通しが立ちにくいな、仕事の手を止めなきゃいけないな、仲間に迷惑をかけちゃっていないだろうか、いろんな気持ちが渦巻いて、なかなか平常心ではいられない。
これは本当にあるあるだと思います。
私も、頻度はずいぶん変わりましたけれども、この状況に慣れる、こういうことが起こるというのがスタンダードなんだな、それを知った時には、「こういう世界なのか!」と思った記憶があります。
誰にも起こり得る普通のことだととらえる
どこから考えていこうかなというところで、なつさんからは先の見通しが立たない時の気持ちの向き合い方について考えたいというお題をいただきましたけれども、まず前提として本当にしょうがないですよね。
そもそもこういうことが起こってはならないものだという前提を入れちゃうと、本当にしんどいと思うんですよ。
起こってはならないことが起こってしまった。これはかなり重たいですよね。
特に子どもの体調不良もそうだし、自分だってパートナーだって風邪を引くし、ケガすることもあるし、親だってコンディションが変わって不安になることだってあるじゃないですか。
この一つ一つが本当にしょうがないもので、起こってはならないものだととらえずに、こういうのって誰でも起こるよね。起こっちゃうときは起こっちゃうよね。
さらにいろいろあるし、夏風邪とか、ウイルス性の××なんていうのも、家族で仲良く順番に、みたいなことだってあるじゃないですか。
そういうことは、あるある。誰にも起こり得る。起こっちゃだめなものじゃなくて、普通に普通に起こるものなんだ。
こう考えることが、まずスタートかなと思います。
そうすると、「起こってはならないことが起こってしまった」みたいなスタートラインから「はい、きましたよ。そうですよね、きますよね。」こういうスタートラインに変わることができるかなと思いますので、まずは起こってはならないものだというとらえ方を変えることは、私は結構大事かなと思います。
甘い見積もりや楽観的な見通しを仲間に共有しない
その上で、基本動作は見積もりと連携ですよね。
なつさんは、基本動作はめっちゃよくできているのであまり必要ないかなと思いますけど、まず見積もりについては、甘い見積もりとか、楽観的な見通しを仲間に共有しない。
これは、めっちゃ大事ですね。
「とりあえず今日は休みます。明日のことは、また明日共有します。」と言いたくなる本人の気持ちはめちゃくちゃ分かりますけど、本人の甘い見積もりや楽観的な見通しというのは、何度も仲間の見通しを切り替えてもらわないといけない。
もしくは、「今日はだめでした。」明日になって「すみません。今日もやっぱり無理でした。」これって本人もしんどいと思いますし、周りも見通しが立てられなくてしんどいと思いますので、こういうことが起こったら、最低3日は見積もっておかないといけないな、妥当で最大シナリオを共有したほうがいいと思います。
ともすれば、最悪、今週いっぱい難しいかもしれないという見通しを共有することになるかもしれないですが、私はチームの立場からも甘い見通しをその場しのぎで共有されるよりも、よっぽど仲間のためになるなと思います。
これが見積もりで、プラス連携ですよね。
起こってしまったら、一人でなんとかというのは難しいし、むしろ一人でなんとかしようとすることが、ほとんどチームのためにならないことがあると思いますので、きちんと状況を開示して、頼るところは頼って、チームとしてなんとかする。
これが、基本動作の見積もりと連携ですね。
「申し訳ありません」は禁止
見積もりと連携においてめちゃくちゃ大事なのは、「申し訳ありません」は禁止。これに尽きると思います。
「すみません」「ごめんなさい」「申し訳ありません」これを連呼されると、言うほうもつらいだけじゃなくて、周りも本当にキューってつらくなるんですよね。
無意識的に申し訳ないことをしていると本人の頭の中に形成されて、さらに周りの頭の中に申し訳ないことをされているという意識が、本当に不思議なぐらいにじわじわ根付いちゃいますので、「申し訳ありません」は禁止。
これは必須だと思います。
モヤモヤしている自分の気持ちを丁寧に扱う
これが基本動作だと思うんですけど、今日のテーマの本題はここじゃないんですね。
先の見通しが立たない時の気持ちの向き合い方という点においては、なつさんは気持ちがざわざわするとかモヤモヤすると書いてくれていましたけれども、ざわざわしている気持ちとかモヤモヤしている心境、この気持ちを丁寧に扱ってあげる。これがすごく大事だと思っています。
自分の気持ちを丁寧に扱うというのが、私は先の見通しが立たない時の気持ちの向き合い方の一つの手段だなと思っているんです。
どういうことかというと、気持ちがざわざわするとかモヤモヤするとか、これだけでなんか説明できたような気になるんですけど、ざわざわの背景とか、もやもやの具体的な中身は、その時々によってとか、その人によって、全然違うじゃないですか。
「なんかモヤモヤする」で片付けずに、「私は何にざわざわしているんだろう?」とか、「私は何にモヤモヤしているんだろう?」と、ここをちゃんと丁寧に、まず自分で扱ってあげるというのが大事かなと思います。
だって「ざわざわする」という一言だったとしても、中身は本当にいろいろあるじゃないですか。
例えば、仕事が終らないことを心配しているケースもあれば、もしかしたら計画が組み直しになるということにがっかりしてるのかもしれないし、周囲に対していろいろ調整しなきゃいけないこと、病院とか保育園とかいろいろ調整しなきゃいけないことに「はー」ってなっているのかもしれないし、もしくは、どうしても自分が参加したい予定が今週にあったのかもしれないし、もしくは、仲間やチームに言いだしにくいな、言うのが重いなと感じてるのかもしれないし、もしくは、子どもが大変なのに、仕事の心配をしてしまっている自分になんか罪悪感を感じているのか、それとも、ここから始まる愚図る子どもの看病が相当にしんどくて、ここがすごく重く感じるのか、もしくは、同じぐらい心配してくれないパートナーになんかイライラする気持ちを持ってるのか、もしくは、なんでかいつも自分が対応していることに、なんか不公平感を感じてしまっているのか。
例えばで思いつく限りを言いましたけれども、これは一つ一つが違うじゃないですか。
これをひっくるめて、「なんかモヤモヤする」とまとめずに、「私は今、何にモヤモヤしているんだろう?」「何がこんなに心をざわつかせるんだろう?」というところを、丁寧に自分で扱ってあげる。
まず自分自身が、自分の心の声を聞いてあげるというのが、実は気持ちを整える上では、私は一番大事なんじゃないかなと思います。
なんでそこかというと、こういうケースで一番避けたいことは、心の消耗だと思うんですよね。
心が元気をなくしちゃうと、やっぱりイライラしちゃうし、目の前のことに集中できないし、例えば、せっかく仕事を休んで子どもを見ているけれども、子どもを見るということに気持ちがついていかない、こういう事って、本当にあるあるだと思いますので、心の消耗を最小限にとどめる。
そのために、まず自分自身が自分の気持ちを丁寧に扱ってあげる。
これが私は大事だと思っています。
自分でちゃんと言語化できれば、信頼できる人にそういった気持ちをちゃんと開示できることもできるだろうし、パートナーとどう対処するかじゃなくて、お互いの気持ちをねぎらい合うといったコミュニケーションも取れると思いますので、結果、上手に周りと連携することにもつながるんじゃないかなと思います。
ということで、今日のなつさんの質問から、自分ではコントロールできない要因により、先の見通しが立たない時の気持ちの向き合い方について共有させていただきました。
先週の一番放送は、「共感だけに頼らない」放送&今週のコメントご紹介
続きはぜひVoicyでお聴きください。
小田木朝子プロフィール
「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜
び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクール“スクラ”から出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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