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#911 「やらない理由」を考える自分に気づけない

おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、チームワーキングで仕事をもっとおもしろく、キャリアもっと持続可能に、オンラインスクールスクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。

今週も一週間がスタートしました。
8月のいつもの早朝ですが、どうしたことかわが家のいつもガンガン鳴いているセミさんたちが、今日はとても静かで、雨が降っているわけじゃないのにどうしたことかと思っております。
でも、聴いてくださる皆さんにとって、多少聴きやすいシチュエーションでお届けできると思いますので安心しております。

#おすすめビジネス書

今日は月曜日ですので、またVoicyさんのハッシュタグ企画にもとづいてお届けしたいと思います。
今日のハッシュタグは、『 #おすすめビジネス書 』です。
たぶんこのチャンネルをコンスタントに聴いてくださる方にとっては、「また本か」という感じですよね。
ここ3週の土曜スペシャル対談は、本にまつわる対談をお届けしていますし、先週の土曜スペシャル対談はまさに本。
そこへきて、今日もまた本ですけれども、本もいろんな本があるし、いろんな切り口があるということで、皆さん、お付き合いください。

「嫌われる勇気」って、味のなくならないガムですよね

今日の放送は、本にまつわって体験した先週のエピソードを皆さんに共有させていただこうと思います。
まず対象の本は何かというと、おなじみ『嫌われる勇気』です。
ここでも「またそれかい」とか「そんなの知っていますよ」と思うかもしれないですけど、またこれなんですよ。
でも、『嫌われる勇気』って別のものに例えると、「味のなくならないガム」そんな感じがしませんか?
定番すぎるほど定番なんですけど、なんで定番なのかというと、味のなくならないガムだからだと私は思うんですよね。
時々で読み返しても、いつも発見がある
その時に欲しい方向性を示してくれる
私も図らずも『仕事は自分ひとりでやらない』なんて本を出させていただくと、不朽の名著といわれるもののすごさを本当に実感するなと思います。
そんなわけで対象の本は、『嫌われる勇気』です。

他者の状況や考えたことを追体験しながら本に触れるっておもしろい

エピソードは何かというと、この本の私自身の感想ではなくて、自分じゃない仲間の視点で味わったという体験が、ちょうど先週にありまして、これを放送にかえてお届けしたいと思います。
自分じゃない仲間の視点で味わったというのが誰とのどんな体験だったかというと、まず誰かは、小川さんです。
小川さんは、私が所属する株式会社NOKIOOの代表です。社長と呼ばないんですよ。小川さんです。

どんな機会だったかというと、私たちNOKIOO社内でかれこれ6年以上続けているんじゃないですかね、隔週の社内横断の勉強会がありまして『edge NOKIOO』という名前をつけておりまして、これはどんな機会かというと、発表者がいます。今回の発表者が、小川さんでした。発表者が、テーマにもとづいて仲間に役立つ知見を共有する。こういう時間が『edge NOKIOO』なんですよね。
30分でテーマはフリーなんですけど、多いのは、自分が読んだビジネス書からの気づきや、ここが本当に役立つからというのを仲間にピックアップして提供する情報共有。あとは、経験だったり気づきだったりというものをみんながテーマを出し合う。
発表者はどうやって決まるのかというと、テーマに対する仲間の投票。だからみんながテーマの提供者になるし、投票でより多くの人が聴きたいと思ったテーマが、次の発表のテーマになる。
そんなサイクルを回しております。

先週は、小川さんが発表者になっていて、『嫌われる勇気』を題材にしながら、この本を読んだときの状況、そこからどこを対象にして何を考えたか、こんな発表にまとめてくれたんですね。
これが、めちゃくちゃおもしろかったんですよ。
仲間と本の内容についてワイガヤをするのももちろん楽しいんですけど、その本に出会ったときのシチュエーション、どういった心境やコンディション、何を求めてその本を手にして、どんな体験をしたか、これを追体験するってこんなにおもしろいのかと思ったんですよね。
小川さんが共有してくれたシチュエーションというのは、小川さんは4、5年前にめちゃくちゃ派手な足の骨折をしたことがあるんですけど、これが交通事故ではなくて、休みに自宅で高いところから落ちちゃった。本来だったなら、ちょっとひねっちゃったかなくらいで済んでもおかしくないシチュエーションだったそうですが、当たりどころが悪かったのか、大骨折をしてそこから二カ月の入院になり、小川さんいわく、人生の中でも指折りの体験をしたと。
ちょうどこの時に、会社の経営だとか、事業をどうやって育てていこうとか、いろんなことに葛藤を抱えた時期で、そこに骨折。
私も当時も一緒に仕事をしていましたので、ありありと覚えているのですが、骨折というと大きなギプスをはめて、移動は若干不便になるけれども、それ以外のことはおおよそいつも通りにできるというイメージがあるじゃないですか。ところが、全然違ったんですよ。割りと大変な何時間もかかる手術をして、それが見たこともないような治療法で、足にわっかを通して、骨を固定するための棒が骨に向けて何本も刺さっているんですよね。
移動は不便だけれども、仕事はいつも通りにできるから大丈夫だよというレベルではないんですよ。
痛みと化膿と、小川さんいわく、歩けなくなるかもしれないという不安との戦いの中で、もともと抱えていた葛藤も相まって、あんなにしょぼくれた小川さんを見たのは初めてだな。
そんなときに手に取ったのが、小川さんにとっての『嫌われる勇気』だった。
そういう話なんですよね。

目的を満たすために原因を作ってしまう

当時、病院のベッドでとったメモを見せながら、そこで何を考えたか、どこが自分にとって糸口になったかを共有してくれて、それは、一つは、課題の分離
『嫌われる勇気』といえば、課題の分離ですよね。
他者の人生ではなく、自分の人生を生きよという。
私もこの本の大メッセージはこれだなととらえていたんですけど、もう一つ、目的論と原因論についても共有してくれて、私はこっちは忘れていたなと、思い返すことができました。
目的論と原因論って、原因があるから結果が生じるではなくて、目的を満たすために私たちは原因を作っちゃうんです。こういう考え方ですよね。
例えば、不安だからチャレンジしない。これが原因論ですよね。
私がチャレンジをしないのは、不安という原因があるからだ。
割りと一般的にこう考えちゃうじゃないですか。
こういう考え方に原因論という名前をつけながら、でも、実際はそうじゃないんだよ。原因があるから結果があるんじゃないんだ。私たちは実は目的論で生きている。
チャレンジしたくないという目的を満たすために、不安という原因、感情を作り出しているんですよ。

この目的論と原因論という話は、私はすっかり忘れていて、小川さんの共有によってはたと思いだし、期せずして、思わずそういう思考にはまっていないかというどっきりをもらって、改めてもう一度、建て前ではなく、本当の目的、自分が心の底で実は実現したいと思っていることは何なのか?
「チャレンジしたいんですけど、なかなか難しいんですよね」こういう言い方をしながらも、本当の本当は心の底で、「実はチャレンジしたくないです」って思っているんじゃないか。
ここに改めて目を向けるきっかけをもらったなと思っています。

目次だけとってもおもしろい

どうですか?この本をすでに読んで、分かっていますよという皆さん、こっち側を覚えていましたか。
そんなエピソードを共有させていただいたんですけど、小川さん、ありがとうございます。放送にしちゃいました。

そんな中で今回私が思ったのは、本に対して他者の状況や考えたことを追体験しながらその本に触れるって、めちゃくちゃおもしろいなと思いました。
こういう機会をまた作っていきたいなと感じたのと、もう一つはやっぱりここですよね。
この本は本当に何度もおもしろいな。
改めて私自身も「お墓に持って入りたい本だな」と感じました。
小川さんの共有があったので、改めて手に取って開いてみたんですけど、この本は目次を見るだけでめちゃくちゃおもしろいですよね。

もしこの放送を聴いて、久しぶりに手に取ってみようかなという方は、ぜひ目次だけでも見ていただければと思うんですけど、今、ぱっとめくると、あなたの不幸は、あなた自身が「選んだ」ものとか、人は常に「変わらない」という決心をしている人生は他者との競争ではない、さらにこれは衝撃ですよね。「お前の顔を気にしているのはお前だけ」
やっぱり目次だけでも最高だと思いました。
皆さん、ぜひ目次をチェックしてみてください。

今日は、目的論と原因論にフォーカスをして放送させていただきましたが、『嫌われる勇気』といえば、課題の分離。
ここについては、ちょっと前に『#859 私は、私のことに集中する~人間関係で悩まないために~』という放送をお届けしていまして、もしこのテーマに関心のある方は、こちらもお聴きいただければと思います。

お聴きいただきありがとうございます。
今日は、『#おすすめビジネス書』でお届けしました。

それでは、今日も一日良い日にしましょう。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜
び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクールスクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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