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#950 「頼る」という言葉を言い換えよう~頼れないと感じる人へ~

おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、チームワーキングで仕事をもっとおもしろく、キャリアもっと持続可能に、オンラインスクールスクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。

今週も一週間がスタートしました。
あっという間に9月の最終週ですよ。
まだ暑いのに9月が終わるのかという感覚もあるし、夏休みもそんなに遠い記憶じゃないのに、すでに9月の一カ月が終わり、10月を迎えようとしている。このスピード感にちょっと驚きますよね。
それだけ私たちが毎日、仕事であれ、家庭であれ、試行錯誤をしているんだなということだと思っております。

#頼り上手になるには

今日の放送は、Voicyさんが展開されるハッシュタグ企画にもとづいてお届けをしようかなと思います。
今日のハッシュタグはこちらです。
#頼り上手になるには
またテーマが大きいですよね。
それだけにどんなところにスコープを当てながら今日の放送をお届けしようかなと思ったんですが、私は今日はこちらでいきます。
特に「そうは言っても、頼るって本当に難しいんだ」と思っている方や、もしくは、自分の仲間に「もっと頼ってほしいな」と感じている方に向けて、シェアできたらいいなと思っているんですけど、どこにフォーカスをするかというと、「頼る」という言葉がくせ者だと思うんだよね。
大きいし、ちょっと抽象的じゃないですか。
なので、「頼る」という言葉の言い換えがおすすめです。
これなら今日からできるし、ちょっとこの辺に着眼点をあてて考えてみませんか?
ここでいきたいと思います。
これなら今日からできる。そんな観点ですね。

「頼る」という言葉に心理的抵抗感がある

例によって、ここから小田木所感ですので、私はこう考えているよというところで、皆さん、ちょっと聴いてください。
頼り上手」って、今、すごく注目されていると思うんですよね。
一人で抱えない。私もそんな本を書きましたので、頼り合うとか、上手に頼る、ここにすごくスコープがあたっているなと、ひしひしと感じます。
でも一方で、そうは言っても難しい。こういう感覚もあるじゃないですか。
過去には私もあったんですよ。
それはなんでかなと思うと、「頼る」という言葉が大きくて、さらに「頼る」という言葉に、結構心理的抵抗感が過去の私にはあったなと思います。
皆さんはそういうのをあまり感じていないですか?
たぶん、今はもうガンガン頼れちゃっている人はあんまり感じにくいと思うんですけれども、そうは言っても難しいんだよなと感じる人には、おそらくなんでかというと、「頼る」という言葉に心理的抵抗感があるからじゃないかなと思うんですけど、どういうことを感じながら心理的抵抗感が生まれるのかなというところですけど、まず「頼る」ということを、イコール「甘えである」こういうふうに変換しちゃうと、まじめで、かつ頑張り屋さんの私たちは、「そんなおいそれと甘えちゃだめだよね」こういうふうに感じちゃうんですよね。
あと、「頼る」ということは、自分はよくても相手に迷惑をかけちゃう
迷惑をかけるということに、ものすごく罪悪感があるんですよね。
なぜならば、小さい頃から「迷惑をかけちゃだめだよ」と言われて育ってまいりましたので。
なので、「頼る」=「迷惑をかける」と思って、あんまり頼らないほうがいい。こういう構図になっちゃたりとか、あと、「頼らずやる」というのは、自分でやり遂げるとか、頑張るということと同義語になっちゃっていて、じゃあ、その対極にある「頼る」ということは、自分のためにならない、成長につながらないんじゃないか?ここで踏ん張ってこそなんぼでしょう、こんな感じで考えちゃったりとか、あと、例えば、みんなが頼っちゃったら、仕事が回らなくない?とか、頼ることによって、私はよくても相手の負担が増すよな。
こういうことが「頼る」という言葉で想起されると、そこに心理的抵抗感が生じて、そうは言っても頼らない。この構図が抜け出せないんですよね。
私はもろ、これにはまっていました。

「頼る」という言葉の言い換えがおすすめ

じゃあ、この構図からどう抜け出したらいいのかというところなんですけど、これが冒頭にお伝えした、「頼る」という言葉を言い換えることによって、いろいろついてまわるイメージを払拭して、それが結果的に上手に頼るという行動につながるようになろう、こういう考え方ができたらいいんじゃないかなと思います。

例えば、「頼る」といっても、ギリギリで頼ってしまっても、相手も当然困るじゃないですか。自分も「ギリギリまでなんとかして、だめだったら頼ろう」といっても、そこまでの自分もしんどいんですよね。何よりもギリギリで言われた相手もしんどい。
なので、例えばの言い換えをするのであれば、余裕を持って相談する
これが頼るの言い換えだ。
であれば、自分にも相手にもまだ時間がある段階で、相談するとか、そこからヒントを得るということもできて、これは上手な頼り方ですよね。
そんなレベル感でいいの?と思うかもしれないですけど、私はこのぐらいの具体性がすごく大事なんじゃないかなと思います。
「頼る」というビッグワードだと、「ギリギリで、どうしてもだめならなんとかする」みたいなことも含まれちゃうけれども、そうじゃなくて、「余裕を持って相談する」であれば、相手に迷惑もかけないし、自分にとってもよりよいアウトプットを生み出すことにつながるし、チームにとっても良い結果につながるベリーグッドなコミュニケーション。
こんなふうにできますよね。

あと、他の言い換えはどうでしょうか。
例えば、「仕事を代わってもらう」=「頼る」これがちょっと難しいと感じるのであれば、仲間の力を借りてやる
こういう言い換えだったらどうでしょうか。
これだと、自分の仕事を丸投げするとか、誰かにやってもらうではなくて、一人で難しい部分を仲間の力を借りながら自分でやるというイメージだったら、一歩を踏み出せそうだというケースも増えそうですよね。
これって、自分一人で「うーん、うーん」と考えて膨大に無駄な時間を消費するよりも、結果的にチームにとって良い仕事のやり方になっていると思うんですよね。
なので、さっきのと組み合わせると、早い段階で仲間の力を借りながら、無駄なお悩み時間を省いて、一人で抱えるよりも短い時間で良いアウトプットを出すみたいなことまでイメージができますよね。

あと、これはどうでしょうか。
自分の状況とか状態を全然開示しないのではなくて、コンディションを共有し合う。これが上手に頼ることだ。こういう言い換えもありですよね。
仕事を代わってもらうとか、丸投げするという以前に、お互いのコンディションを共有し合う。
そんな中で、仲間が知ってくれているという安心感の中で仕事ができたり、仲間も万が一の時にはフォローしたりサポートしたりすると、結構いいだろうな。
こういった健全な関心を持ち合いながら仕事ができる。
これも言い換えの一つだと思います。

これならできると思う言葉にまずは置き換える

たくさん出ましたけれども、とにかく「頼る」という言葉をどんどん言い換えて、自分自身が「これならできる」とか、「むしろこれなら積極的に取り入れてやりたい」と思う言葉に、まずは置き換えるということが、すごく実践につながるんじゃないかなと思います。

そう考えると、「頼る」という言葉は、仲間と連携する、連携して一人でやる以上の成果を出すという言い換えもできるだろうし、誰かに投げるのではなくて、お互いの強みを生かす、得意を生かして成果を出すという言い換えにもつながると思います。
いろいろと言いましたけれども、自分にぴったりフィットする、もしくは、自分たちのチームに必要な、そして自分たちができる言い換えをして、具体的にやっていってみよう、そういう話ですね。

これを考えてみると、改めて「上手に頼る」というのは、頼ることそのものが目的だったり、最終ゴールなんじゃなくて、頼らないよりも頼ったほうが成果が大きくなる状態を目指しての、頼り上手になる必要がある。こういうことなんですね。
苦しさを自分一人で抱えて、良いアウトプットも出ないし、かつ苦しさで心身が疲弊して、そもそも安定して良いパフォーマンスを出せる状況にないというところも回避できると思いますし、もっと言うと、仲間と上手に連携することによって、一人では全く出せなかった結果が出せたな、むしろ連携したことによって、スピードも上がって、結果、効率や生産性が上がったな、こういう状態になってはじめて、頼り上手、上手に頼り合えるチームだと思いますので、そこにつながるための具体的な言い換えができるといいなと思っていまして、ぜひ提案したいなと思います。

10分もかけて、「言い換えることから始めたらどう?」という一点に尽きたんですけど、皆さん、もし「連携」とか、「頼り合い」「助け合い」こういったキーワードやチームワーキングに関心がある場合は、実はVoicyの中で、「 #ヘルプシーキング 」と検索していただくと、言い換えて、その後はどうしたらいいの?というところに関連するいろんな放送がためてありますので、この中からニーズに合ったものを選んで聴いていただければと思いますし、そしてもしもうちょっと体系的に考えたいなという場合は、何をかくそう、私は『仕事は自分ひとりでやらない~仕事を抱え込まず、周りに助けを求める技術「ヘルプシーキング」の教科書』という書籍を書いておりますので、こちらを手にとっていただいてもいいんじゃないかなと思います。

今日も一日良い日にしましょう。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクールスクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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