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#544 仕事を代わってもらうのは難しい。何から始める?

おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、変化の時代のビジネススキルが描けるオンラインスクール育休スクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。

仕事は自分ひとりでやらない』発売から約一ヶ月

今日は5月25日ということで、5月のとある普通の水曜日ですけれども、私の二冊目の書籍『仕事は自分ひとりでやらない』が発売して、約一ヶ月経った5月のとある水曜日になります。
仕事を自分で抱え込んで、長時間労働でなんとかやりきることが、頑張ることだと、それが仕事というもんだと思い込んでいた私が書いた本で、ともすれば「お前が言うか?」というところが面白いのですけれども、そういう意味では、いつからでも、気付いた時から仕事のやり方、成果の出し方は変えていける
私はこの本を、10年前の自分に届けたいという気持ちで書きましたので、まずは形にできて嬉しいですし、それ以上に、「私も同じように頑張り方を変えたいと思っていましたよ。」とか、「仕事は自分ひとりでやらない、チームで連携して成果を出すという考え方にめちゃくちゃ共感しましたよ。」そういう方が手に取りながら、フィードバックをいただける今日この頃がすごく嬉しいなと思っています。
ちなみに、書籍発売から一ヶ月が経ちまして、「本屋で見たよ」とか、「読んでみたよ」という、目撃情報や読んだよ情報を寄せていただいているのですけれども、なんと私自身は、まだ本屋の棚に並んでいる状態を見たことがありません。本屋で出会ったことがない。
私の住んでいる浜松市にないわけじゃないんですよ。
同じ市内でも、目撃情報を寄せてくれる知人もいるわけなので。
私の行きつけの本屋さんに、私が本を持っていかなきゃいけないのかなと、そんな想いに駆られている今日この頃です。

誠実に頑張りたい私たちが、適切に頑張れる

今日は、こちらの『仕事は自分ひとりでやらない』に寄せていただいた感想と質問を取り上げさせていただきたいなと思います。
ペイペイさんからの感想および質問です。
ペイペイさん、まずは本を手に取っていただいて、感想も寄せていただいて、ありがとうございます。
ペイペイさんは、30代の男性で、今は0歳、2歳のお子さんがいらっしゃるビジネスパーソンの方です。
【仕事を抱えがちで、常に時間に追われ、家族に対して笑顔が少なくなりがちな状態になっていることが、常に悩みでポチらせていただきました。
自分で成果を出したい、認められたいという思いから、必死に仕事を抱えて、長時間勤務でカバーしている自分を改めて認識しました。
何度も繰り返し述べられている”チームの成果の最大化”という一つ上の視点で考える必要性を強く感じました。
自分で仕事を抱え込んで、納期遅延のリスクを増加させることは、むしろ無責任だと、本当に耳が痛いです。
管理者側は、チームで成果を出せる人かどうか見ているというのは、担当者である私からは抜けていた視点でした。
よくよく考えれば、確かにそうだよなと思いました。
これからもステップアップしたいので、その点は胸に刻んでいきたいと思います。】
まずここまでが感想ですよね。
ペイペイさんの感想を読んで、私はめちゃくちゃ過去の自分に重ねてしまいました。
ただ仕事がんばりたいだけなのに、ただただ仕事も家族も両方大事にしたいだけなのに、なんで頑張る事がこんなに大変なんだろうと。
そんなふうにもがいた過去が、鮮烈に蘇ってきましたね。
今振り返ると、仕事のやり方、成果の出し方、もっと言うと、チームとの関係性の築き方を、アップデートするチャンスだったわけなのですけれども、改めて誠実に頑張りたい私たちが、適切に頑張れるってすごい大事なことだなと思いました。

”ヘルプシーキング”を知らない人へ、どうやって仕事を依頼する?

ここからは、ペイペイさんからいただいた質問です。
【機会があればお聞きしたいのが、仕事の依頼の仕方です。
全員が全員、ヘルプシーキングの考え方を持っていればよいのですが、現実ではいろんな考え方の人がいます。
そして、余裕がなくてナーバスな人もいます。
そんな中で、自分、もしくは、チームに仕事が舞い込んで来た時に、「助けてください。〇〇さん、お願いします。」と直球でヘルプを求めて、良い気持ちにならない人も中にはいると思います。
もちろん、普段からの関係構築ができているかなどがあるとは思いますが、それでも少なからず、受け手としては、口に出さずとも「仕事が増えて嫌だな」と感じる部分があるのではと思います。
「チームの成果のために、あなたにやってもらう方が」とは言えませんし、言い回しの問題かもしれませんが、何か意識されていることや、フレーズ例などがあれば教えていただきたいです。】
こちらがご質問の部分ですね。
お題は、”助けの求め方”。
言い換えると、仕事の依頼の仕方に悩むということですよね。
他のメンバーは、例えば、”ヘルプシーキング”という言葉を知らないとか、もしくは、助け合うということに対しての考え方もさまざまな中で、どうやって仕事を依頼していくのか?これがお題かなと思います。

助け合いの選択肢を増やしていく

ペイペイさんと一緒に考えたいのですけれども、まず、”仕事を代わってもらう”これってめちゃくちゃハードルが高いですよね。
私は、ヘルシーキングの中でもかなり高難度のテーマだと思っています。
でも、連携し合って仕事を進めたいという中で、どんな着眼点があるかなというところですが、二つあると思いまして、まず一つは、助けを求めるイコール仕事を代わってもらうじゃない、いろんな助け合いの形、ヘルプシーキングの形の選択肢を広げていくオプションをたくさん持つというのが、あるかなと思います。
例えば、これまで助けられたなと思った時って、どんなときがありましたか?
もちろん、仕事を代わってもらった時もあるかもしれないですけれども、もっと本当は広いと思うんですよね。
例えば、「大丈夫?」って聞いてもらえた。これだけでも、なんか助けられたなという気になると思いますし、例えば、「一緒に考えよう」と言ってもらった、話をただただ聞いてもらった。
もしくは、雑談で場を和ましてくれたとか、「それだったら、あの人に聞けばいいよ。」と詳しい人を紹介してくれた。「ここ間違ってるよ。」と教えてくれたとか、自分がやった仕事に対して、「あれ良かったよ。」とか、「助かったよ。」と、ポジティブなフィードバックをくれた。
もしくは、どこをどう直していいのか分からない時に、「こうしたらいいんじゃない?」そんなアドバイスをくれた。
もっと言うと、困っていることを自分に相談してくれたという時も、「そうか、信頼してくれてるんだな。」そんなふうに逆に自分が助けられた気持ちになったこと、ありませんか?

助けを求める相手も、本当に多種多様ですよね。
同僚だったり、後輩だったり、上司もそうですけれども、一方で、他部署、斜めの関係の人とか、社外でフラットに自分の話を聞いてくれる人、もっと言うと、パートナーが自分の状況を知ってくれるとか、一緒になってそのテーマを考えてくれるというのも、すごく助けられているなと思うことがあると思います。
なので、チームの中に助け合いを増やしていきたい、連携を生んでいきたいといった時に、仕事を代わってもらうのも大事なオプションなのですけれども、そうじゃない、いろんな助け合いの選択肢を増やしていく、実践していく、もしくは、自分自身もそういうカードが切れるようになっていくというのは、大事なステップになるかなと思います。
翻って、仕事を代わってもらうことへの階段になるし、ハードルを下げることにもなりますよね。

チームの中に問題の賛同者をつくろう

これが一つ目の着眼点で、二つ目の着眼点は、ペイペイさんがおっしゃる、「チームの中に助け合いを広げたい。困った時に連携し合えるようにしたい。」という、この想いや行動も、一人でやらないというのが、すごく大事だと思います。
なぜなら、書籍名が『仕事は自分ひとりでやらない』だから。
じゃあ、どうするのか?というところですけれども、まず、作るべきは、助け合いの賛同者ではなくて、ペーペーさんが感じている、”問題の共感者”を増やしていくことかなと思います。
例えば、「うちらって、長時間労働でお互いに疲弊しちゃってるよね。これなんとかしたくない?」とか、「お互いに自分の仕事で余裕なくて、こうなってくると、後々いろんなしわ寄せがきそうだから、今のうちに何か手を打てたら打ちたくない?」こんな感じですね。
例えば、チームに5人いれば、まず熱烈に賛同するのが、「だよね。それ、自分もめっちゃ思ってた。」というのが一人で、「ああ、確かに。」というのが二人で、「ええ?そんな余裕なくない?」というのが一人で、こんな感じかもしれないですけれども、まず、最初の一人、「その問題、めっちゃ共感するわ。」という一人を作っていく。そして一緒にやっていく。
これ自体を一人でやらないというのが、すごく大事じゃないかなと思います。
”一人でやらない”というのは、チームで連携して前に進めようとか、問題解決をしよう、それによって成果を出そうというコンセプトですので、ペイペイさん、どうか一人で奮闘せずに、仲間を頼って一緒に前に進めていきましょう。
ありがとうございます。

それでは、今日も一日良い日にしましょう。
ペイペイさん、応援しています。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクール育休スクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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