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#472 決めることに自信がない、を乗り越える

おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、産育休前からも、復職後からも始められる、オンラインスクール育休スクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。

今日は、『決める』このキーワードを取り上げて放送したいなと思っています。
先日、パートナー企業様のとある現場に遭遇しました。
引き継ぎのシーンだったのですけれども、めちゃくちゃ経験豊富な先輩の業務を、後輩さんが引き継ぐというシーンだったんですよね。
これまでの蓄積というのがあるので、その仕事を引き継ぐということに、後輩さんは、「うわ、まじかよ、不安だな、自信ないな。先輩と同じようにできるか分からないな。」こういった不安を抱えていたかなと思います。
そんな後輩さんに先輩が、「全然同じようにやる必要はないから。ただ、決めなさい。プロジェクトにいろんなメンバーが関わっていて、その決定をするのはあなたの役割なので、決定によって、いろんなやってきたことが変わってもいいから。でも、あなたが決めるのよ。」こんな感じにアドバイスをされていて、私はそれを見ながら、「ああ、すごく素敵だな。」そして、「すごく大事なことだな。」そんなふうに思いながら拝見しておりました。

決めることを何が邪魔しているのか

そんなところから考えてみたということなのですけれども、立場だとか、役割に関係なく、決められる人決められない人がいるかなと思います。
私たちは、決められる人でありたいなと思う一方で、決めることに自信がないとか、不安だと感じることも多々あるわけで、これってなんでだろうな?
『決める』ということに、どんなふうに向き合えるといいのかな?ということを、ちょっと私なりに考えてみました。

まず、決められないというのは、何が決めることを邪魔しているのかな
そんなところを考えました。
決めるための材料がない、情報がまだ足りてないですとか、そういう決められる要件が揃っているのか、揃っていないのかという状況は、もちろんあると思います。
でも揃っている、もしくは、決めねばならない中で決められない、これは何が邪魔しちゃっているのかなというところを、ちょっと整理してみたのですけれども、一つは、失敗してはいけない、もしくは、失敗したくない、この想いが結構大きく邪魔をするのかなと、私は思います。

二つ目は、正解があると思う
なので、正解が確信を持てていないうちは決められないという想いもあると思いますし、三つ目は、結構大きいと思うのですが、自分が決める役割ではないと思ってしまう
仮に、最終決定は上司だったとしても、自分が関わっているその仕事、もしくは、自分の役割の中で、決定する必要というのがあると思うんですよね。考える、決めるということを、全面的に放棄しながら、上司が決めるのを待つのか、それとも自分の範囲で決定をしながら、上司の決定、もしくは、チーム全体の決定のために、必要なプチ決定の材料をあげていくのか、ここはスタンスが変わるなと思います。
自分が決める役割がないと思ってしまうこと。

あとは、自分は決められないと思ってしまう
自分にはその力がない、もしくは、自信がないというケースと、最後は、そもそも決めたいと思っていない。
「これに今、決定をしなければいけない」、「自分なりの決断を出さないといけない」そういう必要性を感じてないのが、決めたいと思っていない背景にあるのかなと思います。
もちろん、意図的に結論を先送りたいというのは、あると思いますけどね。

意識的にも無意識的にも、こういった想いだとか感情が、邪魔をしてくるのが、決断のシーンかなと思います。
なので、まず私が決めるんだ
決めるということを引き受けるということが、たぶんスタートになるんじゃないかなと思います。

決断力の有無は、仕事の楽しさを左右する

なんで『決める』について話をするかというと、決断力があるかないかというところは、仕事の楽しさを大きく左右すると、私は思うんですね。
この一決定で、会社が傾くような決定権限を一人だけで持っている人は、いないと思います。
立場とか、企業規模にかかわらず。
小さくとも自分が担っている役割の中で、決めるということを手放さずに仕事をしていくことは、仕事を楽しくしてくれるなと思うわけです。
決断力があることによって、自分の仕事の量も質もスピードも、飛躍的に上がると思いますし、なによりも「自分は生きている」というと、大げさですけれども、「自分は仕事をしている」という自己主体感が、格段に変わってくると思います。
自分が運転する車で行き先を決めながら、自分の足で遠くまで行ける感覚があることと、どこに行くにも人が運転する車で、行き先の決定権も自分にない中で、ただ乗せられていくだけのドライブと、楽しさは全然違うと思うんですよね。

決める・説明する・ツッコミ受ける

そんな決断力というのは、決めないとつかない力じゃないかなと思いますので、小さくとも自分の役割の中で決めていく、決める経験を積んでいき、決断力がついていくという感覚自体も楽しんでいけると、私は仕事が楽しくなるなと思います。

なので、決断力つけようと思った時に、どういったところが機になりそうかなというところを最後に考えてみたのですけれども、決めてみるの積み重ね、大小大きさに関わらず、決めた数が決断力にはつながるかなと思います。
ただ、漫然と決めても決断力がつかなくて、一答一答丁寧に決めていく。
イメージでいくと、ボウリングですかね。
ボーリングって、ピンを全部倒そうと思って、一投一投丁寧に集中して投げるじゃないですか。
ただ転がすだけという人は、いないと思うんですよね。
一投を丁寧に投げて、3ピンだけ倒れるところもあれば、ちょうどいい具合にセンターピンに当たって、全部パタパタパタって倒れていくときもあると思うのですけれども、ただ、丁寧に投げる事には変わりがない。
これを積み重ねていくことが、まず大事なのかなと思います。
決定の数。

そして、二つ目が、決めたら説明する
極端な話、決めるということ自体は、鉛筆を転がしてもできるわけなんですよね。
でも、決めるということ以上に、決めたら説明する。
この説明責任を引き受けるというのが、私は結果的に決断力の精度を上げていくのかなと思います。
説明する訓練を繰り返していくというのが、たぶん決めることを繰り返していくことにつながるし、最終的に決断力を上げることにもつながっていくのかな。
例えば、次女ちゃんが「今朝はパンを食べたいって言ったのに、なぜご飯なのか?」と言ったとするじゃないですか。
決断したのは私であるといった場合に、例えば、パンとご飯と在庫の問題。夕食のメニューは洋食でいきたいので、バリエーションを考えたい調和の問題。あと、味噌汁の材料をできる限り早く使い切りたかった納期の問題。
在庫、調和、納期、結果今朝はご飯になりました。
納得するかどうか別として、説明責任は果たしているかなと思います。

説明することによって、決定の精度が上がりますし、さらに説明すると、それに対してフィードバックが得られるので、「もっとこういう点を考えたほうがいいんじゃないか?」、「なぜこうなのか?」といったところの、突っ込まれたくないので説明しないのではなくて、決定の精度を上げたいので、突っ込んでほしいみたいなスタンスですね。
ツッコミを受けることによって精度が上がるのも、説明するという行為あってこそかなと思います。

失敗も成功も含めて、決める

ポイントは、小さいことから決める。
決めたら説明する、ときましたけれども、最後はやっぱり失敗も経験する
ここかなと思います。
多くの人は、失敗したくないと思うのですけれども、失敗したくないからこそ、小さい失敗経験を日々の仕事の中で積んでおけると、大事な時に高い精度で決断できるようになっていくのかなと思います。
「この会議をどう進行しようか?」とか、「この要望にAで答えようか、Bで答えようか?」とか、何気ない一日の中で進んでいく仕事の中にも、決断のシーンというのは、たくさんあると思うんですよね。
この中で、失敗も成功も含めて、決める
これを習慣化していくのが、私は近道かなと思います。
決めるということを引き受けて、仕事をもっと面白くしていこう。
決断力を磨いていこう。
そんな放送になりました。
最後までお聴きいただきありがとうございます。

それでは、今日も一日良い日にしましょう。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクール育休スクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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