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#1121 「育休復帰して子どもと離れるのがツライ」気持ちの向き合い方

おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、チームワーキングで仕事をもっとおもしろく、キャリアもっと持続可能に、オンラインスクールスクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。

今シーズンの朝ドラ「虎に翼」がおもしろい!

今日は水曜日です。
放送の前にちょっと余談なんですけれども、皆さん、NHKの連続テレビ小説通称「朝ドラ」を見ていますか?
私はここ何年か家族みんなで、半年1ストーリーの朝ドラを見続けるということをしています。
4月から『虎に翼』という新しいテーマがスタートしまして、これがめちゃくちゃおもしろいんですよね。
見ていらっしゃる方はいますでしょうか?
ここでどんな話かを話し出しちゃうとこっちが本題になっちゃうので、そこは割愛させていただきますが、戦前の日本で初めての女性弁護士を目指すみたいなのがストーリーの王筋ではあるんですけど、そこにあるいろんな葛藤、例えば、いろんな女性が出てきて、私はこの道で行こうというのを選ぶんですけど、選ぶ一方で葛藤があるんですよね。
特に主人公の寅ちゃんが選ぶ道に関しては、本人も周りも地獄行きの切符と言いながらも、でもそれを選びたい。選ぶ一方でいろんな苦労もあるし、でもこれを選んで良かったという経験が積み上がっていく、そんな話なんですけど、一人一人の生き方の葛藤とか、「あれ、おかしくないか?」という気づきなんかも、全然古臭さを感じなくて、超おもしろいなと思っています。
見てない方がここだけ聴いても、何の話?と思うかもしれないですけど、このチャンネルをお聴きの皆さんで朝ドラを見ている方がいたら、寅ちゃんの話で盛り上がりたいなと個人的には思っています。
ちなみに、わが家はNHKプラスでリアルタイムじゃない時間に見ています。
毎日たった15分なので、夕食後の楽しみみたいな感じで、毎日ささやかでも楽しみがあるっていいですよね。

4月の「90分腹落ち」オンラインライブ!

放送に入る前にお知らせをさせてください。

続きはぜひVoicyでお聴きください。

育休復帰して子どもと離れるのがツライというお悩み

今日の放送は、チャンネルの質問ボックスにいただいたご質問を取り上げていきたいと思います。
実は、今はまだ3月にいただいたご質問をせっせとお届けをさせていただいておりますが、できる限りたくさん取り上げたいと思っていますし、どうしても難しいもの以外はちゃんとお応えしたいと思っておりますので、質問を送ってくださった方、ちょっぴり気長にお待ちいただければと思います。
今日のご質問は、うさぎさんにいただきました。
うさぎさん、かわいらしいラジオネームですよね。ちょっと呼びたくなるような。
読ませていただきます。

【いつも楽しく興味深く聴かせいただいております。
私はこれから育休復帰しようというところですが、ここに来て、子どもと離れることにとてもさみしい気持ちでいっぱいです。
本業の仕事は、子育てという最高にやりがいのある仕事よりは、まったくやりがいのない仕事ですし、こんな仕事のために一番かわいいときを保育園に預けるのがとても悲しいです。
しかし、日本社会は一度辞めてブランクのある専業主婦に厳しい・・・。
そして老後資金も不安なので働かないといけないなとは思っています。
同じような方もたくさんいらっしゃるかなと思いますが、どうやって気持ちに折り合いをつけたらいいのでしょうか?
生まれる前からずっと一緒にいるかわいい大切な子どもと離れるのが本当につらいです。】

というご質問です。
もう一回、質問のポイントをおさらいしますと、育休復帰を控えているが、子どもと離れたくない。育児のやりがいと比べると、今の仕事はやりがいがないと感じてしまう。一番かわいい時期に保育園に預けるのが悲しい。どうやって気持ちに折り合いをつけるのがよいかという、こんなご相談をいただきました。
これは3月末に頂戴していた質問ですので、もしかしたら4月からすでに新生活のスタートを切っていらっしゃる可能性がありますよね。
小田木所感ですが、一緒に考えていきたいと思います。

まず、うさぎさん、心の内を共有していただきましてありがとうございます。
なかなかこうやって、「こんなふうに感じている」「こんなふうに考えている」ということを、誰かに言葉で説明すること自体が結構少ないんじゃないかなと思いますので、丁寧に表現していただいて、本当にうれしいなと思います。
こういうのって、誰かが答えを渡せるものではないと思いますが、うさぎさんがうさぎさんらしさを大事にしながら、笑って毎日を過ごすために、私も一緒に考えたいなと思います。

誰かがこうしたから自分も同じように折り合いが付けられるということはない

今回のご質問を読んで私が率直に感じた感想は、このテーマ一つをとっても、いろんな考え方をする人がいるんだな。
同じような状況で私の場合はどうだったかというと、私は子育てだけよりも仕事があったほうが笑えるケースだなと、出産して、経験してみて、初めて気づきました。育児のみだと結構しんどいなと感じちゃうタイプの人間が私だということに自分で気づけたということですね。
子どもはめちゃくちゃかわいいんですけども、育児という道のりは結構大変だと感じたのが私です。
なので、同じように育休復帰のタイミングでどんなことを考えたかというと、私は早く保育園様のお力を借りたい。家族じゃない信頼できる誰かと一緒に子どもを見てほしいと思っていた口なので、今回のうさぎさんのご質問を聞きながら、同じ状況にあっても、百人百様でいろんな人がいる、一人一人が違う。
自分とは違うからこそ、うさぎさんがすごいなと思いました。
何が言いたいかというと、折り合いの付け方についても、たぶん誰かがこうしたから自分も同じように折り合いが付けられるということはないと思うんですよね。
先程お伝えしたように、うさぎさんがうさぎさんらしさを大事にしながら、どうやって折り合いをつけたら、自分自身が笑えるか、ここを考えていくのがポイントだなと思っています。
そうは言っても、以上では終わってしまいますので、私なりに何が考える糸口になりそうかなというところをあげてみますので、全部採用するという気はさらさらないです。この中でどれか一つにも、自分に合ってる折り合いの付け方になりそうだなというものがもしもあれば、試してみてくださいという感じで聴いていただければと思います。

今の自分の気持ちを大事にしたままで、どうしたら自分は笑えるだろうか?

何が考える糸口になりそうかというところなんですけど、一つは、今の自分の気持ちを大事にしたままで、どうしたら自分は笑えるだろうか?
ここですよね。お笑いじゃないですけども、笑顔のツボも人によって違うじゃないですか。
なので、どうしたら自分だったら笑えるか?笑顔になれるか?というところを考えてみれるといいなと思いました。
「そんなのは子どもとこれからも一緒にいられたらということでしょう」もちろんそうかもしれないですけども、一方で、ブランクとか、再就職とか、お金とか、いろいろ心配に思っていらっしゃることもあると思うので、じゃあ、子どもとこれからもずっと一緒にいられたら心から笑えるかというと、たぶんそればっかりじゃないと感じていらっしゃるんじゃないかなと思います。
おもしろいと感じるものには、熱中できる。やりがいや、自分でなくてはと実感できるものには、心から情熱を注げるというのが、たぶんこのお便りから分かるうさぎさん像じゃないですか。
ということは、子育てに対して、相対的におもしろくないとかやりがいがないと感じる仕事が、今よりおもしろくなればいいのか?
子育てに対する考え方を変えるというよりも、相対的に仕事の中でやりがいや手ごたえが感じられるとよい。これはもしかしたらあるかもしれないですよね。
それが仕事まで変える必要があるのか、それとも社内での対話や役割によって変えていけるのか?
この辺はもしかしたら工夫の余地があるかもしれないですよね。

今の状況の中で動かせない選択肢は何かというと、おそらく復帰およびそれに伴う保育園の入園、そして仕事の継続。これについては、うさぎさんの中でも動かせない選択肢に、いったんなっているのかなと思います。
なので、この選択を変えられないかな?というよりも、今の前提条件の中で、どう工夫するとうさぎさん自身の毎日への充足感が出るのか?これをちょっと考えてみれたらいいなと思います。

保育園に預ける=子どもがかわいそう、と思わないことをおすすめします

もう一つだけ、ちょっと考える糸口があるなと思うんですけど、おそらく預けるということはスタートを切らないといけない状況だと思うんですけれども、今はきっと「やむなし」と考えていらっしゃると思いますが、保育園に預ける=子どもがかわいそうと思わないことは結構大事だと思います。
母親として私が離れるのが寂しい、悲しいということと、だから子どもも寂しいし、悲しいと思うはずだというのは、イコールではないんですよね。
私がこう感じるんだから、子どももきっとこう感じるはずだ。そう思わないほうが、うさぎさんの荷物も軽くなるし、子どもさんも新しい環境で楽しんでいけると思うよという観点ですかね。
実際に子どものために良い環境を選ばれたと思います。
そうすると、親と違う他者と触れ合うことができ、そして家とは違ういろんな経験ができ、さらに、時間はかかるかもしれないですけど、親以外の好きな人間が子どもの中でできていくんですよね。
「先生、大好き」とか「お友達の〇〇ちゃんが大好き」とか、こういった親以外の好きな人間ができていく。
これが保育園だと思います。
もちろん最初は泣くかもしれない。新しい環境への戸惑いは誰しもあると思います。
でもこれは時間経過で、今、今、今ではなくて、時間が経過していくと、私もそうでしたけど、お迎えに行くと、「早いわ」と怒られることさえも出てくるんですよね。
それぐらい、外の環境を子どもが好きになっているんだなということは、結構うれしい経験だったなと思います。
先生から家庭とは違う様子を聞いた時に、「あ、そんな一面があるんだ」という様子を聞いた時に、成長が感じられる。
これって、親である自分たち以外の誰かが、一緒に成長を喜んでくれるといった、おもしろさやありがたさにもつながっていくんじゃないかなと思います。

だから、今はうさぎさんは、離れたくない、悲しい、つらいという気持ちもあると思いますけれども、「だから子どももきっとかわいそうで」「悲しいはずで」そんなふうに荷物を背負っちゃうと、ますますつらくなると思いますので、少なくともその荷物だけは背負わないようにしていただければと思います。
仕事と保育園、お互いに新しい環境に適応するまでに少し時間はかかるかもしれないですけれども、例えば、子どもが新しい環境で変化や成長する様を「おもしろい」「楽しい」「たまらない」と思うようになっていくかもしれないですし、うさぎさんは仕事、お子さんは保育園のお互いの時間があるからこそ、パートナーも含めて、家での時間を濃密に充足させるにはの工夫も楽しめるかもしれない。
踏み出してみると、うさぎさんの笑顔のツボに刺さる新しい楽しみも必ずあると思いますので、そういったものも探しながら、うさぎさんの言う切り替えが、段々にできていけるといいなと思っています。

ということで、今日は質問ボックスにいただいたご質問を取り上げて放送させていただきました。
うさぎさん、新しい生活を心から応援しています。

それでは、最後までお聴きいただきありがとうございます。

今日も一日良い日にしましょう。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクールスクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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