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#158 子どもを言い訳にする諦め癖がついたという悩み~まゆゆさんのコメントより~

今日はコメントをいただきまして、このコメントをもとに配信させていただきたいと思います。

まゆゆさんからです。
【今保育園児二人を育てながら働いています。
子育てによって身に付いたスキルもたくさんありますが、逆に諦める癖もついてしまいました。
たとえば毎週末開催される勉強会に興味があっても、「子どもと遊ぶ時間がなくなる」などの言い訳が最初に浮かんでしまいます。
そんな言い訳を繰り返すうちに、本当に自分が何をしたいか、何に興味があるのかよくわからなくなってしまいました。
この諦め癖をなんとかしたいのですが、なにかアドバイスをいただけないでしょうか。】
こんなコメントです。
まゆゆさん、ありがとうございます。
今日はこのコメントについて一緒に考えてみたいなと思っています。

子どもを言い訳にする諦め癖がついたという悩み

では、考えるテーマのポイントなんですけれども、今保育園児二人を子育てしながら働いている、子育てで身に付いたスキルもあるが、一方で諦め癖もついちゃったって言ってるんですよね。
勉強会とかに参加したい時に、子どもと遊ぶ時間がなくなっちゃうからなって言って自分に言い訳してしまう。
そこから自分が何をしたいのか、何に興味があるのか分からなくなってしまったという課題感を持っており、この諦め癖をなんとかしたいというのが、相談の内容になります。

どうでしょう?皆さん。
まず私が思ったのがですね、保育園児2人か、それはめちゃくちゃ大変だわって思いました。
生活のイメージがつきすぎて、まゆゆさんは本当によく頑張ってますよっていう所からのスタートになりますよね。
ここであえてちょっと問いかけてみてほしいなって思うんですけれども、今自分が見えているこの景色は本当にそうなのかっていうところからかなって思いました。

本当にそうなのか?あえての問いかけで考えてみる

あえての問いかけをいくつか考えてみましたので、一緒に振り返ってみていただいてもいいでしょうか。
まず一つはですね、本当にこれって諦め癖なのか
要は、良くないことなのか?っていうところを考えたいですよね。
適切な取捨選択ができるようになったり、判断力がついたっていうことではないだろうか
これまでなんとなく使っていた時間を手放しただけではないだろうか
これが考えたいことをその一ですかね。

二つ目、この勉強会に参加しないということが本当に子どもと遊ぶ時間とのトレードオフなのか
これも冷静に考えてみたいですよね。
私たち脳って自分に対して最もらしい理由をつけるのがすごく上手なんですって。
心の奥底で本当はやりたくないって思っていることが、正当な選択になるように理由を作るのことが脳はとっても上手ということですね。
振り返ると私はめちゃくちゃ思い浮かぶんですけれども。
ということは、参加しないことで子どもと遊ぶ時間を選んだという結果として、本当に子どもと遊ぶ時間が増えているのか。
増えていたらそれでいいと思うんですよね。選び取ったということですね。
これが考えたいことその二。

その三はですね、本当にその勉強会に自分が参加したいのか
ここですよね。
勉強会参加っていうのは手段なので、本当はその勉強会に参加したいと考えるおおもとの目的があるんじゃないかなと思います。
その目的のために勉強会に参加する。
しかも毎週ということが妥当な手段なのか。
その目的達成のために他にオプションはないのか。
これもちょっと考えたいですよね。
目的に合致してて、必要かつ重要な内容であれば、たぶん本心でも参加したいと思っている。
ただ、もしかしたら根底にあるのが、なんか不安でなんかしなきゃいけないかもしれないという焦りであれば、勉強会に参加する選択肢が果たして妥当かどうか考える余地がある、ここもあるかなって思いました。
本当にそうか?という観点で、一度自分が今考えていることや見えている景色を振り返ってみるということが一つ目ですかね。

その上で、コメントに書いてくださったように、諦め癖をなんとかしたいんだよね、これはやっぱり諦め癖だって思うようであれば、そこからまた考えが進んでいくんじゃないかなと思うんですけれども。

私がちょっと感じたのはですね、まゆゆさんにお会いしたことはないですけれども、まゆゆさんは本当に必要だったら万難を排して、それを実行できたり行動できる人なんじゃないかなって思います。
本当に必要だと思えばちゃんとそれができる人っていうことですよね。

自分が何に興味があるのか探す期間がある

実は、今回の相談のテーマっていうのは、後半に書いてくれた自分が何に興味があるのか分からない、ここの部分なんじゃないかなって感じました。
このままでいいのか不安であるとか、やりたいことを持たなきゃいけない気がしていて、それが持てていない自分に焦りを感じている
だからなんかしなきゃいけない、なんかしなきゃいけないということは興味があることを見つけなければいけない、でも何に興味があるのか分からない。
まゆゆさんにとって、こっちのほうが本当はテーマであり、課題なのかなって思いました。
なので、自分が何に興味があるのかわからないというテーマをさらに考えてみたいと思います。

私が思うのはですね、自分が興味が持てるものや熱中できるものを探す探索期間があるということ、それを探す期間があるということを受け入れていいんじゃないかなって思います。
そういう時期はありますし、たぶんこういう探索期間ってこれからも一定続くんじゃないかなって思います。
そういう時に大事なのって興味のある対象がすぐに見つかることよりも、そういったものが現れた時にきちんと感受できる好奇心のアンテナを立てておくっていうことかなって思います。

そういったものに出会ったり発見することって、過去の延長線上にある閉じた世界の中でタスクを片付けるだけの日々だとなかなか出会えないし、まゆゆさんの危機感の通り、だんだんそういったものに気付けたり関心を示せる感受性やアンテナがなくなっていってしまう。
なので、まゆゆさんが感じている危機感は、実は的を得てるんじゃないかなって思いました。

ただ、その手段として毎週一回の勉強会が重いとか、子どもと遊ぶ時間も大事にしたい、これが本心であればもうちょっとこのアクションをライト化してもいいのかなって思います。
もうちょっと軽いものにする。
例えば、毎週一回2時間×4の形ではなくて、月に一回だけそういった時間を持とうっていうところから始めるだとか、週に2時間じゃなくて30分でできる機会を探すとか。
あと勉強会という形にこだわらないのであれば、一日10分Voicyを聴くとか、それもまた新しい番組だとか興味がありそうなテーマを偶発的に出会えるように探してみるみたいな。
そういったこともできるかなと思います。

ここで大事なのは、内容そのものというよりも、私はそれ以上にですね、それをやってみての自分の反応や感情に着目するところかなって思います。
要は、面白いと思ったとか、すごく興味をかきたてられたとか、その場や機会が心地良いと思えた、こういった自分の反応に着目すること。
この自分の反応の中に、今何に興味があるのか?どういった機会をより刺激に感じて求めているのか?そういった興味関心のヒントがあって、ここを一つ一つ感じ取っていくとか振り返っていくことが、何に興味があるのか自分自身の探索を続けていく上で大事なことになるのかなって思います。
内容よりもその機会に対する自分のリアクションや反応を客観的に振り返ってストックしていくっていう感じですかね。

そして言い訳が頭に浮かぶときはですね、ちょっと客観的に考えて「本当にそうだろうか?」要は、その言い訳って本当?みたいなところと、あと本当かもしれないけれども、そうじゃないかもしれないから一回だけ試してみよう、要は、実験してみようですね。
こういったことが脳が考える自分と対話できるといいんじゃないかなって思います。

どうでしょうか?
まゆゆさん、私はまゆゆさんの探索期間を心から応援しています。
コメント本当にありがとうございました。
他にもいろいろコメントをいただいてですね、私はコメントがめちゃくちゃ嬉しくて、一個一個丁寧に読ませていただいてますので、お聴きくださる皆さんもまた何かあればコメントでお知らせください。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクール育休スクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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