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#1055 「仕事の抜け漏れの多い50代同僚との関わり方」ご質問回答

おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、チームワーキングで仕事をもっとおもしろく、キャリアもっと持続可能に、オンラインスクールスクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。

あっという間に1月最終日!1月は行く、2月は逃げる、3月は去る

今日は1月31日水曜日です。
24年がスタートしましたけれども、早くも1月最終日ですね。
去年もこの話をしたと思うんですけど、1月は行く、2月は逃げる、3月は去る、いつどんなシーンで聞いたか忘れちゃったぐらいのこの考え方ですけれども、本当にその感覚がぴったりだなと思っています。
きっとこのチャンネルを聴く方の中には、年が明けて、いよいよ4月の新年度スタートのいろんな準備にドキドキしたり、時間を使っている方もいるかもしれないですし、受験シーズンですよという方もいるかもしれない。どんな方が、どんなコンディションやステージの中で聴いてくれてるのかな?そんなふうに思ったりもします。
本当にいつもありがとうございます。

今日は、放送の質問ボックスにいただいたご質問を取り上げてお届けをしたいと思います。リアル質問お応えコーナーですね。

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本題に入る前にお知らせをさせてください。

続きはぜひVoicyでお聴きください。

同僚の50代男性のことが心配

それでは、チャンネルの質問ボックスにいただいたご質問を取り上げたいと思います。
チャンネルの質問ボックスは、チャンネルプロフィール欄にリンクが貼ってあるURLでございます。ここからラジオネームだけでチャンネルへのご要望やリクエスト、そして取り上げてほしい質問などを送っていただけますので、ちょっと取り上げてほしいことがあるという方は、ぜひ気軽に使ってみてください。

今日の質問は、たえさんからのご質問です。
たえさん、聴いていますか?ご質問ありがとうございます。

【小田木さん、毎日ためになる放送をありがとうございます。
質問が空いているとのことだったので、ご相談させてください。
同僚の50代の男性。仕事が遅く、上司が指示したことも抜けが多く、理解ができていないようです。
前に伝えたことも、初めて聞くような反応も多いです。
私がマネージャーであれば、よりその方に向いている仕事をしてもらう、指示の仕方を変えるなどをすると思いますが、上司は叱るだけで、萎縮されて相談ができないという悪循環です。
私ができることとして、「こういうことですか?」と、指示内容や手順を確認する問いかけをしたり、「手伝います」と声をかけたりしています。
しかし、あまり効果がありません。
同僚で、そして年配の方への対応ということも遠慮があります。
気持ちの持ち方や、対応としてアドバイスがあればお願いします。】

というたえさんのご質問です。
まずは、たえさん、ありがとうございます。
実は1月ちょっと前に、「今、質問ボックスが年末年始を挟んでガラガラなので、ぜひご質問をください」と、呼びかけをチャンネルでさせていただいたんですよね。
そうしましたら、こうやってリアクションをくださったという。
たえさんだけじゃなくて、何人かこの時にリアクションをくださいまして、本当にありがたいなと思いました。
本当に世界は優しさであふれているなと思いました。
そんなたえさんのご質問を一緒に考えてみたいと思います。

まず、質問ですけれども、同僚の50代男性のことが心配で気になっているという、こんなお題ですね。
そして状況は、仕事の抜け漏れが多かったり、上司も叱るばかりで、萎縮してしまっている。
そして、質問者のたえさんは、自分自身の関わり方や、気持ちの持ち方へのアドバイスがほしいという、こんなお題でいただきました。
もしかしたら一部想像しながらになる部分もあるかもしれないですけれども、ぜひたえさんと一緒に考えてみたいと思います。

その人のことだけを見ない

今回は、50代の同僚さんという方が登場人物でありますが、今日の放送ではAさんと呼ばせていただこうと思います。
Aさんとの関わり方、そして関わるたえさんの気持ちの持ち方という観点ですけれども、まずポイントはどの辺にありそうかなというところですが、ここからは小田木所感でお話をさせていただきます。
私的には、このケースのポイントは、Aさんのことがめっちゃ気になるし、心配である。その気持ちは十分に理解した上で、Aさんだけ見ないAさんのことだけ考えないというのが、関わるたえさんとしての関わり方のポイントになるかなと思います。
すでに実践されている部分もあるかもしれないですけど、Aさんだけ見ないというポイントはどんなポイントかというと、Aさんをどうするか?とか、Aさんとどうコミュニケーションをとるか?だけ考えないほうがいい。
これが翻って、このケースのポイントになると思います。

Aさんのことだけ考えないとしたら、何を考えればいいのか?
全体でとらえて、観察と対話とチーム、この辺がキーワードになるかなと思います。
観察と対話は、だいたいイメージがつきますよね。
全体でとらえて、チームで考える。
これは何が言いたいかというと、Aさんのことをたえさんが背負い込まない。背負い込み過ぎないというのが、翻ってうまくAさんと関わるポイントになるんじゃないかなという考え方です。
質問にメインで書いてくださったのはAさんのことでしたけれども、たえさんの周りにはAさんがいて、そして上司の方がいて、もちろんAさん以外の同僚やその他のメンバーもいる。
こういうチームの構図の中でのことですよね。
ということは、起こっていることはAさんの問題でもたえさんの問題でもなく、チームとしてどうするかが結構大事なテーマだな。まずそんなふうに受け取れれば、たえさんが必要以上に背負い込むことがないんじゃないかなと思います。
結果、そのほうがたぶんうまくと関われると思いますので、もうちょっとここから具体的に話をしていきたいなと思います。

起こっていることを全体でとらえて、観察と対話

まずは、そうは言っても、Aさんとどう関わるかという部分なんですけれども、抜け漏れがあるだとか、仕事の手順が分かっていないっぽいという、目に見えている課題の解決に動く前に、Aさんからはどういう景色が広がって見えているのかな?これを見に行くというところが、Aさんとの関わり方のポイントになるかなと、私は思います。
いきなり解決に動かずに、さっき言った観察と対話ですよね。

じゃあ、具体的にどうやるかという部分も、これもとにかく難しく考えすぎない
イメージとしては、まず20分雑談してみる。こんな感じでいいと思います。
例えば、「Aさん、ちょっと疲れてそうですよね、体調は大丈夫ですか?」みたいな。あと例えば、「そういえばAさんって、この部署の前はどんな部署で、どんな仕事をしていたんですか?」とか、また例えば、「最近、元気がなさそうに見えるんですけど、仕事以外で心配事とかあるんですか?」こんな感じのイメージですよね。
20分程度の雑談を何回かするだけで、Aさんの見ている景色が結構見え始めることがあるんじゃないかなと思います。
Aさんの見ている景色を見るというのは、Aさんにとっては、今、どんな状況で、何に困っていて、Aさんにとっては何が問題なのか?ここを観察したり、もしくは問いかけて対話してみる。そんな感じのイメージですね。

そうすると、仕事の問題じゃなくて、実は仕事以外の問題で集中できないみたいなことがあるかもしれないじゃないですか。家庭でなのか、体調でなのか、仕事以外のところで困ってるのかもしれないですし、以前はいろいろやれていたことが、今は仕事の相性とか状況の相性が思わしくなくて、うまくできていないのかもしれないですし、もっと言うと、叱られすぎてて、なかなか眠れなくて、集中したくてもできないという、もしかしたら何かアラートが出るような状況なのかもしれないですよね。
これって表面上に起こっている、言ってもすぐに忘れちゃうなとか、仕事のやり方を聞けばいいのになかなか質問をしてくれないなという、これだけ見てても分からない部分だと思いますので、折を見て、リラックスできて話せるような感じで、20分ぐらいの雑談を何回かしてみながら、観察と対話をしてみる。これがまず必要なのかなと思います。
すでにされていたらグッドですよ。ナイスですよ。というお話としてお聴きください。

チームとしてどうするかの視点で考える

その上で、じゃあどうするかなんですけれども、私はたえさんと上司が話すことが、もう一つの必要なことだなと思います。
おそらく上司は、Aさんとのコミュニケーションは今はうまく取りにくい状況なのかなと思いますけれども、たぶんたえさんとはちゃんと話ができるはずですよね。
このときのテーマの置き方は、「Aさん、どうしますかね?」という置き方ではなくて、チームで仕事を前に進める上で、Aさんの状況だとか、Aさんが見ている景色を踏まえて、チームとしてどうするかを上司と相談する
こんな感じのイメージになるかなと思います。
ここに、上司が持っている以上の情報がなにもないと、「いや、本当にAさんは困っちゃうよね」みたいな話になっちゃうんですけど、ここで先ほどのたえさんがAさんを観察して、対話した情報があれば、客観的かつ建設的にどうするかの話ができるんじゃないかなと思います。
このケースは、本当に最悪の事象を想像するのであれば、上司との関わりの中で、すでにAさんが心身に不調をきたす前兆みたいなものが出ている可能性も決して0%ではないと思いますので、そんなときに上司とAさんの当事者同士だけのコミュニケーションにせずに、客観的なメンバーとしてのたえさんの観察材料や対話材料があると、冷静に話をしたり、チームとしてどうするかという建設的な話になっていくんじゃないかなと思います。

ということで、なかなかチームの中で仕事がうまく進められてない同僚Aさんとの関わり方、そんなテーマでポイントを話しさせていただきました。
Aさんのことだけ考えない。全体でとらえて、観察と対話と、そしてチームとしてどうするかを考えていく。
こんなポイントを共有させていただきましたが、たえさんいかがでしょうか?
これが、一人でなんとかするでもなく、上司の立場じゃなくてもできる、チームの中でチームに関わって、そしてチームを動かすという、そんなやり方の一つになるんじゃないかなと思います。
起こっていることを全体でとらえて、観察と対話と、そしてチームとしての視点を忘れない。
こんな観点で、ぜひたえさんの状況が前進することを心から願っています。
優しいたえさん、ご質問をどうもありがとうございます。
これからも両立サプリをよろしくお願いします。

それでは、放送は以上です。

今日も一日良い日にしましょう。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクールスクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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