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#756 誰かの弱さはチームの伸びしろ。チームごとに捉えるから変化に強くなる。

おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、育休中にこれからのチームワーキングを学ぶリスキリングを後押し、オンラインスクール育休スクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。

今週も木曜日がやってまいりました。
毎週木曜日恒例、チャンネルを一緒に運営する「あいちゃんの質問コーナー」をお届けしたいと思います。

今日のあいちゃんの質問は、こちらでございます。
『急な発熱ってよく聞きますが、皆さんどうしていますか?』

子どもの急な発熱、皆さんどうしていますか?

【今回のテーマは、「子どもの急な発熱、皆さんどうしていますか?」です。
最近、寒い日が続き、体調を崩しやすい時期が続いていると思います。
インフルエンザも、3年ぶりに流行しており、チームの先輩もお子さんがインフルエンザにかかってしまって、みんなで協力し合って仕事をしています。
幸い、私たちのチームはフルリモートですが、普段出社されている方は、突然の子どもの発熱時にはどうされているのでしょうか?という素朴な疑問を持ちました。
今日は、その辺のリアルや小田木さんが考えていることを教えてください。】

というテーマです。
あいちゃん、ありがとうございます。
ということで、急な発熱といえば、子ども。子どもといえば、急な発熱。
これって、一体全体みんなどうしているんだろうか?という素朴な疑問を共有していただきました。

確かにあいちゃんの今、見えている景色の中だと、例えば、インフルエンザが流行するとか、最近を振り返ってみても、家族がコロナにり患する、子どもが転んじゃって心配だから病院に連れていきたい、自分自身の通院だったり、ペットの具合が悪いので、急きょ動物病院に行くみたいな、本当に一人一人のメンバーにいろんなことがあるなと思います。
あいちゃんの見える景色の中だと、「これってフルリモートだからなんとかなっているんじゃないか?一体全体、出社だったらみんなどうしているんだろう?」こんな疑問の持ち方かなと思いましたが、あいちゃん、リアリティでいくと、フルリモートであることで対処しやすい部分はあると思うのですが、そこだけじゃないような気がするんですよね。
まず、物理的にリモートワークができることと、あと一方で、病児をみながらリモートで仕事ができるか、これは全然別物なんですよね。
病気で具合が悪くて、ぐずったり甘えたい子どもがいて、こういう環境下でリモートで仕事ができるからということと、病児をみながら仕事ができるからというのは、ぶっちゃけ成り立たないんじゃないかなと思います。

ちなみに、私の場合は、わが家は子どもがとある成長時点を超えた瞬間、ぴったりと熱を出しにくくなったんですよね。
わが家の場合は、それが小学校入学のあとくらいだったかなと思うのですが、ここは人によってさまざまかなと思います。

キーワードが、「急な発熱」であるように、過去を思い出してみると、本当に急なんですよね。
「えー?昨日まで元気だったのに」というタイミングで、本当に急に発熱がくる。
当時、私も、「やばい、マジか、どうしようどうしよう、とりあえずすぐにお迎えにいかなきゃ、仕事どうする?」みたいな感じでテンパったり。
慣れてくると、「いや、待てよ」と。今の状況から考えて、どのぐらいの期間、これが続くだろうか?と見積もったり、どんなことが起こり得るだろうか?の予測ができて、段取りができるようになる。
この変動的な状況をとても一人では抱えきれないので、パートナーとお互いの予定を持ち寄って、どう対応していくか作戦を立てたり、チームの協力を得ながら対応を進めたりしてきたなと思います。

この辺は、本当にみんな工夫しながらいろいろやっていると思うんですね。
うまくいくこともあれば、うまくいかないこともあるし、だんだん対応のレベルが上がってきたり、一方で、だんだん急な発熱の頻度が下がってきたり。
いろいろあると思います。

メンバーに起こったことは、チームに起こったことなんだ

でも一方で、自分に起こらなくなったら、それは無縁のことかというと、一緒に働く仲間も含めて、本当にいろいろあるんですよね。
例えば、チームに6人いれば、6人一人一人にいろんな頻度でいろんなことが起こる。
ということは、常に誰もが、誰かの突発的な事態と隣り合わせの中で仕事をしている
こういう状況なんだなと改めて理解しています。

なので今日は、「急な発熱、どうする?」のハウツーみたいなテクニックよりも、そんな状況をとらえて、今、私がどんなことを考えているか、少し共有できたらいいなと思います。
ということで、ここからは小田木所感ですが、急な発熱を含めて、個人に起こることって、どんな人にもたくさんあると思うんですね。
子どもを持っていれば、子どもの急な発熱があるし、両親の介護とか、自分自身の病気やケガ、毎月の生理が重いとか、大事な家族に今、心配を抱えているとか。
個人に起こることって、本当にいろいろあると思います。
ということは、私がいろいろ経験したり、仲間にいろんなことが起こりながら思うのは、個人に起こることを個人事ではなくて、チーム事にしていく必要があるなと思います。
個人に起こることを、チームに起こることとしてとらえていく
これがすごく大事なことだと思うようになっています。

突発的な××は、チーム単位で見ると、日常茶飯事じゃないですか。
例えば、経営側から新しいオーダーが降ってくるとか、事業を進める中でトラブルや障害が起こる、お客様の事情で急な変更に対応しなければいけない。
仕事においては、いろんなことが日夜突発的に起こって、それに対処しながら仕事を進めていると思うんですよね。
チームに起こることは、もとよりチーム事ととらえられていると思うのですが、一方で、個人のライフステージだとか、体調だとか、健康に関して起こることは、私たちもみんなも、チーム事ではなくて、個人事だととらえていると思うんですよね。
なので、急な発熱で仕事を予定通りに進められなくなったら、「私のことでごめんなさい」「個人的なことで迷惑をかけてしまった」こんなふうに自分もとらえるし、周りも「まあ、仕方がないよね」そんなふうに思うと思うのですが、これをチーム事にしていく。
メンバーに起こったことは、チームに起こったことなんだ
そうとらえることで、起こったことに対する対応力も上がるし、当事者もチームも、みんながヘルシーに対応を進められるんじゃないかなと思っています。

あなたの弱さは、社会の伸びしろ

私が何カ月か前に触れた言葉ですごくいいなと思った言葉があるのですが、何かというと、「あなたの弱さは、社会の伸びしろ」という言葉だったんですよね。
この言葉を発されていたのは、世界ゆるスポーツ協会代表理事の澤田さんという方なのですが、澤田さんは広告業界でお仕事をされていて、32歳の時に人生の転機を迎えたと。それが何だったかというと、産まれてきたお子さんの目に障害があって、自分は経験をしたことがないけれども、自分の子どもは目の見えない人生を歩くと。
こういった出来事があった時に、目の見えない人の人生はどういった人生になるのか? これを200人以上に話を聞きながら、自分なりに模索をされたと。
そこで行き着いた一つの考え方が、障害には医学モデルと社会モデルというものがあって、医学モデルの考え方は、障害はその人の内側にあるものと考えて、だからそれを治していく。例えば、足が不自由で歩けなければ、リハビリをしながら歩けるようになっていく。これが医学モデルの考え方。
一方で、社会モデルの考え方は、障害はその人の外側にあるもの。歩けないことで不自由を感じる社会の作り方、仕組みの作り方を変えていこう。こちらが社会モデルという考え方。
そういった考え方を当てはめた時に、スポーツなんかも健康でないとできないものではなくて、いろいろ障害があったとしても、みんなが楽しめるルールで楽しめるスポーツを作っていこう。
こういった活動が、世界ゆるスポーツ協会を設立することにつながっているとか。
この沢田さんのメッセージが、「あなたの弱さは、社会の伸びしろ」。
一見すると弱さだといわれるものが、「じゃあ、やり方を変えよう」「見方を変えよう」「仕組みそのものを変えていこう」そのきっかけになる。
だから社会の伸びしろだという考え方なんですよね。
 
私はこれを聞いたときに、これはチームにも当てはまるなと思いました。
誰かの弱さは、チームの伸びしろである。
強くないとか、完璧でないとか、急な発熱もそうですけれども、もろさを抱えている。
こういったことをチーム事ととらえることで、変化への強さを、私たち自身もチームも磨かせてもらっている。
なので、仕事のやり方、連携の仕方、お互いの関係性を変えていくことで、変化に強くなれるし、起こることがチームにとって「なんてことない」「なんとかなることだ」と思えるような仕事のやり方を作っていけるんじゃないかなと。
だから、自分も相手も、安心して仕事ができる
起こることが、「なんてことない」とみんなで思えるから、自分にも相手にも優しくできる。
だから結果的にパフォーマンスが上がる。
こういう考え方ですよね。

いろんな事情を抱えてもチームでなんとかできる仕組みづくりが大切

「どうする?急な発熱」から始まったテーマではありますが、個人に起こるいろんなこと、不測の事態、体調のこと、家族のこと、これを個人でなんとかしなくてはいけない個人事ではなくて、チームでなんとかできるチーム事にとらえていく、それで仕事が回る環境や関係性、仕事のやり方、仕組みを作っていくのが、すごく大事だなと思っています。
そういったチーム作りを施行していますし、今週のインフルり患発生とか、過去にもいろいろありますが、そういった中でみんなが「ありがとう」「ありがとう」と言いながら、ちゃんと仕事が回っていく。
そういったチーム作りを、みんなで作れつつあるのかな、そんなふうにも思っています。
それって理想論かもしれない。
なかなか簡単にそうはできないこともあるかもしれない。
でも、いろんな人がいろんな事情を抱えながら仕事をしていく中で、完璧さや強さを求めるのではなくて、弱さや完璧じゃないことが、むしろチームの伸びしろだからと言いながら、チーム自体が発展・成長していける、そんなチームにいるから、一人一人がここで頑張りたいと思える、そういった景色が広がっていくといいなと思っています。

ということで、あいちゃんの質問を取り上げつつ、具体的なテクニックの話は一切しないという放送になりましたが、でも、そうなった時に初めて安心してライフイベントを迎えられる、いろんな事情を抱えていても、安心して仕事をしていけて、結果、それがチーム全体のパフォーマンスを最大化にさせられている、そんな世界観になるんじゃないかなと思っていますという話をさせていただきました。

あいちゃん、聞きたかったことと違ったかもしれないけど、ごめんね。
具体的なリアルは、またチームのみんなでワイガヤをしましょう。

先週の一番放送

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクール育休スクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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