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#871 自分も”事情を抱える”想像ができていますか?精神論ではどうにもならない

おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、チームワーキングで仕事をもっとおもしろく、キャリアもっと持続可能に、オンラインスクールスクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。

誰もがいろんな事情と隣り合わせ

今日は、「最近、私が思うこと」を放送にしてお届けさせていただいてもよろしいでしょうか。
おなじみ小田木所感放送です。
何を思うかというと、本当に誰もがいろんな事情と隣り合わせだなって痛切に思うんですよね。
誰もがいろんな事情と隣り合わせって、ずっと言われていることですので、そりゃそうですけど何か?と思うかもしれないですけど、皆さん、本当に想像がついていますか?もっと言うと、誰かに起こることではなくて、自分に起こり得ることとしての想像がついているか?これを考えたいと思うんですよ。

例えば、ライフイベントとしての出産や育休取得は、もはや女性だけではなくて、男女にかなり身近でポピュラーな事情になりましたよね。
社会的にも組織的にもだいぶフォーカスされている。
でも、当然ですけれども、事情ってここだけじゃないじゃないですか。
子どもを持てば、小さい頃は結構発熱したり、体調を崩したりといったことが頻発していくことになりますし、だんだん成長して小学校に行くと、子どもにとっては今まで経験したことがないぐらい、かなり大きな環境変化になりますので、ここに適応していくって、親子ともどもに結構いろんなことが起こるんですよね。
まず、自分の足で学校に行けるか?とか、授業中に座っていられるか?とか、勉強しながら集団生活になじめるか?帰った後も支度して宿題しながら生活を整えられるか?親にとっては、放課後の時間をどうしていくかも大きなテーマになります。
環境変化に伴う適用段階というのは、本当にいろんなことが起こるんですよね。
行きたくない。なじめない。その子に合ったスタイルがなかなか確立できない。本当にあるある。
そのあとも例えば、中高学年になって心が発達してくると、人との比較をするようになって、勉強のこと、容姿のこととか、一方で親には本当のことを全部は言わなくなるんですよね。
心が発達した子ども同士の人間関係というのは、もっともっと複雑になって、傷つけられちゃったり、もしかしたら傷つけちゃったりということもあります。
そうすると、学校に行きたくないとか、他の事情で学校に行けないって、本当に普通に誰にでも起こるんですよ。
本当にめっちゃ普通。
想像がついていますか?
その時に家庭だけで抱えるんじゃなくて、相談できる関係性が仕事にあるか?とか、もしくは、仕事を続けながら子どもの状況に寄り添える選択肢が取り得るか?とか、もっと言うと、仲間がそうなったときに「いいよ、それを今は大事にして」と言えるかどうか?
これは、やっぱり誰もが考えておいたほうがいいと思うんですよね。

自分に起こり得ることとしての想像がついている?

子どもの話をしましたけれども、親もですね。
自分たちが年をとるとか、もしくは、子どもが成長すると、当然ながら親も年をとっていくんですよね。
例えば、今までは助けてもらっていた存在かもしれないけれども、今度は自分の助けが必要になるステージって、必ずきますよね。
今月、私もあったんですけれども、いつも本当に元気でいろいろ助けてもらっている義父がちょっと体調を崩しまして、義母が夫と私に「本当に不安だから病院についてきてほしい」と言ってくれた時に、パートナーと一緒にお互いに調整しながら、その状況をサポートすることが必要になったこともありました。
でも、「いいですよ、分かりました、安心してください」って言えるかどうかって、その人の優しさうんぬんというレベルじゃなくて、具体的にそういう選択肢が取り得るかどうかが、すごく影響するなって思ったんですよね。

子ども、親とくれば、次は自分やパートナーの体調ですよね。
本当に不調って出てくるんですよ。
予期せぬケガをするかもしれないし、検査に引っかかるかもしれないし、そこから治療や通院が必要になるかもしれない。
体とか物理の部分だけじゃなくて、心のコンディションだって、自分もパートナーもどこかで崩すことがあるかもしれない。
これが起こったときに、「えー、なんで私が?」とか「なんで私たちが?」じゃなくて、本当に普通に身近に「そうだよね、起こり得るよね」って思えるかどうかも、想像がついているかどうかだなって思います。

精神論ではどうにもならない

ここまで、誰もがいろんな事情と隣り合わせで、それの想像が本当についているか?という話をしてきましたけれども、何が言いたいかというと、こういったことは本当に起こり得るんですよ。
自分かもしれないし、パートナーかもしれないし、子どもかもしれないし、一緒に働く大事な仲間かもしれないし。
そういう時って、精神論だけではなんともならないなと本当に思います。
これがもし当事者になって、事情を抱える側になって、子どもやパートナーに寄り添ってあげたいけれども、でも迷惑をかけてしまっているとか、もしくは、寄り添う時間を確保すればするほど、仕事の中で自分が仕事を抱えて疲弊していく。
事情を大事にすることは難しいと思いますし、仲間にそういうことが起こった時に、例えば、上司が巻き取ってなんとかするとか、誰かがその分を背負ってなんとかするじゃあ、本当にまわらないんですよね。
いろんな事情って、多くの場合はその日その時だけということはあまりなくて、小さい頃の発熱はそうかもしれないですけど、多くの場合は一定続いていくんですよね。
中には、長く付き合う必要があることも多々あると思うんです。
そうすると、当事者は迷惑をかけていると思い込んで精神的に疲弊していき、周りも誰かが背負ってなんとかするという状態に疲弊していく。
これは、パフォーマンスもだだ落ちですよね。

事情を大事にできるこれからのチームワーキング

こういう時ってよく、例えば、フレックスだとか、いろんなお休みができる制度があるかどうかだとか、そういったことを言える関係性があるかどうかで語られたりもするんですけど、制度ももちろんあることはめちゃくちゃ大事だし前提だし、関係性も不可欠なんですけれども、それだけでは私はなんとかできないと思っていて、何が言いたいかというと、誰もがいろんな事情と隣り合わせになればなるほど、私たちの仕事のやり方とか、チームワーキングとか、チームの中で仕事がまわるどんな仕組みがあるかって、これがその状況にどのぐらい寄り添えるか?とか、「寄り添っていいよ」「大事にしていいよ」と言ってあげるかとか、その状況に向き合うチーム全体の精神的健康さが、大きく左右するなって思うんですよね。

私たちの小さなチームもみんな、欠かさず事情を持っています。
その事情によって、「ちょっとここから家族に寄り添ってあげたい」とか、「ちょっと体調を観察しながらやっていきたい」ということが、普通にあるんですよね。
でも、みんなで「分かった、いいよ」「今はそれを大事にしな」「心配しなくていいからね」と言えるのって、精神的な優しさとか、関係性とか、そういうレベルじゃなくて、一人一人の仕事の進め方だとか、業務の可視化ができている度合いとか、お互いが適切に連携するために目的が明確になっているとか、手段まで明確に決まっているとか、いずれにしても限られた時間なので、何かに集中して何かの優先度を下げなきゃいけないという時に、その判断軸が常に明確になっていて、最短で意思決定できるかどうか、普段からそういうことが起こり得るってある程度想定しながら、選択肢がある状態を作っておけるかどうか、これが起こったことに対しての影響を左右するんだなって思っています。

チャンネルのタイトルコールで「仕事をもっとおもしろく、キャリアもっと持続可能に」というメッセージをお伝えさせていただいてますけど、実は「仕事をもっとおもしろく、キャリアもっと持続可能に」のもっと手前の基礎の部分に、みんながいろんな事情を抱えるけれども、その事情を大事にしながらちゃんと仕事が継続できる、そしてチームも回る、パフォーマンスもちゃんと発揮される、そういう土壌にチームで連携して成果をあげる。一人で抱えてやりきってなんぼではなくて、連携することで一人であげる以上の成果をあげる、そのための仕事のやり方とか、一人一人の能力開発がすごく大事なんだなと思っているという話をさせていただきました。

とりとめのない「最近、思うこと」放送でしたけれども、まとめると、誰もがいろんな事情と隣り合わせ。これを想像していくのが、めっちゃ大事だと思う。一人一人が、自分の事情を大事にできるチームワーキングって、これからますます欠かせなくなると思うし、それは制度があることとか、優しさとか、関係性とかだけではちょっと足りないと思うんだよね。
だから、みんなで仕事のやり方をアップデートさせていこう。
まとめるとそんな話でしたかね。
そんな放送しながら何が言いたいかというと、今、事情を抱えている人にエールを送りたいし、そういった人をサポートして踏ん張ってくれている人にもエールを送りたいなと思っております。
最後までお聴きいただきありがとうございます。

仕事のやり方を変える一歩を踏み出すイベント

今回もお知らせをさせてください。
私たちが運営するオンラインスクールスクラは、次回の開校期は9月になります。
9月の開校をスタートに、短期コースは3カ月、標準コースは6カ月、いろんな職種や業界を横断した仲間と一緒に、これからのチームワーキングを学ぶ 体系立てたカリキュラムと、本当に使える力が身につく学習体験が特徴になります。
今日の放送につながるところでいくと、私たちがたとえどんな事情を抱えても、その事情を大事にしながら、ちゃんとチームで仕事を続けていける。もう一つ、私たちの仲間が何か事情を抱えたとしても、その仲間が事情を大事にしながら、自分の中でちゃんと仕事をしていける。そのための仕事スキルが、これからのチームワーキングだ。そういう思いを持って機会を作っております。
これからもいろいろあるだろうけれども、「チームワーキングで仕事をもっとおもしろく、キャリアをもっと持続可能に」もしこのコンセプトに共感していただいたり、関心を持っていただける方がいたら、オンラインスクールスクラのオープン説明会にぜひお越しいただければと思います。
まずは参加してみて、情報に触れる、新しい視点を取り入れる、そして、もちろんスクラだけじゃなくて自分に合った選択肢を選ぶ、そんな小さな実験をしていただきたいと思います。
直近だと、明日22日木曜日にも開催がありますが、このあとの9月開校期に向けての説明会の日程一覧のリンクを貼っておきますので、少しでも関心があるという方は、ぜひ情報と選択肢を手に入れていただきたいと思います。

ということで、今日も最後までお聴きいただきありがとうございます。

今日も一日良い日にしましょう。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜
び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクールスクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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