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#1089 落ち込みから回復するとき、「知識」が役立つかもしれない

おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、チームワーキングで仕事をもっとおもしろく、キャリアもっと持続可能に、オンラインスクールスクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。

今週も月曜日がスタートしました。
3月もだんだん中旬に近づいてきますけど、今週は暖かいみたいですね。全国的になのか、それとも私が住む静岡県なのかはあれですけど、私は植物関連で毎日お天気アプリをチェックしているんですけど、今週は割りと平均気温も高めだし、最高気温に至っては、週の終わりにかけて10℃後半にあがっていくような感じですので、植物ライフの春のシーズンが来たなと感じております。

そんな今日のVoicy放送ですが、Voicyさんが展開する全体のハッシュタグ企画で放送をお届けしようと思います。
Voicyさんのハッシュタグは、毎週いくつかの選択肢を用意してくださっているんですよね。
今週はどのハッシュタグでいこうか、非常に迷いました。
候補その一は、#ペットとの暮らし。
実は、個人的にはこれしかないじゃんと、ちょっと控えめにしていた、わが家の愛犬保護犬柴犬のフクちゃんの話を大手を振ってできるハッシュタグだと思ったんですけど、でもこれは私が楽しいだけだなと思いましたので、今回はペットとの暮らしは置いておいて、 #落ち込み回復法 で今日の放送をお届けしようと思い直しました。正気を失わなくてよかったなと思っております。

いよいよ今週14日開催!1on1をテーマにしたトークライブ

本編に入る前に、お知らせをさせてください。

続きはぜひVoicyでお聴きください。

#落ち込み回復法

今日は、Voicyさんが展開されるハッシュタグ企画『 #落ち込み回復法 』で放送をお届けしようと思います。
「回復法」と書いてあると、今すぐ使えるテクニックに寄ったイメージを持つかもしれないですけど、ちょっと違うかもしれないですが、落ち込みから立ち直るという観点で私なりに考えるところを、小田木所感として皆さんに共有したいと思います。

どこから話していこうかというところですけど、私が持っている人生観の一つに、「つらいこととか、悲しいこととか、受け入れがたいことは、避けることはできなくて、定期的に訪れるものだ」こういう考え方があるんですよね。
え?人生観から入っちゃうの?という感じですけど、ちょっとフラットに聴いてみてください。

起こってほしくはないけど、必ず起こるという人生観

折れそうになることとか、ぶっちゃけ折れちゃうこととか、死ぬほどつらいこととか、後悔の嵐で「消えてなくなりたい」と思うことは、当然に避けたいと思うじゃないですか。避けられるものなら避けたいですよね。
私ももちろんそんなものは起こってほしくないし、避けられるものなら避けたいと思っているんですけれども、でも私自身は、それをゼロにすることは土台無理だよな、必ずあるよな、現にこれまでも起こってきたし、たぶんこれからも絶対になくならない、必ず起こる、自分にも起こるし、大事な家族、例えば、子どもたちにも、必ずそういうことが人生で何度も起こるな、そういうもんだと考えているベースがあります。

なんでこういうふうに考えるようになったかというのは、現にこれまでも起こってきたんですよね。
例えば、私は20歳ちょい前に母が亡くなっているんですけど、その当時でいくと、私にとっては、ぶっちゃけ世界で一番死んでほしくなかった人が死んじゃったみたいな出来事だったんですね。
それが起こった時に、なんでこんな一番起こってほしくないことが起こるのか、この世の中、神も仏もないのか?って思ったんですけど、そういうことを経験すると、そうか、起こってほしくないことが起こっちゃうのが人生なんだな、それが本当に衝撃的なことだと、ゼロにはならないんですよね。
どこかで回復するということはなくて、たぶん死ぬまで背負って持っていかなきゃいけないことっていろいろあるんだな。そうか、人はみんな、何かを背負って生きていかざるを得ないんだな。であれば、起こってほしくないと思うよりも、どこかで必ず起こると思っていたほうが、むしろ正気を保てるんじゃないか?そんなふうに考えるようになったというところも、結構影響しているかなと思います。
これは、決して人生を悲観しているわけではなくて、起こらないものだと考えるよりも起こるものだと考えて備えたほうがいいんじゃないかと考えるようになったというのが、まず私の前提にあります。

「ネガティブな出来事のときに人はどうなるか」を知識として知っておこう

備えるとは、どう備えることなのか、それが落ち込みから回復する、悲しみから回復するということと、どうつながるのかというところなんですけど、私は知識として知っておくということが、一つの備えになるし、落ち込んだ時の回復の一つの糸口になるなと思うようになりました。
知識というのは、何を知っておくことかというと、本当につらいときに人はどうなるのか知っておくということですね。
どんな状態になってしまうのか、めちゃくちゃつらい、もう何も考えられない、しんどくてしんどくて、どうしようもない、そういう時に人はどんな沼にはまってしまうのか?もしくは、はまりやすい沼とはどんなものがあるのか、これを知っておくということが、私はもしもの時に役に立つなと思います。
なんなら、自分にそういうことが起こり得るということは、自分の周りにいる大事な人にもそういうことが起こり得るということじゃないですか。
そんなときに人はどうなってしまうのか、どうしたらそこから少しずつ抜けていけるのか、知っておくことが役に立つし、知っておくことで、ただ闇雲に恐れずに済む。こういうことにつながるんじゃないかなと思います。

ということで、つらいことは絶対になくならないし、必ず起こる、人生の中で何度も起こるという人生観を私は持っているんですけど、暗いと思うかもしれないですけれども、生きていく上でのたぶん知恵なんですよね。私にとっての。

人生への喪失や困難への向き合い方を教えてくれる本

もし「ああ、そうだよな」と思う方がいたら、めちゃくちゃいい本があるんですよ。
過去に私も読んで、「そうそう!そうだよな」と思って、まさにつらいときにどうなるのかというのを、論理的に知識として整理して、かつそこから抜けるためには何を知っておいたらいいのかというのを教えてくれた本があるんですけど、それが『OPTION B』という本なんです。
ご存じでしょうか?
これは、2017年に発刊された本なんですけど、私はなんなら子どもが独り立ちするときに持たせてあげたいなと思っているぐらい、すごくいい本だと思っています。
なんでタイトルが『OPTION B』かなんですけど、オプションBというのは、自ら望まずに選ばざるをえない選択肢のことを、この本ではオプションBと書いてある。
本の帯に衝撃ですよ。『人生はオプションBの連続だ』自ら望む選択肢を得る時もあるけれども、望まずに選ばざるをえない選択肢を取らなきゃいけないことがいろいろあるよね。バラ色だけの人生ってないじゃん。生きていれば誰でも逆境に遭遇するじゃん。だからこそ、逆境に見舞われても、その影響を自力でコントロールし、そこから成長したり、また人生を喜べるような技術を身につけておいたほうがいいんじゃない?
こんなことを教えてくれる本なんですよね。
ちなみに、誰が書いているかというと、心理学のアダム グラントさんという方と、シェリル サンドバーグさんの、2人の共著なんですよね。
名前を聞いてピンと来る方がいるかもしれないですけど、シェリル サンドバーグさんは当時、FacebookのCOOとして有名だった方ですよね。今はどうしているのかは私も分からないんですけど。
『OPTION B』とは別で『LEAN IN(リーン・イン)』という本が結構世界的なベストセラーになった方。
この方は、ビジネスのたぶん最繁忙期で、しかも子どもたちも小さかった頃に、最愛のパートナーが突然亡くなるということを経験されて、それがたぶん、心理学者のアダム グラントさんと一緒にこの本を著した一つのきっかけになったというところも、結構衝撃的だなと思っています。
まさにこの本の構成が、全体のテーマを悲しみから立ち直るに置いて、じゃあ、どうやって悲しみから立ち直るかというと、まずステップが知ること、そしてステップ2が鍛えること、ステップ3が生かすこと。
シンプルなんですけど、こんな構図で人は逆境から、時間がかかるかもしれないし、すぐにはとても立ち上がることなんてできないかもしれないけれども、どうやってそこから抜けて、また歩けるようになっていくのかということを書いてくれているんです。
こういった知識だとか、体系ステップがあるというだけで、なんかちょっと救われた気分になりませんか?

もしこれが必要だという方にはぜひ手に取って読んでいただきたいんですけれども、今日は落ち込み回復法として、落ち込むとどうなるのか?めちゃくちゃつらいとき人はどうなってしまうのか知っておくといいよというのが、平たく言うと、私の今日の一つの提案ですので、何を知っておけばいいかというところで、どんなことが書いてあるのかをかいつまんで紹介をしようかなと思います。
本の中でも、知るというパートの中に、まず原則が書いてあるんですけれども、最初の原則が衝撃ですよ。
逆境は必ずある
逆境は必ずあるし、誰もが向き合わなければならないこと。
まさに私の人生観ともつながりますけど、そうだよなと。
そんなことからスタートします。
さらに、逆境に遭遇したときの人間の心理傾向というパートがあるんですけれども、ここにどんなことが書いてあるかというと、例えば、人はポジティブな影響よりもネガティブな影響のほうが実際よりも長く続くという予測をしがちである
この影響はずっと続くんだ、私がここから抜けることはないんだわ。
そんなふうに予測をしがちになってしまう。
さらに、本当にあるあるだなと思うんですけど、人は悲しみや不安を感じると、そこから派生する別の感情に二重に苦しめられるって書いてあるんですよね。
例えば、自分が苦しんでいるという事実について、とめどなく考え続けてしまう。苦しむだけじゃなくて、自分が苦しんでいるという事実にさらに苦しめられるという傾向に陥りがちなんだよ、とか、あと、ある分野で苦境に陥ると、他の分野の能力にも急に自信が持てなくなる、自信喪失が連続していってしまう。
さらに、逆境からの立ち直りを妨げるパターンがあって、それは何かというと、一つは自責化。自分が悪いと思ってしまう
二つ目が普遍化と言うんですけど、ある出来事が人生の全ての側面に影響すると思ってしまうこと。
最後の三つ目が永続化。ある出来事の余波がいつまでもずっと続くと思ってしまうこと。
こういうパターンにはまって、なかなか立ち直れなくなる。
これが客観的に書いてあるんですよね。
どこを読んでも、本当にあり得るなということを実感できる、そんな知識が書いてあります。

「知識」が役立つかもしれない

すみません、いろいろしゃべっていたらはみ出してしまいました。
今日は、落ち込み回復法というお題でしたけれども、まとめると何を言いたいかというと、私たちは、ポジティブなこと、どうやって変化を起こすかとか、どうやって自分を変えるかといったことについては、結構積極的に情報を集めるじゃないですか。もちろん私もそうです。
でも人生ってポジティブなことばっかりじゃないよね。これは別に悪いことじゃなくて、フラットに「うんうん、確かにそうだよね」と受け入れて、ネガティブな時にどんなふうなことが起こるのか、自分がどうなってしまうのか、どんなパターンにはまりながら苦しいという感覚を持つのか?これについてもフタをするんじゃなくて、フラットに知っておく。
これがすごく大事だなと思っています。
さっきの自責化、普遍化、永続化、こんな考え方がありましたけれども、「うわー」ということが起こると、これは自分のせいだとか、何もかも本当に最悪だ、この先もずっと最悪に違いない、みたいな感じで思っちゃうのは、まあ普通にあるじゃないですか。
でも、その時に「あ、私、自責傾向にかなり強くはまっているな」とか、「何もかも最悪だと言って、普遍化をしちゃっているな」とか、「ずっとこれが続くと思って、実際よりも影響を長く長く見積もりすぎちゃっているな、永続化をさせちゃっているな」そんなふうに気づけたり、もしくは自分の大事な人がそうなっていた時にそうやって見てあげられたら、同じ苦しい中でも、見える景色、今後に向けて持てる希望が変わってくるんじゃないかなと思っていまして、今日はこんな話をさせていただきました。

若干とりとめのない話になったかもしれないですけど、そういうテーマにすごく関心があるという方は、私のつれづれな話を聴くよりも、たぶんきちんと本を読んだほうがいいと思いますので、『OPTION B』2017年の本になると思いますが、全然古びない内容だと思いますので、手にとっていただくのもいいかなと思いました。

ということで、最後までお聴きいただきありがとうございます。

それでは、今日も一日良い日にしましょう。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクールスクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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