見出し画像

#594 新しい上司にモヤモヤしてしまうというお悩み

おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、出産後のビジネスパーソンが新しい仕事のやり方を手に入れるオンラインスクール育休スクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。

今日は、両立サプリチャンネルの質問ボックスにいただいたご質問を取り上げたいと思います。
質問ボックスは、チャンネルのプロフィール欄にリンクが貼ってありまして、こんな放送をしてほしいとか、こんな質問に答えてほしいを誰でも送ることができるフォームです。
使っていただきありがとうございます。
そして、何かあればぜひ使っていただきたく、よろしくお願いします。

新しい上司にモヤモヤしてしまう

今日は、パインさんからいただいたご質問を取り上げます。
パインさん、ありがとうございます。
今、カットフルーツのパインが頭の中に浮かび上がっております。

【いつも小田木さんの一緒に悩んでくださる姿勢に励まされて、とても尊敬しています。
相談です。家庭の事情で前の部署で勤務を継続できなかった方が、異動してこられました。
ただ、その方は、私よりも職位が上なので、私を評価する立場になり、正直モヤモヤしています。
このようなとき、どのような心構えで話をすればよいのでしょうか?
心が狭い相談ですみません。
よろしくお願いいたします。】
というご質問です。

ネガティブな感情を否定しない

パインさん、ありがとうございます。
まず、どんなご質問かというと、家庭の事情でご異動になる方が、自分の部署に来る。職位が上なので、その方が自分の評価者になる。そして今、正直モヤモヤした気持ちを抱えている。
こういう状況ですね。
パインさんは、”心が狭い相談ですみません”と書いてくださってますが、全くそうは思いません。
毎日生活する中で、「こんな事にモヤモヤしちゃうなんて」とか、「こんなことで怒っちゃうなんて」と思うことがいろいろあると思いますが、ネガティブな感情を否定しないのは、結構大事だと思います。
それを表現したり、ぶつける時には、大分注意が必要だと思いますが、自分が抱えてしまう気持ち自体も、否定したり蓋をしたりする必要はないと思いますので、心が狭いと一切自分を責めないで、一緒に考えてみたいなと思います。

どこから考えるのがいいかですが、考える着眼点は、異動してくる方に対してどう話をしていくかというアクションの話ではなくて、パインさんが抱えているモヤモヤした気持ちを大事に受け止めるという方かなと思います。
ちょっとイメージしてみていただきたいのですが、今、地上で起こっていることがあると思います。異動してくる方がいる。そして自分の評価者になる。そして自分はモヤモヤしている。
これが地上で起こっていることですよね。
この気持ちを受け止めていくのは、地下3階ぐらいまで自分の気持ちを掘ってみるみたいなことをしていくことが、私はこういうケースはすごく大事かなと思いますので、地上で起こっていることだけに目を向けながら、地上でさらにどうしていくか考える前に、地下3階ぐらいまでモヤモヤした気持ちを掘り下げてみることを、一緒に私の妄想も交えてしてみたいなと思います。

モヤモヤの地下3階まで降りてみよう

地下3階はどんな深さ?地下1階は何で、2階は何で、3階は何のか?を、私なりの概念で、(小田木所感ですので、その前提で聴いていただければと思うのですが)イメージをふくらませたいと思います。
まず、地下1階は、何にそんなにモヤモヤしてるんだろう?モヤモヤの深掘りですよね。
さらに、地下2階は、そのモヤモヤの裏側に、自分のどんな気持ちや感情や恐れが隠れているのか。
最後、地下3階は、そういった感情の背景にどんな私がいるのかな?
これが地下3階です。
何にモヤモヤしているのか
そして、どんな気持ちや感情や恐れがあるのか
最後、どんな私がいるのか
この順番で地下に一緒に入っていきたいと思います。
これは私の完全なる妄想なので、「そういうふうに考えるのね」と、参考としてお聴きください。

何にモヤモヤしているのか?

まず、何にそんなにモヤモヤしているんでしょうね?
ここを否定せずに、自分で理解してあげることは、すごく大事だと思います。
例えば、自分のことをよく知らない人が評価者になることにモヤモヤしているのか、それとも、相手より自分の方がチームでパフォーマンスが出せているのに、自分が下だという構図にモヤモヤしているのか、それとも、異動してくる方がいるということは、その方をフォローすることで、本当に集中したいことに集中できなくなるとか、手が止まることを心配してモヤモヤしているのか、はたまた、自分のチームや仕事が、事情のある人の受け皿のような扱いをされているような気がしてモヤモヤしているのか。
たぶん、モヤモヤの背景はいろいろあると思うんですね。複数かもしれない。
それを言葉にしてみることが、地下1階の景色かなと思います。
「私は、具体的にどんな事にモヤモヤしているんだろう?」ですよね。
地下1階の景色でした。

どんな気持ちや感情や恐れがあるのか?

では、皆さん、地下2階に降りてみましょう。
どんな気持ちや感情や恐れを自分が抱えているのか?
例えば、地下1階のモヤモヤで、自分のことをよく知らない人が評価者になることにモヤモヤしていたとしたら、どんな気持ちがあるかというと、「自分が頑張っても、適切に評価されなくなるんじゃないか?」という可能性を恐れているのか?
それとも、地下1階で、自分のチームや仕事が、事情のある人の受け皿のような扱いをされているような気がしてモヤモヤしているとしたら、その背景に、自分たちのチームや仕事がないがしろにされているとか、尊重されていないという感情が根底にあるのか?
それとも、異動によって自分の仕事に集中できなくなるとか、自分自身やチームのパフォーマンスが低下することを心配しているのか?
どれだろうな?
これが地下二階の景色です。

どんな私がいるのか?

そこからさらに地下3階に降りていくと、そういった気持ちや感情を抱える背景にどんな私がいるのかな?というのが、地下3階の景色になるのですが、例えば、「そうかそうか、私は”頑張ったら適切に評価されたい”気持ちをすごく大事にしているんだな、そういう自分がいるんだな。」と気付くケースもあると思いますし、例えば、上司として受け入れられないという感情を持っている背景に、「そうかそうか、私は上司に対して、完璧さとか、自分よりも働くこと、自分よりも知っていることを、強く求める自分がいるんだな。」と気付くとか、自分のチームや仕事がないがしろにされているように感じる背景には、「今の仕事やチームにすごく誇りを持っていて、それを尊重されたいと考えている自分がいるのかな。」とか、地下3階まで下がってくると、そういう感情を持つ背景に、どんな私がいるのかなというのが、いったん見えてくるんじゃないかなと思います。
これが、地上に起こっていることから、地下3階まで下りていくイメージですね。

モヤモヤをそのままぶつけても解消しない

モヤモヤした気持ちは、往々にして、そのまま相手にぶつけても、解消しないことの方が圧倒的に多いんですよね。
私はそう思います。
ということは、モヤモヤした気持を、モヤモヤしたまま相手にぶつけたり、なかったことにして覆い隠して何かをするよりも、まず自分で自分を理解してあげるのが、すごく大事だと思います。
否定せずに、受け止めて、言語化してあげる
なので、今回のケースも、パインさんがパインさんに対して、「よしよし、パイン、どうしたんだい?どんな気持ちを抱えているか、私に言ってごらん。」こういった受け止め方を自分でしてあげるか、もしくは、直接関与しない第三者に気持ちを聞いてもらって、整理していくことができるといいんじゃないかなと思います。

そうなった時に、地下3階まで見た結果として、「そうかそうか、適切に評価されないことを心配しているし、そこを大事にしたい私がいるんだな。」と分かれば、新しく来られるその方に対しても、まず自分がどんな仕事をしているか、どういった役割を担っているか、丁寧に説明しようというアクションにつながるかもしれないですし、「そうか、私は上司という人に、完璧性やたくさん働くことを求めていたんだな。」そういうことに気付けば、ちょっと違う観点で相手を見てみよう、相手には相手の人間性やキャラクターや価値観があって、それをまず観察してみようというスタンスになるかもしれない。

こういう切り替えは、自分の気持ちが丁寧に受け止められて初めてできることだと思いますので、まずは地上で表面的にどうにかすることをいったん手放して、ちょっと地下まで降りてみることができるといいかなと思います。

パインさん、Voicyを聴いていただいて、そしてご質問もありがとうございます。
一緒に頑張りましょう。

仕事の景色が180度変わるとウワサのイベント!

今日は、アナウンスチャプターを追加させていただいております。
私たちが運営するオンラインスクール育休スクラからの情報提供です。
実は先週、修了メンバーをパネリストに招いた、座談会というかトークイベントを開催させていただいたのですが、そこでメンバーの一人が、「仕事の景色が本当に180度変わりました。育休に入る前は、仕事がしんどくて、早く育休というオフィシャルにお休みに入れるお墨付きを得て、仕事を離れたいと思いながら育休に入りました。両立できるイメージが全然なかったけれども、育休から同じ会社に戻って、同じ景色のはずの状況が、こんなにも違って見えることに驚いた。」そんなコメントを言ってくれたんですね。
とても嬉しかったですね。ありがとうございます。
ちなみに、「なんでこんなに180度景色が違って見えるようになったんだろう?」そんな話をしたときに、気合・根性・長時間労働・仕事が終わらなければ、寝ずに頑張る、こういった仕事のやり方は、小手先のテクニックではもう変われなくて、だからスクラに入って、仕事への向き合い方ややり方や技術も含めて、石垣から組み直したような、そういった組み直しができる順番で、仲間と一緒に学習できたことが、結果的に全然景色が違って見えた、こういった手応えにつながったんだなと話をしてくれました。
ありがとうございます。
これを聴いて、「なんか面白そうじゃん」とか、「どういう仕組みや仕掛けを実践したら、180度も景色が違って見えるの?」ここが気になる方は、私たちは毎月オープン説明会を開催してまして、こちらで、今、言ったようなオンラインスクール育休スクラの仕組みや体験者の声を紹介させていただいております。
まずは、情報収集のレベルでも構いませんので、面白そうとか、聴いてみたいという方、ぜひお越しいただければと思います。
次回は、来週7月27日水曜日の午後1時から2時半までの90分です。
イベントのリンクを貼っておきますので、ぜひチェックいただいたり、こういう情報を喜ぶかもしれないと思う方が周りにいたら、ご紹介お願いいたします。

今日も一日良い日にしましょう。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクール育休スクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
*育休スクラ公式HP|https://schoola.jp/
*Facebook|育休スクラ|https://www.facebook.com/schoola.jp
*Instagram|@odagitomoko|https://www.instagram.com/odagitomoko/
*Twitter|@odagitomoko|https://twitter.com/odagitomoko
*YouTube|小田木朝子の今日のワタシに効く両立サプリ*育休スクラ|https://www.youtube.com/channel/UCT8k-TH1TMSJVbMPMXxFQBA