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#609 相談に乗ることの苦手意識を手放す方法

おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、復職後の仕事が三倍楽しくなるオンラインスクール育休スクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。


相談を受けることに対しての苦手意識

今日は、”解決してあげようと背負い過ぎないこと”と、”解決を相手に丸投げしないこと”、こんなタイトルをつけて放送したいなと思います。
私は最近、相手から相談を受けることに対して苦手意識を持つ人が結構いるんだなと感じています。

どういうことかというと、例えば、相手から何かを相談されるとするじゃないですか。解決してあげたいと思いますよね。
でも、相談された内容が、すぐに答えが出せないものだったり、内容が複雑だったり、すぐにはなんとかならない難しいことだったり。
業務的な相談もそうですし、例えば、キャリアだったり、人間関係だったり、ライフイベントだったり、こういったものがつながると、解決してあげたいけれども、すぐに解決できないものが結構あるんじゃないかなと思います。
そうすると、「解決してあげられないな」という思いが蓄積して、相談を受けることに対しての苦手意識が芽生えたり、もしくは、何か相手とコミュニケーションする時に、「想定にない質問や相談が飛んできたらどうしよう」という思いが募ちゃって、相談を受けることに対しての苦手意識が芽生えてきて、結果、コミュニケーションが減っていくというサイクルが、実は見えないところであるんじゃないかなと感じているのですが、皆さんはどう思いますか。

例えば、上司部下の1on1なんて、もしかしたら一つの典型的な形かもしれないですよね。部下と1on1をして、人事制度に対しての不満だとか要望だった。「それは自分にはどうしてあげようもないな」もちろん相手の悩みに応えてあげたいし、聞いてあげたいし、なんとかしてあげたいけれども、でもなんとかできないな。
そうすると、1on1の後にモヤモヤが残ったり、「あれでよかったのかな?」と自分自身の対応に自信が持てなかったり、もしくは、自己肯定感が下がったり。
こういう経験が蓄積されていくと、1on1をすることにおっくうになっていったり、苦手意識が蓄積したりすることがあると思います。
例えば、先輩後輩という関係性での相談だったり、同期やパートナーという関係性の中でのコミュニケーションでも、実はちょっと芽生えがちなことなんじゃないかなと思っています。
実際に振り返ってみると、例えば、管理職の方で「部下の話をもっと聞いてあげたいけれども、解決できない相談やどうしようもない相談も多くて、そうなってくると聞くことがだんだんおっくうになっていく」という声があったり、もしくは、「日常のコミュニケーションはなんなく取れるし、むしろ好きだけれども、でも、”そこ?”という質問をしてくる相手とか、自分には解決できないキャリアや人間関係の相談を受けるのは苦手なんですよね」こういう声を多く聞いてきましたし、その気持ちが私もすごく分かる部分もありましたので、職場や家庭のコミュニケーションの実は見えないところにある、素直な感情なんじゃないかなと感じております。

相談する側の期待と、相談を受ける側のプレッシャー

相談を受けることに対しての苦手意識が芽生えてしまうとはどういうことか、ちょっと考えてみたいと思うのですが、まず相談される側、いわゆる相談を受ける側には、「相手の問題を解決してあげなきゃ」こういうプレッシャーや責任感や固定概念がすごく強いということが、一つ、言えるんじゃないかなと思います。
そして、一方で相談する側は、相手に解決してもらおうと期待しすぎちゃう。ともすれば、解決は相手に丸投げしちゃうことがあって、この両方の構図が、相談をされること、聞くことへの苦手意識を生み出しているんじゃないかなと思います。

苦手意識はコミュニケーションを減らす

なぜ今日はこのテーマを放送にしてみようかなと思ったかというと、相談されることや相手の話を聞くことへの苦手意識は、コミュニケーションを減らしちゃうので、すごくもったいないと思うんですよね。
さらに、相談される側にも、する側にも、相互に抱え込みを生んじゃう。
なので、この残念な状況を少しでもなくしていきたいなと思いながら、取り上げさせていただいたわけです。

相談に乗ることの苦手意識を手放す方法

では、どうするかですが、相談される側に立つケース、そして、相談する側に立つケース、それぞれのケースでのポイントを考えてみたいなと思います。
ちなみに、私たちはどっちの側にも立ちますので、両方を押さえておけるといいよねという感じで聴いてもらえればと思います。

解決してあげなきゃと背負いすぎない

まず、相談される側。
こちらは一言で言うと、相手の問題を解決してあげようと背負いすぎないこと。これが何よりも大事じゃないかなと思います。
もちろん、すぐに解決ができるものはすぐに回答していいと思うのですが、キャリアや人間関係やライフイベントや複雑に絡み合った問題は、すぐに解決はできないですよね。
こういったものは、「解決のヒントが見つかればラッキー」これでいいと思います。
解決することそのものよりも、まず相手が見ている景色を一緒に見ようとするとか、状況や課題の整理を手伝う。ちょっと客観的に問いかけをしながら、相手の壁打ち相手になってあげる。
まず、ここまでで十分だと思います。
とにかくポイントは、相手の問題を解決してあげようと背負いすぎないこと。
だから結果として、相手の話を丁寧に真摯に向き合って聞けるし、問題解決に走りすぎないことで、相手が見ている景色をきちんと一緒に見た上で、何が本当の問題かをちゃんと一緒に考えられる。こうなる良さがあるんだな。ぐらいな感じで思っていいと思います。
これが相談される側ですね。

解決を相手に丸投げしない

そしてもう一方の、相談する側のポイントは何かというと、問題の解決を相手に丸投げしないこと。
これは私たちが相談する側になるときに、大事にしたい事の一つじゃないかなと思います。
当然、問題解決したいので解決を急ぎたいし、「相手が何かスペシャルな必殺技を持っていて、解決してくれるんじゃないか?」「ズバリ、答えをくれるんじゃないか?」と期待しすぎちゃうことがあるのですが、そんな必殺技はなかなかないよね。そういう前提からのスタートが良いんじゃないかなと思います。
解決してもらうのではなくて、自分が自分の足で解決に向かうために力を貸してもらう。こういうスタンスでいくことが、結果として、相談に乗ってもらいやすく、私たちにとっていいと私は思っています。

すぐに解決できない問題や悩みやモヤモヤなどいろいろありますが、実は、答えそのものを見つけるよりも大事なこともあるはずなんですよね。
過去を振り返ってみると、あの時そうだったなと言えるものが、たぶんあるんじゃないかなと思います。
「答えを見つけるより大事なことは何ですか?」これをすぐに聞きにいってはだめ。きっと思い当たることがあるし、探してみると気付けるはずなので。
そういったものが、問題に向き合って解決に向かうプロセスの中にあるんだなと思ってもらえるといいんじゃないかなと思います。
こちらが相談する側のポイントですね。
解決を期待しすぎない。解決を相手に丸投げしない。
こういうスタンスで力を借りにいく。
そんなポイントをまとめさせていただきました。

相談に乗ることの苦手意識を手放していこう。
それによって、相談する側も相談される側も、お互いに抱え込まない。
それによって、良いコミュニケーションや活発な対話が、チームに広がっていくといいなと思っております。

お聴きいただきありがとうございます。

今日も一日良い日にしましょう。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクール育休スクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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