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#808 この状況に力を貸してくれるのは誰か?と周りを見渡そう

おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、チームワーキングで仕事をもっとおもしろく、キャリアもっと持続可能に、オンラインスクールスクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。

本日開催!トークライブイベント

まずは、最近、毎日の恒例になっている、トークライブカウントダウンですが、本日4月4日、とうとう今日のランチタイム開催になります。
すでに参加申し込みをくださっている方、本当にありがとうございます。
今日のお昼に、同じ場を過ごせるのが、めちゃくちゃ楽しみです。
そして、もし、「迷っていたけど、どうしようかな?」と思っている方は、今日のお昼の時間に耳だけ参加も大歓迎ですので、「よし、ちょっとのぞいちゃおう!」という方、ギリギリのお申し込みもお待ちしております。
「何のこと?」という方、本日4月4日火曜日、12時から13時半で『考えよう、持続可能な“頑張り方” ~「チームワーキング」で仕事の景色を変える トークライブ~』と題しまして、この放送でもおなじみの沢渡あまねさんと久保彩さんの3人で、持続可能な頑張り方についてワイガヤをする企画をご用意しております。
昨日時点でなんと150名以上の申し込みをいただいていまして、来ていただける方に楽しく充実した時間を過ごしていただこうと準備をしておりますので、ぜひぜひ来てください。
ということで、カウントダウンもあと0日、本日開催という情報をお届けさせていただきました。

今日の放送は、チャンネルの質問ボックスにいただいたご質問を取り上げたいと思います。
質問ボックスは、チャンネルのプロフィール欄にリンクが貼ってありまして、放送で取り上げてほしいこと、ご質問をお送りいただけるコーナーです。
よかったら、ぜひ使っていただけるとうれしいです。

なかなか協力関係が築けない人とどう仕事を前に進めていけばいいのか

今日は、ツインズママさんからのご質問です。
お名前がツインズママさんということは、ツインズのママさんなんでしょうかね。
そっちの話も聞いてみたいと思いながら、以下は本文です。

【いつもためになる放送をありがとうございます。
部署内で協力してくれない人たちが、協力してくれるような方法をアドバイスください。
私は、二度目の育休から、2年前に復帰しました。
そして、なんとか仕事に集中して慣れることができるようになった矢先に、マネージャーになるお話をいただきました。
育休中よりこの放送を聴いており、小田木さんの本もバイブルにして読んでいたので、みんなで高め合えるチームづくりに貢献したいと意気込んでいたのですが、育休から復帰してきた人が、ある日突然マネージャーになり、周りが納得してくれません
報告もない、各々が勝手に相談しながら動いてしまい、たいてい蚊帳の外です。
対話が大事、1on1が大事。分かってはいますが、まともに聞いてもらえません
仕事を頼んでも、断られる。仕方がないので、自分が担当しようとする矢先矢先、「あの案件、あの人がやるらしいよ」と影で笑われていたことが分かり、大ショックでした。
部内で協力してくれる方もいますが、私が気に食わないので協力してくれない人たちと、どのようにチーム運営をしていったらよいか、アドバイスをいただけるとうれしいです。
どうぞよろしくお願いします。】

というご質問です。
マネージャーであるご自身と仲間との間で、なかなか協力関係が築けない人たちがいる。そんな中で、どうやって仕事を前に進めていったらいいだろうか?
こんなテーマですね。

まずは、ツインズママさん、今はきっとおつらいんじゃないかなと思います。
良いチームを作りたい。仲間と一緒に良い仕事したい。そう思って、マネージャーになるというステップを踏み出したけれども、良い関係を築けない仲間がいる。
それどころか、疎外感というか、仲間はずれにされているような感覚さえも感じてしまう。
ツインズママさんと書いてありますので、きっと育休・復帰・両立だって、大いに試行錯誤しながらやっている中で、ともすれば、仕事で今は暗い森の中を歩いているような感覚さえも感じてしまう。
つらいと思います。
でも、そんな道の中を、なんとか状況を良くしようと、光のある方へと歩いている自分を、ねぎらい、大事にしてほしいなと思います。

本来あるべき姿

どこから考えるかですが、具体的な事象に入る前に、そもそも本来あるべき姿は、どういう姿なのか?これをやっぱり考えたいですよね。
本来あるべき姿って何かというと、仕事におけるチームというのは、一人一人がチームの成果の最大化のために動く
これが、仕事であり、組織で働く私たち一人一人のルールだと思うんですよね。
それというのは、自分の仕事がちゃんとできればいいのかというと、そういう話ではなくて、仲間と連携して、一人であげる以上の成果を出す。
仲間のパフォーマンスに、お互いに貢献し合う
これは、どこにも書いていなかったとしても、ビジネスパーソンとしての基本スタンスだと思います。
なので、マネージャーであっても、メンバーであっても、そこを外れちゃだめだよね。
そんな中で新しいマネージャーが生まれる。
そうしたら、みんなで支えて育てていく。
マネージャーがちゃんとパフォーマンスを発揮できるように、協力し合う。
これも、同じように絶対条件だと思います。
なので、メンバーはマネージャーの良きフォロワーになって、チーム運営に貢献していく。
そして、マネージャーの上司は、マネージャーがちゃんと一人でテイクオフできるように、そのプロセスを支えていく、支援していく。
誰もが、時間をかけてマネージャーになっていくんですよね。
人事上のアサインさえしたら、マネージャーが勝手に増えるということはなくて、昨日までメンバーをやっていた人が、今日からマネージャーの初心者マークを付けながら、なんとか運転を始めるわけなので、スムーズに運転ができるように支え合っていく。
これって相手のためだけじゃなくて、翻っては、自分のためなんですよね。
初心者マークを付けてふみだしたマネージャーが、ちゃんとマネージャーになれていく。
これが機能しないと、仕事もチームも組織も、中長期の発展はないのかなと思います。
なによりも、新しくステップアップした人が、折れて続かなくなっちゃう、そんな組織は、誰の立場でも嫌だなと思うんじゃないかなと思います。

このあるべき姿を前提に置いた場合、今回のツインズママさんのご質問を考えるポイントはどの辺にあるんだろうか、私なりに二つ、考えてみました。

この状況に力を貸してくれるのは誰か?

まず一つは、この状況に力を貸してくれるのは誰か?この観点ですね。
さっきの話でお分かりだと思うのですが、まずツインズママさんの上司、上司にちゃんと力を借りていますか?
これは、どうでしょうかね?
上司には、ツインズママさんをマネージャーにアサインしたというだけではなくて、ちゃんとマネージャーになっていくプロセスに関わって育てていく、支援していくというのは、ツインズママさんの上司の業務上の役割なんですよね。
なので、マネージャーになったのに、できない、難しいという相談がしにくいと、もしかしたら感じるかもしれないですけど、ツインズママさんがちゃんとテイクオフしていくように支えるのは、上司の役割ですので、今、どこに問題があるのか、何に困っていて、どういうアドバイスやサポートがほしいのか、ここちゃんと上司と話していくのが、めちゃくちゃ大事じゃないかなと思います。

それ以外に、この状況に客観的にアドバイスやフィードバックをくれる、社内の斜めの関係はありますか?とか、マネージャーとしてのつながりが持てているのかというところが、すごく気になりました。
問題って、誰かの一方的な見方だけだと、本質的な解決は難しいんですよね。
なので、ツインズママさんが置かれている状況を、多角的に客観的に整理しながら、何が本質的な問題で、どう動く必要があるのかについて、力になってくれる相手というのを、タテヨコナナメにとにかく持てているかというところは、一つのポイントになるなと思いました。
閉じた部屋の中だけでは、解決しないんですよね。
さらに、ツインズママさんもどんどん消耗していくだけだと思いますので、とにかく早く力を貸してくれる相手とつながって、この状況について考えることをしてほしいなと思います。

事実は何で、集中すべきことはどれか?

そしてもう一つは、事実は何で、集中すべきことはどれか?この観点だと思います。
例えば、非協力的な方々が協力したくない理由は、本当にツインズママさんが育休から戻ってきて、マネージャーになったからなのか?
その理由は本当なのか?とか、あと、例えば、実際にチームの何人中何人が非協力的で、何人が中立的で、何人が協力的なのか?ここも事実はどれか?ですよね。
私も含めて、私たちって、何か一つの気になることがあると、それが全体の一片だったとしても、実際には頭の中の9割ぐらいがそれで占められてしまうことはないですか。
例えば、たった一人のことだけれども、そのたった一人のことが、頭全体を覆い尽くして離れないとか。
でも本当は、10人いる仲間の中での一人のことだよね。
そういうことは、結構あるあるじゃないかなと思います。
ツインズママさんは、育休からの復帰後も集中すべきことに集中してやってきたと、コメントにも書いてくださっていますので、今、集中すべきことは何か?チームとしてあげなきゃいけない成果は何か?
一つのうまくいかないことがあったとして、例えば、残りの4つもうまくいかないことなのか?それとも、4つはうまくいきそうなことなのか?
こうやって考えるのが、渦中にいると本当に難しいかもしれないですけど、だからこそ、この状況に力を貸してくれる人とつながって、ツインズママさんが集中すべきことに集中していける、そんな勝ちパターンをここでも実践してもらえるといいなと思いました。

なんにせよ、一人で抱えちゃだめです。
いろんな人とつながって、力を借りて、状況を打開するというのも、立派な力の一つですので、どうか抱えずに、少しずつ状況を前進させてほしいなと、心から応援しています。

それでは、最後までお聴きいただきありがとうございます。

今日も一日良い日にしましょう。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜
び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクールスクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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